【書評】エフォートレス思考
こんにちは。馬目裕也です。
今回は書評をしていきたいと思います。紹介する本は、グレッグ・マキューン著「エフォートレス思考」になります。
本を読んで個人的に重要だと思う部分を抜粋し、自分の知見が多めの書評になっています。
前著「エッセンシャル思考」は、何を捨てるかを考え重要なものを絞り選択するという何をやるのかについて書かれている本に対して、この「エフォートレス思考」はどのようにやるのかということについて書かれています。もう少し戦略的でやり方というよりも考え方に近くなっています。
私は以前にYouTubeをやっていました。仕事をしながらも週一回は投稿することを決めていました。7,8割は投稿できていましたが、YouTubeのほか、仕事やその他のやるべきこと、やりたいことが、どんどん溜まっていき、いつの間にか日々のタスクでいっぱいになっていました。その中ですべてやるにはどうすればいいか、あれもこれもやらなくてはいけないという思考になり、時間に追われた生活になっていました。
私は「エッセンシャル思考」や今回の「エフォートレス思考」が全然できていませんでした。YouTubeは優先してやってましたが1人でやっていたため、作業時間としても一日近くかかることもありました。皆さんも仕事やプライベートでもやるべきことに追われ、全てやらなければいけないという思考になっていないでしょうか。
この本は日々のタスクに追われ、あれもこれもやらなければいけないという思考になっている方にぴったりの本になります。自分もまさにその状態でタスクに押しつぶされそうでしたが、昨年に読んでから自分を救ってくれました。努力を最小化し成果を最大化するという姿に導いてくれます。
結論
エフォートレス思考とは、どうすれば楽に達成できるかを考えることである。そのためにゴールを明確にし、やらないことを決めて、日々のタスクの最大と最小を決める。そして独自の知識を育てることで最大限の成果につなげる、ということになります。
楽をするとは手を抜くことではなく、やるべきことに集中することが本質であり、そのためにはまずゴールを明確することが必要です。やるべきこと、やらないことを区別することで、不足思考から抜け出し、時間の確保もできます。また日々のタスクの最大値と最低値を決めることで、頑張りすぎず着実に前進でき、習慣化に繋げられます。そして最大限の成果につなげるために、やるべきことから見えた独自の知識を見出し育てることで、競争優位性となり一生ものになります。
ゴールを明確にする
まず始めにゴール設定として、何のためにやるのか、いつまでにいくら稼ぎたいのかを明確にする必要があります。ゴールが明確でないと基準がなくブレてしまうからです。ただ漠然と稼ぎたいとなってもただ稼ごうとしてもその分時間がかかりますし、何のためにやっているのかとリンクしてこないとただ他の仕事と変わらないお金稼ぎになってしまいます。
加えて個人的には「何のためにやっているのか」という意義や「こうなりたい」という理想の姿をもつことも大事だと思います。個人的にはここはとても大事にしていきたいです。なぜならそれが何かをやるにあたる熱量になるからです。また意義があれば、そのための手段の部分は軌道修正することもできます。
自分の場合であれば、意義や理想像といったなぜの部分はありましたが、具体的に何をするかしないか、いつまでにいくら稼ぐのかが明確でありませんでした。具体が煮詰まっていれば自分の行動も変わり成果が変わったかもしれません。
どうすれば楽に達成できるのかを考える
ゴールを設定したら、そのゴールに対してどうすれば楽に達成できるのかを考える必要があります。ただこれは決して手を抜くということではありません。個人的な解釈になりますが、本質は自分のやるべきことに集中しやるべきでないことはやらない(他人に任せる)ということだと思います。特に今の時代のビジネスは頑張れば頑張った分だけ成果になるとは限らない傾向にあると感じています。
そのためにもやらないことを決めることです。なぜならあれもこれもやらないとという不足思考になり、こなすことで精一杯になってしまうからです。また時間は有限で、副業であれば本業があるように他にもやるべきことに対しての力も割けなくなってしまうからです。
ゴールに対して何をするべきかを考えると、自分が追求していくべきこと、スキルが出てきますが、逆にここのスキルはいらないのではということも出てきます。
自分であれば「サッカー界に原則を伝える」ことが目的であれば、伝えることなので自分で企画し原稿を作り話すことは自分のやるべきこと、編集やサムネイルを細かくやることは自分のやるべきことでないことかもしれません。以前の自分のように1人でやっていくのであれば尚更軸を決めないとブレが出てきます。なのでやるべきでないことをしないことが大事だと思います。
最大値と最小値を決める
やるべきことに集中していく中で大事になってくるのが、日または週、月ごとのタスクの最大値と最低値を決めることです。なぜなら安定したペースこそ習慣化に繋がり、長期的に見て早さ、成果につながるからです。
ダッシュした後は止まる時間が必要なようにがむしゃらに頑張りすぎるのは、途中で断念するリスクがあります。ただゆっくりでも進むことができれば途中で止まるリスクも少なくでき、長期的にみればダッシュするよりも長い距離を進めると思います。
ブログを書くことを例にすると、例えば1日の中で最大で2000字書く、最低で1000字書くと明確なラインを決めてしまいます。時間を基準にしてで最大2時間、最低1時間でも大丈夫です。または週に最低1本、最大でも2本ブログを上げるというように週単位での設定でも大丈夫です。このように最低限ここまではやるラインと最大でもこれ以上はやらないという最低ラインを決めることで、ゴールが明確になりダッシュしすぎず着実に進むことができます。
これ以上はスピードを上げないという最大値、これ以上は最低でも進むという最低値を日、週などで設定し習慣化につなげることで心身の負担も減り、着実に前に進めると思います。
独自の知識を育てる
そして最大限の成果につなげるためにも、自分にしかない独自の知識を見つけ育んでいくことが重要です。なぜなら独自の知識は競争優位性になり、信頼され、一生ものになるからです。
成果につなげることが最も重要です。そのためのエフォートレス思考です。しかしより大きな成果につなげるには人がやっていることよりもやっていないことの方がチャンスがあると思います。なぜなら今の世の中はうまくいくと言われるノウハウ、ハウトゥーが溢れているからです。そこに付加価値は少ないです。既存のものは持ちつつも自分独自の発想を持てるかどうか。ただ周りに理解されるのに時間がかかるかもしれないし努力は必要ですがいずれ大きな武器になることを信じています。