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#425 自分は何を発信したいのか?マーケットインとプロダクトアウトの間を考える

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

昨日は、個人としてどのようなテーマで発信し、それを自分が届けたい人に届けるためのチャネル戦略として、発信チャネル特性に応じた媒体クロス戦略についてまとめました。

noteによる発信を続けて1年以上が経過した今だからこそ、「何を誰に届けるのか?」について戦略的に取り組んでいく必要性を感じたので、深掘りしてみます。

あくまで「自分が発信したいテーマを軸に、そのような情報に興味があろう方のニーズを考慮して発信」を目的として整理します。
でないと、周囲に合わせることが優先され、発信が楽しくなくなってしまうので。特に誰からも求められていないことを続けるには「楽しい」という要素が不可欠です。
また前提として、「書いて思考力をアップする」などを目的として、誰からも見られなくても、その人なりの発信の目的が達成されるならば、それでいいと思います。

ただ、今回はあえて、「届けたい人には届けたい」という目的に振り切ります。
そこでは、自分が作りたい商品カットで入っていく「プロダクトアウト」と、市場のニーズカットで入っていく「マーケットイン」の間を探すアプローチが有効だと考えます。

私の「商品開発」の感覚的には、まず半分は「プロダクトアウト」で作り込んで、受け手の反応を見ながら残り半分を「マーケットイン」で調整していく、くらいがちょうど良いと感じています。

プロダクトアウトで考える

自分ならではの発信とは何か?を考えます。
私の属性として、「IT業界での15年の業務経験」、「うち10年の東南アジアでの仕事」、「大組織での管理職業務」、「3歳と1歳の子育て中」等があります。

1. マネージャーのリアルを伝える

もともと発信の動機は、自分が管理職の立場になる前と後に感じた、「管理職業務に対するイメージのギャップを埋めたい」というところが出発点でした。

というのも、世間では「管理職は罰ゲーム」という風潮があります。責任や雑用が増え、仕事量削減よりも労働時間削減が優先されがちな「働き方改革」の実現を吸収するために、チームメンバーに割り振れなくなった仕事をプライベートを犠牲にしてやる、みたいな印象が強いからだと思います。

自分も管理職になる前は、周囲の先輩を見ていてそのように感じてましたし、管理職の立場になるよりも、担当者として伸び伸び過ごしていたほうが自分には合ってるのでは?と考えてました。

しかし、「管理職任用試験を受けるかどうか」の葛藤の中で色々な方と話し、その後実際に経験してみて「管理職は楽しい!」と感じられるようになりました。

このギャップを管理職の立場からの目線で埋められないか?という思いで書いている記事は、「Enjoy!管理職」や「Enjoy!お仕事」のマガジンにまとめています。


2. 「学び」の楽しさを伝える

大人になってからも「学び続けること」って物凄く楽しいです。
というか、私の場合は、大人になってから「勉強して視野を広げること」の本当の楽しさに気付きました。

私の場合は、たまたまその楽しさに気付ける出会いやきっかけがあった訳ですが、必ずしも社会人の全員がそうは感じられていないのでは?という仮説があります。それは、2022年の総務省統計局が公表した調査で「有業者の学習・自己啓発・訓練の平均時間」が週7分だった、というのが根拠です。

勉強している人とそうでない人の二極化が進んでいて、勉強してない人のほうが多いからこうなっている、と捉えています。そして、「勉強」と聞くと、机に向かってガリガリ何かを暗記するもの、みたいにイメージされる方もいるかもしれませんが、私はより広義に捉えています。

全員に「大人も勉強しましょう」と言うつもりはないですが、勉強が楽しいものっていうことにあまり実感を持てなくて、忙しい毎日に流されているだけでモヤモヤしている方がいるのであれば、何らかのヒントになる発信ができればいいなと考えています。

私は「勉強する」とは、「(外の世界にいる)人と話すこと」、「本を読むこと」、「旅をすること」の3点であると考えており、これらをコンテンツにできればと思っています。そんな想いで書いている文章は、以下のマガジンにまとめています。

3. 子どもの世界と社会の接続

これは、子どもが生まれてから特に考えるようになったテーマです。世界には本当に多くの価値観や常識が存在しているのに、日本の超一部の地域や学校での常識が、社会の全てであるという風に考えてしまうのは、ある意味怖いことだとも感じています。

10年近く仕事をした東南アジアでも、子連れで行ったイタリアやオーストラリアでも、日本で電車に乗った時に感じる独特の「疲れているオーラ」に直面することは、ほとんどありませんでした。

学校教育では、社会に出てから求められるようになる「自ら問いを立てる力」ではなく、「正しい答えを出す力」のトレーニングへの偏重があり、もう少しバランスを変えることが出来るのでは?と考えています。

一方、これを変える動きは各地で起きてきており、この動きに加担するのが大切だと考えています。そこで、日々問題解決と向き合っている民間のIT企業の現場の立場から、特に生成AIなどが一般的になっていく中でのデジタル社会で必要なスキルや思考法をまとめると、コンテンツにならないか?と考えています。

マーケットインで考える

次に、読み手のニーズがどこにありそうか仮説を立ててみます。

1. マネージャーのリアルを伝える

現役管理職が日々直面するリアルやマネジメント側として感じていることが、担当者側では分かりにくいという話は、ひとえに「マネジメント側からの発信がありそうであまりないからでは?」と捉えています。

特に、大組織の中にいるマネージャーで、そのような話を発信している人は、私の周りにはいません。

管理職にチャレンジしたいけど、自分に務まるか不安・・とか、実際のところどーなん?て感じている方向けには、「管理職の立場で日々感じていること」の発信が役に立てるシーンはあるのではないか?という仮説です。

東南アジアでの泥臭い経験や、分かりにくいシステムエンジニアの仕事ってどんなん?みたいなニーズがあるか検証するため、書いていこうと思います。


2. 「学び」の楽しさを伝える

これは、「小さな子どもがいても、親も世界を広げたい!」とか「親も学びたい!」と感じている方に向けて、エールになるような発信を考えています。

昨年の子連れオーストラリアは大変でしたが、大人も超楽しめました。子どもが学びを楽しむには、親が学びを楽しむ背中を見せるのが大事。
「工夫すれば、多忙の中にも時間を作って楽しめる!」ということを伝える発信には、一定のニーズがあるのでは?という仮説です。

3. 子どもの世界と社会の接続

学習指導要領などを見ていても、デジタル社会における課題設定力の必要性はますます高まっています。IT業界でキャリアを積み、新興国向けのIT人材育成プロジェクトの経験や、仕事でも日々マネージャーとして人材育成の仕事に取り組んでますので、これをコンテンツにして、教育現場にいる方たちがそのまま使える形にできないかなと考えています。

知り合いの学校の先生たちと話していても、現場の先生にこれ以上負担が加わるのは正直キャパオーバーではないかと思っています。だからこそ、民間企業が仕事をするのに外注するのと同じ感覚で、普通に外の力を借りる風潮になればいいなと。

これまでセミナーの企画や国際イベントでの英語のプレゼンとかもやってきましたから、そのノウハウを活かして「情報」や「探究学習」の企画・授業コンテンツができると、ニーズあるのでは?というアイデアを検証したいです。

以上、プロダクトアウトとマーケットインの合間を考えてみました。
マーケットインというくらいなので、実際にやりながら調整していきます。既に定期的に見ていただいている方には、今後も応援をお願いいたします!

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林 裕也@IT企業管理職 ×「グローバル・情報・探究」
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