日々のこと②
こんにちは
clusterでアイテムやワールドを作っている
かずらです
前回の続きです
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ただ生きることに
もっと必死である時は
目の前の一切れのパンに
もっと幸せを感じるのだろうか
生きることが
当たり前になった時代に
たくさんのものに
簡単に手が届いてしまうこの時代に
私たちは
何をつかんだら
心が満たされるんだろう
近くにある幸せを
喜ぶのが
下手になってしまったのかな
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昨年12月くらいから
娘の様子がおかしくなった
14歳、多感な時期、そんなこともあるかなと軽く考えていたけれど
症状は重くなる一方
食べるのが不快
眠るのも不快
息をするのも不快
この一瞬を生きることが不快
なにひとつ喜びがない
生きることを
なぜだか
全身で拒否していた
食べることができなくなり
眠ることができなくなり
生きることのすべてがただ苦痛で
なんの光も見えない
終わらせたくても
終わらせることのできない
苦しい、しかない長い毎日が
数ヶ月続いている
何を確信したいのか
何を実感したいのか
何が欲しいのか
私はなんでもあげたいのに
彼女の本当に欲しいものを
与えられてはいないのか
生きていたくない娘に
生きてほしいと
言うしかない
その言葉が
彼女の望んでいる言葉なのか
彼女を苦しめている言葉なのか
わからないまま
私はそうだねと
彼女の言葉を受け入れ続けた
しんどい
もう無理だ
もうがんばれない
もう疲れた
もうやだ
終わらせたい
今すぐ楽になりたい
お母さんわたし生きていたくない
わかるよ
そうだね
本当はわからなかった
私はいつだって生きていたいと思って
生きているから
本当の意味ではわからなかった
だけど
あなたが本当に心の底からそう思っていることは
わかるよ
そうだよねとうなずき続けた
ただひとつ
死にたいという言葉を除いては
肯定した
彼女がこの前パニックになったとき
私は珍しく
大きな声で彼女にいった
泣いてもいい
叫んでもいい
どんなあなたでもいい
ただ生きていてほしい、
生きてさえいれば
他のことはどうでもいい、
死ぬのだけは許せない、と
泣いてたっていい
弱くてもいい
元気じゃなくてもいいし
前向きじゃなくてもいい
何も生み出さなくてもいい
何もできてなくてもいい
学校も勉強も知らん
手がなくても足がなくてもいい
他のことはどうでもいい
ただあなたが
その心のままで生きていてほしい
ただ今日、存在していてほしい
あなたの中のその心と
わたしは今日もつながりたいんだ
死ぬのだけは許さない
そんな思いを
強くはっきりと口にした、
というか
怒っていたかも(普段は穏やかなのよ?)
まずかったかなとそのとき思った
翌日、少し調子の良かった娘は
お母さんの
昨日の言葉が嬉しかったと言った
言ってよかったのかな
と思った
人と関わることは
家族でさえ
わからないことだらけで
私は自分の言動が正しいのか
いつも自信がないし確信もない
間違った言葉を
たくさん吐いてもいるだろう
それでも
心にちゃんと届く時がある
思いはちゃんと
伝えなくちゃ
私のつたない言葉でも
言葉にすることで初めて伝わのなら
そんなことを考えながら
少し彼女の心が落ち着いているとき
気持ちをきいてみた
その思いを
外に出したとき
何か少し変わるのではないか
彼女の短いぽつぽつの言葉を
私が拾って集めてここに書こう
彼女にとって
私にとって
誰かにとって
新しい一歩になるように…
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どうやって自分を認めたらいい
どうやって自分を好きになるの
ざわざわざわざわ
そわそわそわそわ
あるがままの
自分の価値は
歪んだ視界の斜め後ろ
持っているのは
くすんだ鏡
壊せないもう一人の自分
霞んだ記憶
見えない未来
生きようとする自分を
許せない自分がいる
食べる自分も
眠る自分も
息を吸う自分も
許せない
この自分は
こんな自分は
笑って生きていくに値しない
好きになれる気がするのは
悲劇の中の自分
自分を追い込んで
自分を痛めつけて
自分を傷つけて
自分をやっと
少し好きになれる
やっと許せる
自分をいじめて
やっと自分を受け入れられる
真っ直ぐに自分を好きになれない
条件付きでしか
私を愛せない
がんばれない自分を認めない
なにも果たしていない自分を認めない
当てはまれない自分を認めない
届くことのない理想
それでも追うしかない理想
今の位置で
上がれないまま
見上げ続ける上に
ほんとはなにもない事を
知っていながら
虚しいなにかを
見つめ続けて
もがくしかない
疲れたよ
とても疲れた
もうがんばれない
私は本当はこの場所で
はるか上じゃないこの、
地に足の着くこの場所で
この自分を
まっすぐに
好きになりたいんだ
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私は、彼女をたくさん愛して育ててきた自信はある
もともと不安が強く繊細な彼女は
学校にもなじまず
とにかく私のそばにいつもいた
私は精一杯、彼女を尊重し受け入れた
それが足りなかったとか
もっとこうすればよかったとか
環境がこうであればよかったとか
そんなことを言うつもりはない
私もできる限りのことをしたし
周りも同様だ
ただどれだけ恵まれていて
はたから見たら楽そうに見えても
本人がしんどいと言うからには
それは間違いなくしんどいのだ
しんどさを感じる感度は人それぞれで
当たり前に思える環境で
とてつもなくしんどい人もいる
彼女の言うしんどさは
決して大げさではなく
紛れもなく死ぬほどのしんどさだ
休む間もなく延々と
その苦しみの渦にのまれている
人が自分で死ぬ時は
こういう状態の時なんだなと思い知った
怖いことだ
ここ2、3日は娘も落ち着いている
私は元気、無理な時は
周りに無理だと言おうと
思っている
苦しみを抱える人たちの
胸の奥のざわめきが
外へと解放されるように
私は心から願っている
読んで頂きありがとうございます!
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