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12本のえんぴつで勉強する

■わたしも悩める受験生でした

「勉強をコツコツ頑張るコツ」的な
そんな趣旨だったと思います。

「ご褒美を用意しよう!
そうすればきっと君も頑張れる!」

なんの本だったか、誰の著書だったか。
そんなことも記憶にありませんが「東大生」というワードに惹かれて買った本ということだけ覚えています。

その具体例は確かこうでした。

この宿題が終わったらチョコを1つ食べる。
もう1つ終わったら休憩を挟む。
とにかく!短いスパンでご褒美を設定する
これが大事なのだァ!(バァーン!!)

まあ、確かにそうかもしれない。
当時の悩めるわたしは思いました。

「東大生」というワードだけで、ついつい本を買ってしまう程に悩んでいたわたしはそう思いました。


■チョコはご褒美になるのか?

チョコレート大作戦!
ひとまず試してみました。
勉強時間しただけ休む大作戦!
これもやりました。

が、これが上手くいかねぇんだ。

だって勉強しなくてもチョコは食えます。
勉強しなくても休めます。
というか、勉強しない時間=休憩時間なので
むしろ勉強したら休憩時間は減ります。

一日は24時間しかありません。

つまりは、
「タスクとご褒美が無関係であること」
これが問題だと思いました。

ご褒美を得るために、
そのタスクをやらざるを得ない。
そんな仕組みが必要だと考えました。


■1ダースの丸いえんぴつ

「えんぴつで勉強する」
これがわたしなりの解答でした。

えんぴつとは面倒なもので、使ったそばから芯が削れていきます。
シャーペンにはない特徴です。

わたしは受験勉強を始める際に
・えんぴつ(1ダース)
・専用のペンケース
・手動のえんぴつ削り

これを用意しました。

そしてこの12本の鋭利なえんぴつを一日で丸くすること
これが毎日の自分に課したミッションでした。

一日勉強をして、帰宅したらえんぴつ削りでガリガリ削ります。
これが何よりのご褒美でした。

「ああ、今日も勉強したなぁ〜」
そう感じられる瞬間でした。

そんな生活を約半年やったところで、
無事第一志望の合格をもらうことができました。
とてもラッキーでした。


■頑張りそのものをご褒美にする。

頑張ったときの一番のご褒美。
それはチョコでもなく、休憩時間でもなく、
「達成感」だと思っています。

これに勝るボーナスはありません。

そして、達成感を得るには頑張る必要があります。
チョコを食べても達成感は増えません。
増えるのは体重だけです。

とはいえ、結果を出すには
それなりに時間と労力がかかります。

わたしは推薦入試で運よく合格できたので約半年で結果が出ましたが、普通はもっと長い期間勉強します。そもそもわたしは、半年間も勉強をガマンして続けられる程デキた人間じゃありません。

そこで、達成感を毎秒感じることにしました。

毎秒えんぴつを丸くして、
一日12本のえんぴつを丸刈りにし、
家ではガリガリ削って明日を待つ。

これなら、何もガマンする必要はありません。

勉強中のわたしは
「あと鉛筆5本分!うぉぉぉおおお!」
って感じでした。暑苦しいですね。

・前に進む実感。
・ゴールまでの距離を測れる機能。

この2つがあれば、どこまででも歩けます。


頑張ること。
それ自体がご褒美になるといいですね。

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