マガジンのカバー画像

虎に翼ノート

82
ふと気づいたら、今期の朝ドラについてコメントしたノートがずいぶんたまっておりましたので、まとめておきます。同じドラマがお好きなひと、もしくは気になるというひとに読んでいただければ…
運営しているクリエイター

#朝ドラ

虎に翼 バトンタッチ後のささやかな雑感

虎に翼が終わってしまって、ロス……というのとも違う。最初の週末は、これから私は何をがっつ…

虎に翼 最終回 最高です!

終わったー。べとべとせず淡々と、それでいてじんわりくる、いい終わり方だった。佳いものこそ…

虎に翼 第129回 優三さんとの約束

振り返ってみると、互い違いのように色んな話が差し込まれてくる構成のドラマなんだなあ。しか…

虎に翼 第129回
そうかあ、循環形式なのね。寅子の法律との出会いは、イコール桂場の夜学での講義(穂高の代講)を扉越しに聞いたときだったし、裁判官として雇ってほしくて桂場に話しかける冒頭シーンは猪爪家の皆が出てくるよりも先だった。最後にまたこの二人のやりとりに戻る。カッコいいな。

虎に翼 第128回 わからないことは考え続けるが程々に。

物語の終わりが近い。最初に敷かれた幾つかの盤石が古びていい風情になってきて、あとはもう、…

虎に翼 第127回 パフォーマンスの質をあげるのに負荷は必要か

負荷をかけてパフォーマンスにあえてバグ効果を期待する。というと言い過ぎかもしれない。特別…

虎に翼 第126回 イタコのように言葉をつむぐ

メモ魔とかノート好きというほど綺麗な記録を残せないタチなのですが、それでも125回は桂場の執務室で花岡の絵が映り込んだのと同じくらい、あの手帳の走り書きに身ぶるいしました。あの文章を練り上げた脚本家の深淵に震えた、というほうが正確かも。 一歩間違えると軽薄になってしまうのだ。 大半の人は「自分は特別」と思いたいものだし、そうでなくても「あなたは特別」と言われることで満たされるようにできている。日本で教育を受けた人であれば、逆に「普通であること」の尊さを、イコール道徳と刷り込

虎に翼 第125回 膝枕で胡蝶の夢?

鼻血を噴いた航一(役名・星航一、岡田将生)、等一郎(役名・桂場等一郎、松山ケンイチ)に膝…

虎に翼 第123回 雨だれなどと名づけなくても

ドラマの鑑賞も十人十色でいい。今週のトラつばで「最終回」に向けて社会性と呼んでもおかしく…

虎に翼 第122回 ものを語る力

この回も大雑把に【三部構成】になっている。 〈パート1〉若手判事らへ左遷としか思えない人…

虎に翼 第125回 長官室の奥の壁に架かっていた花村の絵

尊属殺規定の見直しを時期尚早と言われ一度は飲み込もうとした航一。だが机上の理想論と一蹴さ…

虎に翼 第121回 理想はうざがられる

くたびれた口調で「雀荘で週に二回ほど働くことにしたから」という優未。わかったわ、と空元気…

虎に翼 第120回 綺麗な水と愛の概念

お試し的にトラつば、と略して呼んでみるのは親愛とか馴れ合い感覚の確認でしょうか。こういう…

虎に翼 第119回 私人と公人の理念と運動のキャッチボール

結局、第24週「女三人あれば身代が潰れる?」は、メインのテーマである【尊属殺重罪法は違憲(憲法14条に反する)であるか】を問う斧ヶ岳美位子(演:石橋菜津美)の長い裁判の導入を描きながら、公務員の争議権とか、安保闘争や少年犯罪の増加または凶悪化を理由に国会が司法に圧をかけてくる件など、法曹界で働くみなの男女平等への道はまだまだ険しいとか、それぞれがきちんとリンクしてくるからこそだとはいえ、盛りこみすぎて、『虎に翼』のそれなりにマニアックな応援団員という自覚を持つ私でも、きちんと