ノマド女子大生21私の福井のすべての人が再集結した、「祭り」。〜私は実験台になりたいのかもしれない〜
おっす!おらゆず!今日は朝から何してたかっつーと
出荷だァ!
丹精込めて摘んだお花たちがこうしてお店に並ぶのはやっぱり感慨深い!うれぴよですね
そして、今日はなんとですね、作業をしているわけではないんです。
っつーても最近ゆずのブログ遊びすぎててオメー本当に金稼いでんの?って疑問に思われがちだとは思うのですが。ちゃんと普段はやってるんですよ?本当に、、
そうそう、今日、書いててかなりまとまりのないブログになったなあと思ってます。読みにくいかも。でも今の感情を書き連ねてます。
さてさて今日は大野という福井の街にきております。
なぜかって、微遍路のゴールがあるからや!
はい、ここでみなさん疑問ですよね、微遍路ってなんやねんて。
わかる。
私もよくわかっとらん!!!
私の愛すべき雇用主、のっちさんとご飯をゆるゆる食べてたとき、
「そうそう、15日に微遍路ゴールっていうイベントが大野であるねんけど。福井をお遍路的な感じで歩いてる田中さんっての旅がゴールするってイベントで。行く?」
(ちょっとよくわかんねえけどおもろそうだし)行く!!
と、二つ返事で参加したのです。
だから微遍路についての情報はほとんどなし。なんかわからんけどめっちゃ歩いてる人のゴール、という意味ぐらいしか理解できていないという。。ごめんなさい。。
流石にそれじゃやべえと思ったのでググってみると
びびび美人、、、
だがしかしたなかゆうすけさんならしい。男性、、男性なのか、、ま、まじで綺麗な男性だ、、
現状でいうと田中さんの情報はめっちゃ美人な、めっちゃ歩いてる人という情報しかありません。どうしよう。わからん。
ただこの商店街に足を踏み入れた途端に街中の放送で「ビヘンロ、、ビヘンロ、、、」と音楽が流れてるんですよ。
え、、街のBGMがビヘンロ一色、、??え、、??
わけわかんないながらも開催されるであろう広場に行くと、
すごい人。
いやもう、おかえりホームパーテー的なノリを考えていたらこのノリですよ。みんなに心待ちにされまくってる田中さんって誰や、、すごい、、
それこそ人が多いもののやることぶたさに陥ってると、田中さんのゴールが遅くなるんだとか。じゃあと場つなぎした司会者の肩に
のっち、取材。
まさかの参加者インタビューで選ばれしのっちさん。めっちゃじわりながらパシャパシャ動画を撮っていたのですが
「今僕はシェアハウスを運営しててェ…最近初入居者がいてェ…」
ん??嫌な予感が。。
おれもか
まさかの田中さんの知り合いでもなんでもない私が取材されてしまうという謎現状。もっと呼ぶべき人おったやろ、、おい、、
そうこう話し終わってひーこらしてると
「ゆずちゃんおつかれ笑」
と
え
ほんでぃーさん????
彼は私がこの旅初日、森さんのシェアハウスで出会った方。ということは…
も、森さん!
いやこれ、よく見たらそれどこじゃないぞ、、
先日こうみんかんで出会った公務員さん、出蔵さんや野村さん
仮面ライダーの主張。公務員とは思えませんね(いい意味で)
これまたクマゴローカフェのスナックアフターファイブでであったチャレンジ応援ディレクターの寺井さん(これも公務員の役職)に、南越前の地域おこし協力隊の宇野さん。
そう、私が福井で出会った面白い人という面白い人が、この「田中さん」のゴールの瞬間に集まっているのです。
え、もう何、、田中さんって誰、、なんなのこれ、、すごい、、
一人わけもわからないゆず。見渡すと福井県内の水が配布され
微遍路まんじゅうが販売され、、これはもはや祭り、です。よくわからないながらもそれだけは…わかる…
そうこうしていると
「ああ!今!!田中さんが帰ってきました!!!!!」
とのアナウンス。
設置され始めるゴールテープ。
しびれを切らしてテープ片手に沿道に出て行く人たち。
こらこら。
てな訳で
おおおお
ゴーーーーーーーール!!!
田中さん!帰還!!(わかってない)
この盛り上がりよう。わやわやワイワイしています。
ヤグラに登る田中さん。お話を聞いていると、1ヶ月間かけて往路、また時間をあけて再度1ヶ月かけて復路と福井県内を徒歩で回り、その相歩距離は500kmを超えたんだとか。すげえ。
ここで、田中さんをねぎらうとのことで乾杯をすることに。
水で。
確かに歩いていると酒なんて飲んでる余裕はないのかもしれませんが、それにしても水だと確かにコロナ禍の理に適ってる気がしますね。うん
うまい。いい顔してやがる。
で、ひとまず飲みきったと思えば
「では、踊りましょう!」
odoru????
唐突に流れ始めるさっきの曲。ビヘンロの、、微遍路の音楽や、、!
みんなが踊り始めていきます。
あんまり状況が飲み込めませんが、楽しそうなので踊ることにしました。
微遍路音頭という曲だそうで。音頭というからには盆踊り的な踊りをみんなで縁になりながら踊ります。
総じてゆったりした音頭が流れます
と
唐突に変わる曲調。始まるラップ。
音楽のビートが変わるたび、会場のビートも上がっていきます
みんなが両手を挙げ振り始める。
笛を奏で初め
お坊さんはギターをかき鳴らす
子供達がいて
みんなが真ん中を見据えて
ひたすら舞う。踊る。それだけ。でもみんな同じことを考えてて、どこかこの空間は幸せ。って。
そんな熱量だけはひたすら肌でビシバシと感じ取って、なんでか私は幸せになってしまった。
お祭り、って、踊りって、どうしてこうも一人一人の「一般市民」を輝かせるんだろう。
私は写真の技術がないから伝えるのが下手で悔しいけど、今まで私が出会ってきた全ての人が、そして見ず知らずの人が、ものすごい笑顔をたたえてこの「時」を楽しんでいる。
生産性も、得るものもわからない。でもどことなく楽しいこの瞬間。
今って何かしら、イベントも場も、何があるからとかこれが得られるからとか、そういうものが多くって。特に祭りがないから。オンラインで時間を割くのは「これをするため」のものになっていて。
でも久しぶりに「祭り」のようなものに参加して、そのなんとも言えない熱狂感に心がとっても揺らされてしまった。し、この渦の中心の田中さんって、どんな人なんだろう。って思ったんです
話してミテェな、、でもすごい人そうだしな、、と思うと、のっちさんが
「俺は行かれへんけど、近くのゲストハウスの荒島旅舎ってとこでみんなだべると思うで。行ってき」
と、教えてくれたので行ってみることに。
その前に腹ごしらえ。ここの辺はソースカツ丼でなく醤油カツ丼なんですって。レトロでうまい。
はてさてやってきました荒島旅舎。
ん???クリームソーダ屋さんとな??き、きになる、、
と
「嬢ちゃん。嬢ちゃん可愛いから奢ったるで。飲み」
と
まじで唐突におじさまが奢ってくれました。
え、、ありがとうございま、、どなたですか、、
「商店街理事です」
さっきの。
え、、先程は、、先程はどうも、、見てました、、、
「普段はね、ここはお酒しか出さんのだけど、今日はあの子がクリームソーダ出すってんでね。飲んでき」
クリームソーダはオーナーご家族の娘さんが作っているのです。皆さん今日という日のために大張り切り。
壁には一面の微遍路に関する展示が。
みんながこの場所に集まり、自由な時を過ごしています。
このときに、なんて名前をつければいいのやら。
でもなんか、みんなが第一の盛り上がりを経て、この後に待ちわびているであろう飲み会タイムを待つこの瞬間。
高校の文化祭的だなって、その時を思い出したりして。
ほら、あのメインステージがさっきのお祭りで、一般公開が終わって、片付けをちんたらやってあまったフードで自由にドリンクだのなんだのを作って時間は16時半とかで。
まあ多分この後に後夜祭と打ち上げがあるんだろうけど、何をするでもなくみんなクラスのやつらとつるんで。
実行委員は忙しそうなんだけど、やることもないから部室等の側でうだうだして、の、あの瞬間。
あの退廃的な瞬間に近しいものを感じたのです。
(((まあ私はオンライン面接してるんですけどね)))
ちょっと、、面接が入り、、急遽ドミで受けさせていただきました、、ごめんなさい、、
そうこうするうちにもう夜。近くの居酒屋でご飯を食べようということで、
ホイホイついていくことに。
みんなでご飯を食べつつ、音楽を演奏して。
すごい、なんていうか、これは文化祭や、、
そして、つ、ついに
田中さんとお話しできることに、、、!
このムーブメントの渦の田中さん。何も知らずで申し訳ないです、、
「もともと俺は、海外の人、特にアジアの人が日本にやってきて、ゆる〜くちょっと暮らすっていう暮らしを微住って呼んで、台湾の人を連れてきたりしてたんだ。でもこのコロナで何をしよう、ってなってね。今こそできることとして、福井県内を自分の足で歩いて、今後微住していける場やつながりを持とうと思って。それで地元の福井を全部歩こうってなって」
今さ、国内の地方創生とか多拠点とか、どんどん進めようってなってるけど、うーん、日本国内だけじゃダメだと思うんだよ。どうせ日本はこの先人口も力もしりすぼみしていく。そんな中の人をシェアするだけじゃ未来が薄い。だからゆるさとって呼んで日本だけでなくアジアの人も、みんなで巻き込んで暮らしを混ぜていくべきだと感じて
そ、そこの視点まで私は至れなかった。
多拠点とか、関係人口とか、それは私はすごく考えてるつもりだったし、すごく未来があると思ってた。
でも、そこに海外も、を巻き込むところまで私は到れなかった。別に嫌とか出なくて、そういう視点に到れなくて。
多分海外の人が日本にくるとなると、移住とかのレベルじゃなくて移民、になってしまって。今、それこそ地方はなんとなくのご縁でいけるような印象があるけど、ことそれが海外になると理由がはっきりしていないとダメ、になるのはなんでなんだろう。
それこそ先入感的なものなのかな。
外国人でなくてガイジンって呼んだり、日本に違う国籍の人がきたらなんでだろうって思っちゃったり。それこそ意識してない中でも何かを分けてしまっている。
それはどこか、おかしいのかもしれない。
「今は海外に対しては難しいかもだけど、最終的に文化を作りたいから。だから伝える存在としている」
ふと感じたんです。最近人ばっかりを求めて動いていて。日本あちこちで遊ぶように暮らして。
どこも楽しいんです。つまんない地域なんてないんです。
ただ、そこでたった一人でも面白い人に出会うか出会わないのかの違いで。
一人であって繋がっていくと、自然とその地域は「帰れる場所」になる。今日なんてまさにそうで。
たった二週間、それしかいないような地域なのにひとり一人と面白い人にであっていって。
お祭りが巻き起こったら、ふと見回したら大切な人ばっかりで。
これって、福井が特殊なんじゃない。多分、どこも、日本だろーが海外だろーが、人が共同体として生きてる以上、そうなんだろうな。
そうこうするうちに、私は今後、どうやって生きていこう、発信していこうという話になりました。
「俺はさ、微住って言葉は商標登録してるんだよ。」
え??何でですか??
「何かを伝えたい時、俺はことばを作る人で。微住、微遍路、ゆるさと、他にもたくさん。でも、言葉ってどうしても消費されるものなんだよ。それはしょうがない。流行語として流行してしまったら、すぐに廃れるようになんってしまうんだ。だから俺は言葉に血を入れる。それだけ責任を持って言葉を生み出して、なじませていく。」
そこまで、そこまで考えてことばを作り出してるんだ。
私は、ことばが好き。最近気付いた、ツイッターも、ブログも、頭の中でなんとなく思っていることを言葉として口をついた瞬間に、再度自分のものになるような気がする。
だからブログを書いたり、発信をし続けてる。
でも、最近思ってるんです。私が私としてできることって、自分の成長をさらけ出せることだって。
もともと何にもないんです、私。何かができる人でもなんでもなかった。
でも、一つ特別なのは、何にもなかった、ということ。
何にもない時、って人は誰も持ってるけど、その時は見えないもの。見せないもの。
でも、私はきっかけをいただけたから、その時から自分をさらけ出すことができた。だから、その一歩一歩の成長がきっとずっと、ログとして残ってる。
生きる実験台。
最近自分で自分のことを思う。
もし、誰かが、私がこの地域の人と生きて私を大きくしてくれる瞬間を見た誰かがそこに興味を持ってくれたら。そうしたら、私を通してその大切な何かを教えてくれた人に出会う。のかもしれない。
最近私は自分のことをノマド女子大生と名乗ってて。でもいろんな人に言われる。卒業したらどうするのって。
でも、今の私がやるべきはノマド女子大生なんだ。今のこの瞬間は、それなんだよ
そう思ってると
「それでいいと思う。今は、ハッシュタグの時代だよ。昔と違う、人一人一人を分けることはできなくなってる。俺は、そもそもは生活芸人って名乗ってて、それは自分の生活を芸とするってことなんだけど。その中に#台湾#微住#微遍路って、どんどんタグが溜まっていくんだ。
その、宙ぶらりんで一つに定まらない状態って、きっとこれからものすごく辛くなると思う。一つ、わかりやすい部分に落ち着くのが楽だから、もういいやって、一つ例えばOO社ですとかライターとかエンジニアとか肩書きを定めてしまう人が大半だけど、でも、それでも耐え続けてて、今がある。俺はお金持ちになりたいのではなく、時間持ちになりたいから。
時間もち?
お金を持っているのはとっても楽なんだよ。なんでも解決させることができるし、簡略化もできる。でも、時間はお金と同様に有限があって尊いものなのに、蔑ろにされがちなんだ。楽、というのは楽しいとは違う。限りのある一つ一つの時を、自分が気になることとかに費やして、時間をかけるべきものにはかけて、大切なものにして生きたい。
だから俺はこの周りから見ればよくわからない状態でも生きているし、きっとゆずちゃんもそうなんじゃないかな。最初にあった時からそれをかんじたから、この先も時間を大切に生きていってほしい。」
福井で過ごした二週間。
時間とやりたいことの行動を直観に従って生きてきた。
一見必要のないことなのかもしれない。回り道だらけなのかもしれない。
でもこうして、この短いときに凝縮された人たちが同じ場所で笑ってる。それぞれの時をこうしてつなぎ合わせて、今こうして再集結している。
福井がちいさくてしっかりしたコミュニティで繋がっているから今日この場にみんなが集っているのかもしれない。けど田中さんがいたからこんな場が生まれているのは間違いなくて。
「よくわからない存在」でもそれをプロフェッショナルとして誇りを持っていく。そうしたらこんなにまちの人がつながる中心になるほど認められていく。
そこまできっと、めちゃくちゃ大変だったと思う。楽しいばっかなわけないと思う。
でも。私は彼のようになりたいと思いました。
大切な人たちが、なんか、いいよね。で繋がって場を共有できるきっかけになることができるのならば、それは、とても幸せなことだと思うから。
毎度の事ながら最近まとまりがないっすね。
次で福井編はラスト!ちなみにリアルゆずは本日東京に帰ってまいりました。
もーしばらくお付き合いくださいませ。
続く!