【今でしょ!note#91】 行動しながらOn-goingで考えていること
いかがお過ごしでしょうか。林でございます。
昨日、自分の実体験に基づき、「やりたいことがないのは、行動量が少ないだけ」というシンプルな理由なのです、とのテーマで記事を書きました。
昨年度まで、大企業の中で仕事をしながら、自分の興味が赴くままに色々なチャレンジをさせてもらったことは、非常に感謝しています。
私の場合、「子どもや子育て世代に優しい社会を作りたい!」という想いが原点です。
自分の意見や課題認識、アイデアを形にしながら、週に1度は新しい人にぶつけてみるという仮説検証をひたすら繰り返した結果、徐々に地域でそれぞれの課題認識を持って日々奮闘されている元気な人たちと一緒にプロジェクトを企画・実行する過程が楽しいのだ、ということに気付きました。
そしてこれは、並行して取り組んでいた東南アジアにおけるビジネスの中で、自分たちの国をもっと良くしたい!という想いを持って取り組んでいる人たちとの仕事とも共通点しているということに気がつき、改めて自分のモチベーションの源泉を認識できました。
今日は、そんな私が現在進行形で考えていることについて、ちょっと言語化してみました。
これまでの経験の棚卸し
私のキャリアにおけるキーワードは、「大規模プロジェクトのマネジメント」、「東南アジアにおける10年間のビジネス経験」、「デジタル領域における専門性」です。
これまで私は、東南アジアというフィールドにおいて、大規模なモノづくりプロジェクトで自分が担当者として作るのも経験しましたし、作るものをお客さんとイメージ合わせすることや、多数のステークホルダーの中でプロジェクトそのものを責任者の立場でマネジメントすることを経験してきました。
これらの経験から得られたものは、日本以外の価値観に触れることの楽しさ、デジタル領域における専門性、プロジェクトマネジメント能力です。
ありがたいことに、海外の要人に対して英語でプレゼンする機会も多く持ちましたし、英語・日本語問わず、研修講師や講演の機会も多くいただいてきました。
コロナ禍で海外出張が制限されてからは、地方の中小企業や自治体、大学との連携という形で、講演や講師の機会をいただいたり、様々な立場の人とビジネス共創を目的とした議論の機会を持ってきました。
東京の大企業における大規模なオンロードビジネスとはまた違った、地方における価値観に触れながら、課題先進地域とも呼ばれる環境の中で、オフロードビジネスを推進されている人とプロジェクトベースで動くことも、これまた魅力的でした。
過去記事でも触れていますが、労働市場では人口減少で社会的な供給制限が進む中で、個人視点では「”AかBか”のいずれかを選ぶ時代」から「”AもBも”の両取りの時代」に急速にシフトしつつあるのを感じます。
私も、自分の能力を活かせる場所を選んで、事業の形で社会貢献していきたいと考えています。
会社のリソースを使ってやれるインパクトの大きいことと、個人の判断でできる裁量権の大きいことを両立したいという考えです。
地域の現状に関する気付き
せっかくこの世に生まれてきたのだから、「未来を生きる子どもに誇れる生き方がしたい」。
30代になって、結婚して子どもが生まれてから、そう考えるようになりました。漠然と「日本を元気にしたい!」という想いがあり、そのきっかけは、未来に対する危機感がより強い地方にあると考え始めました。
そこでネットを使って自分で情報収集したり、自分で現地に向かって話を聞き、自分の目で現場を観察しているうちに、地方のあらゆる現場で供給能力不足が顕在化していることを知りました。
また、中小企業、自治体業務、学校事務で生産性が低いシーンがかなり残っている現実も目にしました。そこでは、何かを生み出したり、現状の安定したサービスを維持するための「仕事」ではなく、目的を失った「作業」が蔓延り、無駄な業務プロセスに対して思考停止している環境が多くあることを知りました。
そんな環境では、人材育成や人の幸せに対して適切な投資がされていることは当然少ないわけです。東南アジアで見てきた人たちと比べて、「現状に対して一定の諦めと割り切りをしながら、本当の心を押し殺しながら仕事をしている人」があまりに多いと感じるようになりました。
一方で、自分が地域で関わった若い人たちは、皆さんとてもピュアで、目の輝きを失っていない人たちばかりでした。
そんな人たちが、上の世代が作り上げた社会の当たり前に押しつぶされて、毎日を閉塞感の中で生きていくことになるのが次第におかしいと感じるように。
そして今は「自分と同世代、あるいは自分より若い人たちが、地域でもっと自分の能力を生き生きと発揮できる仕事環境を作りたい!」と考えています。
自分に何ができるか考えてみた
「地域のニーズ」、「自分のパッション」、「提供できる価値」の3つの視点から、どういうアプローチが自分にとって適切か、少し考えてみました。
Regional Needs
これまで地域を観察してきて感じている地域側のニーズとしては「労働力の供給制約を前提とした持続可能な事業や業務モデルへの転換」が大きいと考えます。
みんなこれまでのやり方では、今後ますます立ち行かなくなっていくことは気付いている。しかし、なかなか手が付けられないのは、現状でもすでにやることが山積みで、抜本的なやり方の転換に踏み切るリソースが足りていない課題があるからだと感じています。
また、持続性のあるやり方・モデルへと転換するためのプロジェクトを企画・実行する人材が不足していることも大きいです。「外部人材の活用」と言っても、なかなか個別ニーズにマッチする人を見つけられないし、そもそもどうやって外部人材を探してこれば良いか分からない人も多いはず。
My Passion
次に、私の想いの部分です(これが一番大事)。
まず、これまでの経験を通じて、地域で元気のある人と共同でプロジェクトを進めることは何て楽しいことなのか、ということを知っています。
また、自分の裁量で企画を考えて仕掛けていく面白さにも気付いてしまいました。
何本か記事でもまとめていますが、社会課題に対する興味や、地域産業に対する関心が高く、ここで学んだことに対して自分なりにアプローチできることはないかと常に考えています。
そして上述した通り、自分と同世代、あるいは自分より若い人たちが、ワクワクできる未来の環境を作りたい。
ここにモチベーションの源泉があります。
My Value
これまでの経験から、自分の強み、地域の人に対して提供できる価値ってなんだろう?と考えてみました。
「企画〜実行までの伴走、やり抜く力」「仮説設定と検証を繰り返す行動力、スピード、数」は、東南アジアにおける大規模プロジェクトを1から立ち上げた経験と、冒頭記事で紹介したゼロベースでの新規事業創発経験で培われました。
「デジタル実装の専門性」、「プロジェクトマネジメント力」は、今の仕事をはじめてからの全ての経験を通じて、一貫して磨いてきたところです。
これらの「ニーズ・パッション・提供価値」が合流するポイントが何か、ということを言語化してみた結果、以下の3つが私が提供できるコアの部分になります。
新事業の企画・実行の伴走
地域主導で持続する事業の支援
地域人材育成
行動実験はまだまだ続きます
これら3つのコアが言語化できたのは、自分の中で大きな一歩です。
理想系は、これらのコアに様々な産業の接点を掛け合わせて、自分なりの具体的な事業に繋げていくことです。
例えば、以下の記事で紹介した「探究」授業の推進は、これら3つのコアに「地域教育」を掛け算することで、私なりに提供できる価値・ソリューションになり得ます。
こういう具体的なビジョン・企画をブラッシュアップして、自分なりに地域貢献できる企画を研ぎ澄ませていきたいと思います。
まだまだ道半ばですが、今後の動きもぜひご期待ください!
それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!