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【東海道を歩く】日本橋の麒麟には羽がある
東海道を歩く出発点、日本橋とは
東海道を歩く!と決めたので、まずは出発点である日本橋へ行きました。
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慶長9年(1604年)に徳川家康が定めた五街道の起点が江戸・ 日本橋。日本橋川に初代の木造橋を架けたのも家康で、慶長8年3月3日(1603年4月14日)のこと。現在の日本橋(橋長49m、幅員27m)は明治44年4月3日に架橋された20代目の橋で、石造二連アーチ橋。現役の橋ですが国の重要文化財に指定されています。
日本橋は江戸時代からずっと現在まで、日本の道路網の起点なのです!
東京まで○○kmの起点…道路標識で「東京まで○○km」と書かれている多くは、日本橋までの距離を表しています。
日本橋の麒麟には翼がある
欄干の中央部分にはうっとりするほどフォルムが美しい麒麟像があります。「日本橋」と聞くと皆様が連想されるのはやはりこの麒麟の青銅像かな、と思います。
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『麒麟の翼』で阿部寛さんが見上げていたやつ~
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麒麟は、中国神話に現れる伝説上の動物(瑞獣)の一種。 「麒」が雄で「麟」が雌を表すとされるが、通常は「麒麟」と雌雄同体で表記される。
泰平の世に現れる。
最初に橋が架けられたのは1603年で、征夷大将軍となった徳川家康により整備が進められました。
麒麟像が設置されたのは、1911年に完成した20代目となる現在の日本橋からと言われています。
道路の起点であることから、「ここから飛び立つ」という意味を込めて、翼のある麒麟像を表現したそうです。
こちらの麒麟に羽があるのは「日本橋は日本中の道路の起点であり、日本橋から飛び立つ』意味が込められていて、日本橋オリジナルの特徴なのです。
日本橋の獅子は東京の守護を担っている
鎌倉期の運慶作といわれる奈良県手向山八幡宮の狛犬などを参考に造型され、東京市の紋章を持つ獅子像。
橋の両端以外にも日本橋には、「橋(8×4)=32頭」の獅子が隠れているとか。実際に数えてみてはいかが?
そんな獅子像ですが、東京の守護を願っているそうです。
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こころなしか胸を張っているおりこうそうなワンちゃんにも見える
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獅子が東京を守っているのですね~
それにしても橋(8×4)=32頭」の獅子が隠れているとな。獅子(4×4)ではなくて?
ああ、でも今度行ったとき全部見つけたい!(またコンプリート癖が)
徳川幕府最後の将軍、徳川慶喜の揮毛
橋柱の銘板にある「日本橋」の揮毛は、徳川幕府最後の将軍の徳川慶喜の筆となります。字がきれい!
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江戸時代の魚河岸だった余韻を残すもの
この辺りには江戸時代はじめに開かれた日本橋魚市場がありましたが、昭和10年に築地市場に移されてしまいました。
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魚がいる竜宮城のお姫様がここに祀られているというわけです。
ここから京都や伊勢や富士山、または東北など様々な場所に旅立つためにあちこちから集まった人たち、江戸で暮らす人々、旅にまつわる商売をする商人、そしてそれらのお腹を満たすため、目の前の海で獲れた海の幸を提供する魚河岸の人たち。
そんな大勢の人たちが集まってワイワイと活気ある風景がふわっと浮かんで見える気がしました。
日本橋の案内所があります
日本橋の南詰の西側にある「日本橋由来記の碑」の横に立つ小さな建物は、案内所になっていて、五十三次の御朱印ならぬ「御宿場印」や御宿場印帳があります。
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(案内所の写真撮るのを忘れてこれしかなかった)
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案内所でお話を聞いたら、密かに東海道を歩くのがブームになっていて、たくさんの方が歩かれていますよ,とのことでした。
なんだ、特殊な趣味(ちょっと恥ずかしい笑)と思っていたのに、東海道を歩くことがこんなポップな感じになっていたのね!!
と安心しました。
日本のみならずアジアの起点でもあった
日本橋には江戸時代の五街道起点であり、橋を渡る道路の中央部には、日本国道路元標が置かれています。
ちなみに道路元標 (どうろげんぴょう)とは『道路 の起終点を示す 標識』のことです。
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日本橋を起点とする国道は7本あります。
国道1号(東京都中央区日本橋〜大阪府大阪市)806.6km
国道4号(東京都中央区日本橋〜青森県青森市)887.1km=日本一長い国道
国道6号(東京都中央区日本橋〜宮城県仙台市)442.7km
国道14号(東京都中央区日本橋〜千葉県千葉市)65.0km
国道15号(東京都中央区日本橋〜神奈川県横浜市)29.6km=明治1號國道の日本橋〜神奈川間
国道17号(東京都中央区日本橋〜新潟県新潟市)461.9km
国道20号(東京都中央区日本橋〜長野県塩尻市)233.2km= 東京都内を走る国道で最も距離が長い
(注)国道には重複部分があります
さらにアジアハイウェイの起点となっているそうで(日本橋すごすぎ!)
日本の東京を起点とし、韓国、北朝鮮、中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、バングラデシュ、インド、パキスタン、アフガニスタン、イランを経由してトルコとブルガリアとの国境付近の終点に至る。
江戸時代はとても賑わっていて、全国から商人がやってきた
物流の中心となった日本橋周辺には魚河岸(現在の築地市場)をはじめとする市場や店舗が集まり、「橋の上の往来は 貴賎きせん 問わず、間断なく、橋の下を行き交う船も朝から暮れまで 轟々ごうごう としてかまびすしい」(『江戸名所図會』)にぎわいだった。
大都市となった江戸への進出をうかがっていた地方の豪商は、日本橋に照準を合わせた。
伊勢松坂(三重県松阪市)の商人、三井高利(1622~94)は延宝元年(1673年)に日本橋に「越後屋」を創業(三越)し、現金決済のために併設した両替商は今の「三井住友銀行」のルーツとなった。
そんな繁栄の象徴だった日本橋は今、高速道路(首都高)の下で、首をひっこめるようにひっそりと佇んでいます。
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よく見てーー!麒麟さんなのー!
(メスとオスで麒麟なの)
アクセス
住所:
東京都中央区日本橋一丁目・日本橋室町一丁目間
アクセス:
東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅から徒歩2分
銀座線・東西線日本橋駅から徒歩3分
おまけ:迷子になったどうでもいい話(笑)
ちなみに私は、現在の中心地、東京駅から歩いて行こうと思いまして。
(よせばいいのに)
まず、八重洲口なる魔窟で謎のキャラクター商品を買う列に巻き込まれ、出口を見つけられず10分も迷い、こうなったら上に出よう!と外に出まして。
地図を見ると、『東京駅を背に、まっすぐ歩けば日本橋』とあるので、東京駅の出口があったビルを背中に前に歩き始めました。
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よくわからないけど迷子になっていた
八重洲の地下で階段を見つけて
上がってきたらここに出た。
すると、地図では、私の進むべき道と垂直に存在するはずの線路が、私が進む道と並行にあるのが目に入りまして。
私は今どこにいるの??
と道端に立ててあった近隣の地図を睨みつけていると、
「どこに行きたいのですか?」と、親切な同年代の女性が声をかけてくれまして。道を完全に間違っていることを教えてくれました(笑)
気を取り直し、改めて歩き始めたのですが、地図アプリに「日本橋」と入れたため、なぜか高島屋がゴールになっており。
どこにも日本橋らしき橋がない(涙)
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思っていた「日本橋」がないー
そこから再び地図を見て進んでいたはずなのに、日本橋のある通りから一本ずれた道をまっすぐ進んでいたらしく、気が付くと白木屋の井戸(名水)があるではありませんか!
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工事中で見ることはできなかった白木屋
つまり日本橋を通り越し、東海道を進んでいっている状態。
地図アプリに「日本橋」と入力しても埒が明かないのでは?と思い、「日本国道路元標」と入力したら、一発でたどり着けました。
今後、ゴール設定はうんと具体的にしようと思った次第です(涙)
道しるべ的に写真を撮っているのでアルバムで改めて確認したら、10:35に東京駅の改札を出て、徒歩9分と表示されている「東京駅から日本橋」に到着したのが11:14。
え?
40分も迷子・・・(涙)
怖いけれど本当の話です。
まあおかげで東京駅から日本橋の間にある色々な道を歩けました!
(ポジティブにとらえるのだ!)