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【経営メモ】ブランディングについて

1.会社ごとにマーケティング活動は異なる

会社経営の中でマーケティングはとても大事なファンクションである、と同時に機能の範囲がとても広く、多様性があることろか、なかなかその全貌が掴みにくい。

よって、同じマーケティング部といっても、会社によっては、実際に行っている内容は随分と異なる。

例えば、Coca colaなどは、above heavy (above the lineといって、TV CF、新聞、雑誌等の広告)なプロモーション広告をバンバン打つような会社である。広告に莫大な費用を使う、こういった会社では、マーケティン部の活動の中心がプロモーション広告におかれていることは想像に難くない。

一方、Starbucksは、こういった高額な広告を打たない。
その代わり、プレミアムブランにふさわしい、お店のデザインや機能をupdateするところに力を入れる。
また、店頭でお客とダイレクトに接し、リピート性が高いビジネスであるため、顧客のLTV (life time value)を意識したCRM (customer relation management)に、大きな投資をしていることは明らかである。

実際、スタバアプリによる、on-line orderは、店頭でのレジ要員の仕事を著しく軽減することに大成功している(と思う。タリーズでon-line orderしている人は見たことがない。。。)。

本文の下に、マーケティングのkey words 一覧を載せておく。
それぞれの企業がそのビジネスモデルにおいて、何に力を入れているかにより、どのkey wordに力を入れるかは、まさに千差万別である。

2.ブランディングは全ての会社に関係する

しかし、どの企業にも共通するマーケティング項目がある、それはブランディングである。

自分の会社はブランディングしていませんという人がいるかもしれないが、あなたのお客さんは、必ずあなたの会社に対してなんらかのブランドイメージを持っている。
なぜなら、ブランドは、顧客の心の中にあるものだからである。

昔、インターネトプロバイダ会社の創立に関わったことがある。
その時に、「会社のブランディング」をどうするかという議論をdeepにしたことがある。

当時、流行りであった、「ユビキタスを届けるサービス」とか、「エンターテインメントを届けるサービス」、「早くて安い」、「プレミアムサービス」とか、いろいろ社内で議論をした。

なるべく、響きがカッコよいのがいいとか、最初は言い合っていたが、ブランディングの勉強が進むうちに分かったのは。

・ブランドは単なる言葉ではなく、顧客への約束(コミットメント)。
・ブランドの約束には、顧客に提供できる特有のベネフィットがあること。
・ブランドが、とんがっているほど、他社との差別化となる。

「ブランドマインドセット」デューン、ナップ著

つまり、ブランドを構築するということは、企業戦略そのものであり、社員全員が自社ブランドの価値を理解し、自分が担当している場所でその約束に対して、何ができるか、何をするべきかを常に意識しているのが、理想の状態ということになる。

そもそもの事業ドメインを決めたときに、3つの輪(世界一になれること、情熱を持って取り組めること、経済的原動力になること)の中心に入るものとなっていれば、それが、おのずと、「ブランド=顧客との約束」になり得る。
後は、日々の仕事を通して、そのブランドを尖がらせばよい。

私が参画したインターネットプロバイダのケースでは、残念ながら、3つの輪の中心に入るほどの事業資質がない中での、インターネットプロバイダ事業への参入であったので、ブランディングの設定は難航した。

最終的に、我々が選択したブランドは、「誠心誠意のサービス」。
当時、お客さんをだますかのような複雑なサービスプランが多く、低価格に走るあまり、十分な説明を顧客にしないという市場状況の中、会社の中のそれぞれの担当部署は、以下のようなことを心掛けた。

・顧客が誤解をしないような、分かりやすいシンプルなサービスパッケージ
・コールセンターを手厚くし、顧客への説明を充実させる
・店頭においては、椅子や水を用意して、顧客が少しでも寛げるようにする
・サービス開通までの進捗状況が顧客に見えるようにする

あなたの会社はどうだろうか?
事業ドメインの3つのサークルと、ブランドの連携できているだろうか?
社員が日々、ブランドを意識して仕事を進めているだろうか?
あなたの顧客は、その商品やサービスに対してどのようなブランドイメージを持っているだろうか?

一流のエクセレントカンパニーのように、事業ドメインと合致して、完璧に洗練されたブランドを用意することは難易度が高いと思うが、自社のブランドを将来どう持っていくかについては、スタディをする価値が多いにあると思う。

以下、にいくつか関連する資料を掲載する。

Apple : Think differnent
Nike : Just do it
Disney : 地球で最も幸せな場所(ディズニーランド)
Starbucks : 精神を癒せる第三の場所
LEGO : Inspire and develop the builders of toromorrow
BMW : The ultimate drving machie.  駆け抜ける喜び

excellnet company branding phrase
自社の強みと顧客への約束
マーケティングにおけるkey words



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