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【私的読書生活】もしかしたら永遠の課題図書
挫折本…改め読みどきを待っている本はたくさんある。
その中でも、特に「課題図書」もしくは「人生の宿題本」が何冊かある。
それは父が私に薦めた本たち。
ものによっては四半世紀前になるかもしれない。
読むことを薦められたのは覚えているが、なぜ薦められたのかは覚えていないものが多い。
実家にあるものは版が古く、紙が黄ばんで読みにくいため、新しく書い直して読むことが多い。
本当は父が読んだその本を読みたい気持ちはあるのだが。
そこは私の目もじわじわ萎えてきている故に、どうか大目に見てほしい。
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例えばこんな本。
少しずつ読み始めている。
確かに面白い。
ただスラスラとは読めない。
父はあっという間に読んだのだろうか。
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同じ新書でもこちらはまだ手に取れていない。
本棚でただ静かに待ってくれている。
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こちらもまた 大部だ。
めでたく一巻で止まっている。
私と違って父はカタカナの名前アレルギーはなかったのだろうか。
だとしたら、羨ましい。
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そしてこちら。
実家から持ってくるかどうか悩んでいる全巻セット。
一度も開いた覚えがない。
もしかすると、私なりの反抗期だったのかもしれない。
当時の自分にもったいないことするなと言ってやりたいものだ。
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たぶん他にもたくさんあったのだけれど、思い出せないでいる。
司馬遼太郎は薦められた気がする。
『竜馬がゆく』は読んだ。
『坂の上の雲』は手が出なかった。
『燃えよ剣』は先日読みかけて、私の中のコンプラがしんどくてやめたっけ。
『海と毒薬』は薦められたのだっただろうか。
意外と「狐狸庵」シリーズの方だったかもしれない。
実家の本棚を見ても、いつのまにか私の本と父の本は雑然と混ざってしまい、どれが薦められたもので、どれが自分で買ったものかわからない。
薦めてくれたものもまた、なぜその本だったのか、今となってはわからない。
持って行って尋ねたらどうだろう。
首を振ったり、頷いたりだけでも答えてくれるだろうか。
答えは永遠にわからないかもしれない。
ただ同時にこうも思う。
薦めてくれたことを覚えている本。
それは私への父からの永遠の課題図書なのだと。
もしかしたら、そんな深い意味で薦めたわけじゃないと、笑われるかもしれない。
まだ読んでないの?と失笑されるかもしれない。
ああ、親父、頭良かったんやろなぁ…。
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先日、そんな父も何十回目かの誕生日を迎えた。
私からお薦めの本を贈った。
軽い癒されるような類の本。
私から薦められるのは、せいぜいそのくらい。
それでも、もし楽しんでもらえたら、幸いだ。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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