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【転職】憧れと夢とその進捗について。

お久しぶりです。shinoDです。

近況について、諸々アップデートがいろいろあったので、この節目に言語化しておこうと思い、久々にnoteを開きました。

思い返せば、2021年3月に海外移住を本格的に考え始めてみるという記事を投稿したところで終わってましたね。

言語化してみると面白いもので、今までふわりふわりと抽象的な世界で留まっていた憧れや描いていた夢みたいなものが、すべて具体的なアクションへと変わっていくことを如実に実感した数か月間でした。

結論から先に言うと、先月、某日系IT企業からMicrosoftに転職しました。

最終ゴール地点を、上記のnoteの通り、「欧州移住」と定めた上で、どのルートが自分にとって、最短ルートなのかを模索し続けた数か月間だったので、自分と同じような境遇や悩みを抱えている人たちにも参考になる思考プロセスがあるかもしれないので、忘れないうちに書き留めておきたいと思います。いつか誰かしらの道標になれば幸いです。

さて、具体的な戦略や戦術については、詳細を含めて、いつか改めて書こうと思いますが、ひとまず、ゴール達成のために考えていた道筋として大きく4つありました。

①日系IT企業で海外赴任の機会を狙う。

既に、①日系IT企業のグローバルチームで働いていたので、もう少し経てば、海外赴任のチャンスも巡ってくるような気もしていました。

しかしながら、現在のリモートワークベースでのコラボレーションが通常となってきた世の中において、本社側の人材を海外グループ会社に送り込むメリットがかなり薄れてきているのを現場側で薄々感じていました。

これは自分が元いた職場に限らず、「海外駐在」に対する意義についても問われ始めてきている時代の最中にいるように思います。

自分自身も開発メンバーとして、海外チームとコラボレーションをしていましたが、自身が円滑に業務を遂行していけばしていくほど、"もはや現地に行く必要がない"という証明をしていってるみたいで、自分自身の思い描いているキャリアの線を消しゴムで消しているような変な感覚を持っていたのを今でも覚えています。

やはり、企業は何かしらの利益を生まなければならず、リモートワークで業務が遂行できている状況の中で、ROI(投資利益率)の分母が膨れ上がるような企業活動をする判断がしにくくなってきている状況であることは、経営の意思決定権を持たない現場側の自分ですらよくわかりました。

ただ、日系企業はあくまで本社日本である以上、いつかは日本に戻ってこなきゃいけないという紐がついた制約は今後のキャリア設計での大きな壁になると思い、下記の①以外の選択肢を模索し始めました。

メリット:撤退する場合、解雇される可能性が低い
デメリット:本社側の紐付きで移住は難しい

②海外大学院進学をし、就労ビザを取得して、現地就職する。

実は、こちらも併せて考えていました。

既に理系大学院の工学修士を持っているので、リターンがあまり見込みにくいとは感じていたものの、コンピュータサイエンス(CS)の修士であれば、目指したいキャリアから外れることもなく、かつ、企業とコネクションのある研究室への配属であれば、現地就職は叶わないこともないと思いましたし、実際に参加した大学院の説明会でそのようにプレゼンされてました。

一方で、学生期間をさらに2年間を費やすことに関して、実務経験を2年間伸ばす方に天秤は傾いていました。これに関しては各々のキャリアプランや人生の価値観に依存する話だと思いますので、職歴を伸ばした方がいいという普遍めいた話をしているわけではありません。

メリット:配属される研究室次第では、現地就労できる可能性が高い。
デメリット:実務から少なくとも2年間離れる。工学修士を持っている自分の場合、全く別のジャンルでもなく、既にIT実務の経験を積んでいる最中では、修士学生として学べるものは費用対効果が相対的に薄いと感じた。

自分自身の価値観と照らし合わせたときに、実務の職歴を伸ばしていきたいと考えたため、海外大学院進学は最終手段と据え置き、海外大学院のオンライン説明会には顔を出しつつ、入学に必要な要件を洗い出し、英語の学習はいずれにせよ必須と考えたので、並行して準備を進めていました。

この選択は今でも完全に捨てたわけではなく、今後のキャリアプランによってはまた②を選ぶ可能性も全然あるかとは思っています。

③外資IT企業の海外オフィスに現地転職する。

上記の②と併せて、③も同時並行で考えており、具体的にはイギリス、ドイツ、シンガポールのリクルーターとは何回かやり取りをさせていただいておりました。

実際に、コロナ禍で求人は減っていましたが、たしかに日本人を募集している会社は多くありました。

例えば、既に海外進出している日本企業を顧客としているIT企業の場合だと、顧客折衝をする際に、どうしても言語の壁があり、日本人ネイティブを介した方が認識齟齬なくビジネスが進む場合などは、"ブリッジ"のような役割で求めている企業は結構ありました。

一方で、自分自身が目指したいキャリアとしては、どちらかといえば、日本人話者であることを強みとしたくなかったという、こだわりがあったのと、最後の最後まで、やはり、もう少しコロナが落ち着いた後に動き出して、世界の状況が安定してきたからでもいいと思ったのが実際のところ大きかったです。

メリット:日本語話者を強みとするポジションなら多く存在していた。
デメリット:新規の変異株が出てきている最中、コロナリスクが個人的に大きく感じた。

④外資IT企業の日本オフィスに転職して、海外移籍のチャンスを狙う。

③のデメリットを洗っていく中で、自分自身のカードがまだ弱いことにも気づかされましたのと、自身のスキルセットを棚卸した上で、時期尚早であると判断しました。

ということで、結果的に選んだ道がこちらになります。

「日本語スキル」というのは日本オフィスでグレードを上げる一つのカードであるとも言え、このカードを早々に切るのはもったいないと考えました。

また、「コロナ禍」という変数を現状誰もが持っていると考えており、五里霧中に模索するよりかは、霧が消えて、視界が開けたタイミングで勝負を仕掛けてもよいと思いましたね。

おそらく、欧州進出は数年先になるかと思いますが、急がば回れということで、Microsoft UK かMicrosoft Germany に行けたらと思い、現在、マネージャーと戦略を一緒に設計し直しているところです。

とてもキャリア設計について理解のあるマネージャーでほっとしているところで、現在、マネージャーと立てている戦略として、「海外チームに何を価値として提供するか?」という論点でキャリア開発を進めている状況です。

まあそれが技術力なのか、③で書いたような日本語力なのか、方法論なのか、産業の知識なのか、など、考え出せばキリがないほどに、かなりの選択肢があり、一つ一つの項目に対して、戦術を組み立てているような状況です。

またこれについてもいつか記事を書ければと思います。

メリット:日本語で仕事するスキルは一過性のものだとしても、グレードを上げる武器として機能すると考えた。
デメリット:欧州進出が数年遅れる。

※メリットとデメリットはすべて個人の価値観に照らし合わせた主観的指標です。

おわりに

というわけで、④を選び、現在、新しい環境で仕事をし始めて、3か月目に突入したところです。

正しい方向である限り、一定の物量を投資すれば、確実に夢は叶うものだという感覚を常にもって生きているので、おそらく「#欧州進出」も数年後には実現していると思います。というか、叶うものであるという前提を置かないと、目の前の行動に理由付けができなくなってしまうことが苦しいかなと。

この先行き不透明な時代では、常に変数が大きく変動している中において、"最適化"ということは言うは易しだと思いますし、今日の正解が明日の不正解であることは往々にしてあると思います。

人によって取れるリスクの許容幅が違うと思うので、自分自身が取れるリスクの許容幅と相談しながら、最終ゴール地点まで駒を進めればいいかなと思っています。

まあ、どの道を選んでも正解の道にしちゃうというハンドリング技術さえあれば、なんとかなるんじゃないかくらいの気概で生きていけたらいいなあと思います。

ということで、また。

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