ノマド女子大生19 私が街を去るまでの、三カ年計画。
おす!
今日も今日とて働いてます!ゆずです!
このランドセルもどきの中に入ってるのは大量の肥料。これをひたすら撒くという作業。
でもこれ、まっすぐ引かないと意味がないのですよ。フラフラしちゃうと線がブレて後々の作業が大変。
さあその肥料撒きの指標をどうやって作るかというと、、
土をまっすぐ歩いて踏む。
いいですか?
ひたすらまっすぐ歩いて踏む。
そこ原始的かーいって思いますが、原始的なのです。(動画参照)
農業してると、意外と工具的なものを使う中で人のカンというか、そういったものが採用されている例がたくさんあるんですね
で、肥料を撒くために重さ20キロという肥料を撒くためのリュック的な装置に入れ替えるのですが
糸で留められているのを外します
が
不器用を極めた結果、開かなすぎる!
まじで開けられねえ。
自分の手先に絶望しながらなんとか開封。
ひたすらランドセルもどきを背負って先ほどつけた足跡を練り歩きます。
ここ歩くだけなんだ!という感じですが、歩くだけなんです。
個人のやること、に任せられるとそれはそれで不安というか、これで大丈夫かな、、?となりますが、まあ自分のマインドを信じようってことですね。適当なこと言ったわ。
はいさて、今日はお昼に南越前は南条を飛び出し電車でガタゴト二駅。
武生という街にきております。
どーしてまた武生?となりますが、ことの発端はこの日。
福井市のcocotteさんというカフェに訪れた際に、たまたま隣の席になり意気投合したゆきさん。
に
会いに行ってきました〜!わー!
また会いましょう、で本当に会えるって素敵ですよね。武生の街を案内してもらうことに。
最初にゆきさんに、
「ゆずちゃん、外から見て私の街のここが不便だなあってとこがあったら教えて。ずっとこの街にいるとわからんのよ」
と、お願いされました。
ほう、不便なところか・・・。
一応それを意識しながら動き始めます。
レトロな街、武生。ふとそこにある神社も可愛らしい。
「武生はね、もともと結婚産業のまちだったの。だから昔の人はここにお嫁に来ると大変だったんだって。一式をしっかり揃えないといけないからって。」
そんな街が。ほえ〜
今って街は割と角一的というか、おしゃれな街とか若者の街とかあるけど、街ごとの有名な産業とかそういう区分はそういえばされてないなあと。
スラスラ自分の街の特異点をあげられるほどではないなー。
で、ふと歩いてるとこんなものを見つけてしまいました。
で、電池充電器???
え、これ、本当に帰るの?
テンションが上がってしまったゆずは先ゆくゆきさんを引き止め、購入を試みよう、とのことに。
お金を入れて
ピッてして、、
ガショコン
こ
これは、、!
きたーーーーーー!
まさかの購入できました。普通に割高の電池や!
感動してはしゃぎまくる。
ゼッテーこれもともと8個入りを分けただけやろというやっつけパッケージは置いておいて、とっても楽しい体験をさせていただいた。ありがとう謎な自販機。君に出会えてよかったよ。
なんというか、武生はこういう、さりげないワクワクを与えてくれる街というか。
よくわからない蔦の絡んだ階段や
うまいを押し出しまくった張り紙
いわさきちひろの出生地ということで(?)普通の民家のガレージに飾られた絵(多分家主さんがコレクター)
火事が起こった故に蔵の右側面が剥がされ、新たな家が建てられた一角と
あれ?どうしてなのかな、が散りばめられてて。その答えも別にコンテンツにはしてないから、あくまで自然な不思議、が詰まってるような場所だなあと
よそ者からすればいいとこしか見えないから、そんなところなんです
と、伝えると
「そっかあ。結婚してからずっとここにいてしまったからわからなくなってたなあ。」
と、ゆきさん。
お昼はパスタを食べることにしました。
おはちさんという、古民家をリノベーションしたパスタカフェ。普段はほとんど満席という人気店です。
パスタをつっつきながら話す。
「私ね、今は三カ年計画なんだ」
さんかねんけいかく?ど、ドユコト?
「これから三年後、この街を出るの。子供も大丈夫なくらいに育てたら、この街を出て、次の場所に行くと思うんだ。一年くらい前かな。そう決めて、じゃあその三年でできることをしたいなって思って、それでまちに目を向けたの。
きっとまちの人も気づいてない、一見わからないけど外から見たら不便なことってあって。それを解決できるような、そんなことをしたいなった。」
そういうゆきさん。
「元々私も20代の頃は本能に奔放なタイプで。いきなり好きなお店に手伝わせてっていったり、ボランティアしてる面白い人たちと絡んだり。そんな中でお仕事も自分が楽しいこと!て選んだりしたけどそれはその瞬間はいいけど成長にはならないなって思ったり。それで今はこの街に10年いるけど、もう一度、離れてみようと思って。でも私結婚するまでずっと実家で守られてきたからさ、まずは一人暮らしからたまに始めてるの。」
多分、ゆきさんと私は根の環境が似ていて。
私も今うろうろ動いて奔放に生きてるけど、実家暮らしだし親の扶養内だし、結構守られて生きている。とおもう。
そこで守られてるからそ安心してできることがもちろんあって、多分どこか安定した自由さがあって。
でも何事も自分が感じないとわからない、わかれないようなものだから、私もゆきさんみたいにいろんなことを通過して、じぶんの中に落とし込んで行こうと、多分それで動き続ける部分はあるんだろうなって思ったな。
「今さ、この街って結構子育てというか習い事に熱心なママさんが多くて。でも同時にシングルだったり忙しいママさんも多いんだ。しかも街も高齢化してて商店さんの家の二階が空き家だったり。そういうスペースをまるっと使って習い事をさせながらママさんはたまれる場が作れればなあって。まだ考えてるだけの段階なんだけど」
確かにめちゃめちゃ二階以上空き家やろ!みたいなとこは多かったな
「でもね、また難しいのはさ、そこの需要が表に出ないって言うか、まあなくても最悪いいのよ。いまの生活を変えるほど困窮してない。おじいちゃんの商店ももう持ち家だから特段盛り上げる必要も、空き部屋があってもわざわざ活用するなんてめんどくさいからしないし、人のものだから憶測では話せないのよね。」
昨日農作業してても思ったけど、既存のやり方が変わらないのって、その状況がなんだかんだと心地いいからで。
確かに変わったらいいこともいっぱいあるけど、それに伴ってめんどくさいこともたくさん発生するだろうし。
それを超える「やるぞい」って言う気力とかムーブメント、ワクワク感がみんな生まれるのかなあ、ってそこが何かが変化するトリガーなのかなって、ふと、思ったり。
「でも、三年って終わりが決まってると、その間に色々吸収しなきゃなってなりますよね」
と、自分で言ってて本当にそうだなって思いました。
今私は一つの街に約二週間くらいしかいない。でも、そうするとものすごくその期間のバイタリティが上がる気がする。
ほんの一瞬なんだから、その瞬間を決して見逃してはいけない、って、野心的な何かが働くのかもなあ。なんて。
わからないけど。そんなことを思いました
最近思うことは、何かやりたい!って思ってそのあと行動するかなんて、全部自分の趣味だし、自分が好きだから。自己満足の極みなんだな〜と。
いわゆるまちづくり町おこしって人のための極みみたいなことだけど、ショーさんものっちさんも、宮田さんもみんな、まちのために何かをする人って、それ以上の楽しさが自分の中にあって。だからそれが結果として世のために繋がっているような。
いや、それでいいと思うんですよ。なんなら今の私はそれが一番と思うし、自分もそうあろうと奔走してる。
みんな自己満!だから自己責任!ってするともう一回らくになるんだよな。
ってことを話してると。
「そう言われると、そうなのかも。私も今色々動いてはいるんだけど、きっとその先に、自分の子供のことを考えてるのかな。私がこの街を離れても、子供達が気持ち良く生きられるような。そんな場を作って、整えたいと思ってるのかもね。」
結果、まちもコミュニティも、人の共同体だから。
自己満と欲望がうまく共存して、この場が出来上がってるのかもなあ、なんて、色々考えさせられたりしなかったり。しました。
深々となってしまった〜!
お昼休憩も終わりの頃、ちょっとおうちにおいでよ!と誘っていただきました
「うちのお店はね、見たら何かわかるよ」
と言うゆきさん。おお、、!
おうちに上がらせてもらい、少し奥に進むと
どん。
???
一瞬よくわからんって言うか
これ↑を思い出す。
ラブベリ世代のみんなのマストアイテムやで!
え〜と、これは、、?
「これね、めっちゃ保温効果のある腹巻きなのよ。中に保温性のある石的な、砂的なものが入ってて。あったまるし、ヒートテックとかと違うのは、特に動いたりしなくても勝手にあったかくなるの。」
普段はネットショッピングとか、テレビショッピングとかに出てるから、馴染みがないらしい。知らなかった。やっぱり日本には、まだまだ知らないものがある。
ウキウキしてたらくださりました
早速履きました。ワイドパンツがすげーもったりしてます。
ニュータイプ。
「この石は保温効果があるからさ。こう言う、濡れない足湯っていうのもあるのよ。東京にもおいてあるんじゃないかなあ」
と、見せてくれました。これをあっためて足を突っ込めポカポカするんだって。しかも砂とかじゃないから濡れないし。
なんつーか、こういう「いいもの」って、ひそやかにあちこちにあって。
広げたい!なんて大それたことは言いませんが、何かこう言ったきっかけがたくさん生まれるといいなと思いつつ、
普通に量産化されないで、まちに行った時の発見として自分の中だけでとどめてしまってみたいなとも思ったり。
びっくり!発見!って共有したいけど、みんなのスタンダードになって欲しくもないかもな〜なんて、わがままなことを思ったりましたりしたんです。
わけわからんかもだけど。うん。
私からはお返しに、気仙沼のともしびプロジェクトの缶バッジをお渡ししました。
これも、元々は真っ白だったバッジなんです。それが数年前の水害で錆びてしまった、言わばジャンク品で。
でも普通の白より味があって可愛い!と叫んでたらたくさんくださって。
これに価値をしっかりつけたいと思いつつ、私にまだその技術がないから、気仙沼と繋がって欲しいと少しでも思った人にお渡ししてる。ゆきさんは子供の支援のことをお話ししてたから、ちょっとでも気仙沼で私がお世話になった、子育て支援をしてる美里さんという方に出会って欲しい、と思って、差し上げた。
このブログに書きました
今まで私はきっかけを与えてもらってばっかだから、こういうところから私が旅をしながら返せるように。生きて来たい。
こういうのが上手な方教えてください。。私に技術を、、
余談
昨日話したように、こうみんかんを運営する公務員たちのスナック、クマゴローカフェはスナックアフターファイブに行ってきました。
まじで公務員やん
今までてっきりですね、公務員とか行政のお役所仕事の人ってこう、おかた〜い印象があったんですよね。
でもここで出会う公務員の方はみんなとっても面白くって魅力的で。ワクワクを本気で探しているというか。めっちゃ感動したのですが。
これは一部の公務員だから参考にしちゃいけないよと言われました
左から公務員、公務員、ゆず、地域おこし協力隊の図