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#462 「発信」と「行動」をシンクロさせると、楽しくてやめられなくなる理由
先日、「発信は好きですか?」というテーマで、音声配信で話をしました。
改めて考えると、私は「発信が好き」だから、1年以上毎日3,000字程度の文章を書いているのだと思います。好きなことだから、特に苦痛を感じることなく続けられる。その原体験は、小学生時代に「自分が考えたこと・表現したいことを、誰かが見える場所に置く」ということに対して、周囲の大人にストップをかけられなかったところにあります。具体的なエピソードは音声で話しているので、ぜひ聞いてみてください!
1年以上経っても、「発信したいことがなくなる日」というのがないんですよね。
むしろ、発信したいテーマのバックログが日々積み重なっています。
今日は特に、「発信したいけれど何をテーマに発信すれば良いか分からない」と感じられている方や、「発信をしばらく続けてきたけれど、書きたいことがなくなってきた」と感じられている方向けに、私が発信の楽しさを感じているポイントや、発信テーマが枯渇しないように心がけていることを話してみます!
発信してると、行動したくなる
私は、「発信」と「行動」を、常にセットで考えてます。
ニワトリとタマゴのような関係性で、「発信」か「行動」のいずれかに取り組むと、自然ともう片方がやりたくなってきて、「発信」と「行動」がずっと連鎖していくイメージです。
まずは、「発信→行動」の順番で考えてみますが、まず自分は、誰かの役に立つ・立たないは別にして、何かのテーマについて、体系的に整理するのが好きです。
ちょうど先日仕事の中でもあったのですが、他社が書いたシステムの設計書の日本語が分かりにくくて、何が言いたいのかよく分かりませんでした。
ちょうどその部分について、自分のチームメンバーがお客さんから照会を受けたため、読み解いて内容を理解する必要がありました。色んな情報が絡まって記載されており、一つずつ紐解いていったんですね。
私の今の課長としての仕事は、こういう仕事が多いんですよね。
例えば、メンバーがお客さんや社内向けの資料を作ろうとしている時、言いたいことがスパゲティ状態になっていることが時々あります。頭の中がスパゲティ状態になっているから、当然アウトプットとしての資料上も情報が体系的になっておらず、何が言いたいのかよく分からない。メンバーの頭の中を整理整頓しながら、思考を体系化して、何をすべきかをクリアにさせる仕事。これが課長としての1つの仕事になっています。
話を少し脱線させましたが、普段の仕事の感じで、自分自身の頭の中でモヤモヤしていることを体系的に整理できると、それを形にしたくなるのです。で、自分の中で考えている何らかの「課題」が整理整頓できるようになると、自然とアクションプランが見えてきます。そうなると、「こんなことが出来ると面白いかも?」というところまで、文章に書かずにいられなくなります。
で、書いてしまったら、やるしかないと思うようになります。「書いたのにやらない」というのが、自分の中でダサいというか、居心地の悪さを感じるんですよね。だから、発信をすると「行動」が生まれるようになります。
先日、「米国大学院に勢いで入学してしまった」という記事を書きましたが、これも「入学します!」と公言したから生まれた「行動」という結果です。
行動してると、発信したくなる
「行動」をしていると、それまで知らなかったことにぶつかります。
それまで知らなかったことを知れたり、行動しながら自分の考えが一段階進んだところで繋がった感覚があったりすると私の場合、「これは大発見だ!ぜひ他の人にも共有せずにはいられない!」という気持ちが湧いてくるのです。笑
「行動」をして知ったことが、即座に自分の頭の中の「理解」に落とし込まれることは少ないです。これってどういうことだろう?に出会った時に、「理解」するために、再び考えていることを体系化する作業が始めるんですよね。これが「書く」ということを通じて行われます。
読書なども、ただ多くの本を読むだけでは、あまり意味がないと考えています。勝負は本を読んだあとの話で、インプットしたことを活かして、自分として何かの行動変容に繋がるか。本に書いてあることが『理解』できたという段階では、本当は「理解」できてなくて、その内容から自分の行動が変わってはじめて「理解」できたことになります。
私にとっての「行動」とは、基本的に「仮説検証手段」です。「発信」の形として、自分の考えを体系的にまとめてみたことが合っているのか違うのか。それを確かめるために「行動」する、という感覚です。
そのような感覚でいると「行動」することのハードルが物凄く下がります。行動してみて検証できたことがあれば、それを「他の人にも共有したい!」「検証して分かったことを人生探究の結果として記録したい」という気持ちが生まれ、「発信」に繋がる。これが「行動→発信」の流れであり、「発信→行動→発信→行動・・・」というように、「発信」と「行動」がシンクロし続ける現象が発生します。
「発信」と「行動」の連鎖の先にあるものは?
「発信」と「行動」をシンクロさせていると、当然自分として理解できることは増え、自分の言葉として話せるテーマが増えます。上述したような普段の管理職としての「言語化・体系化」のトレーニングにもなりますし、他にも数えきれないほどの沢山のいいことがあります。その中でも、一番価値のあることは「発信していないと出会えていないであろう人との出会い」です。
私がnoteでの発信を始めてから、まだ1年ちょっとくらいの時間しか経っていませんが、「発信と行動の連鎖による探究活動」により、人との出会いの幅と質が格段に変わりました。
それまでの人間関係は、何だかんだ言っても元々知っていた人や、同じ社内の人中心でした。それはそれでシンパシーを感じられる人もいるのですが、社外の方が当然母数も多く、異なる業界や生活圏にいる人との接点が圧倒的に広がりました。
「発信プロセス」において、私の発信そのものを見てくれて出会った「熱い友達」もいますし、「行動プロセス」において、発信した内容を検証するために動いている中で出会った「熱い友達」もいます。私が「発信と行動の連鎖による探究活動」を進めていること自体に興味を持ってくれて、出会った「熱い友達」もいます。
結局、人生を一番豊かにさせるものというのは、「いい人間関係」だと思うのです。「いい人間関係」が、勤務先などでたまたま手に入ればそれはそれでラッキーなのだけれど、必ずしもそこになくても全く悲観する必要はありません。
もともと私は、社内向けに「林裕也の今でしょ!ブログ」というメルマガを週に2〜3本送りつけていました。これは誰からも頼まれたわけでもなく、社内で興味を持ってくれた人を勝手に宛先に入れて、私が普段考えていることをメールで送りつけるというスパム的なものでした。笑
しかし、その発信先について、勇気を持ってよりパブリックな場所に晒した結果、数年前では考えられない「いい人間関係」が構築でき、より「発信と行動のシンクロによる楽しさ」が加速しています。
「発信と行動の連鎖による探究活動」、ぜひ多くの人にオススメしたいです!
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