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休職中に読んだ本たち(後編)

こんにちは。

先日投稿した記事に引き続き、ここ1年くらいで読んだ本の中から、面白かったものを紹介していこうと思います。

前編↓


今回は、特にジャンルの制限なく無秩序にお薦め本を載っけていきます。
簡潔にしようとしたのですが、結果(愛ゆえに)長くなってしまったので、流し読みして頂いても全然構いません。


あと、この記事内での表記についてですが

あああ

↑の表記方法を用いて書いてある文章は、「書籍に書かれている内容を、私なりに要約したもの」です。
原文の通りではありませんので、その点ご注意下さい。

過去にnote上で読書感想文を投稿したものについては、紹介文の最後に過去記事へのリンクを貼ってますので、ご興味あればそちらもどうぞ。

それでは、始めます。


評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている / 岡田斗司夫


「情報化によって、今後社会はどのように変化していくのか」が語られる一冊。

著者のいう「評価経済社会」では

人からの「評価」(SNS上の数字とか)が、これまで一番効率的で皆が欲しがった「貨幣」より、さらに効率的な資源として利用される
人々はこれまで以上に「自分がどう感じるか」を大切にするようになり、その価値観を評価し合うことで世の中が動的安定を保つようになる

といった変化が起きることや、その変化が起きる理由などが書かれている。

何がすごいって、この本の初版は2011年に発行されており、さらに本書と同様のアイディアを元に書かれた「僕たちの洗脳社会」は、1995年に初版発行されている。
(ちなみに、評価経済社会の稼ぎ頭と言ってよいであろうインスタグラマーを生み出した
Instagramのサービス開始が2010年だったりする。)

時代の変化を読み取るコツみたいなものも書かれていて、とても興味深かった。


1%の努力 / ひろゆき


「自分にとって大切な、やりたいことは何か」を考える事が出来る一冊。

著者のひろゆきさんは、超巨大電子掲示板「2ちゃんねる」を設立した人。

私はこの本を読んで、

「あれ?自分は頑張らなきゃ頑張らなきゃと思って生きて来たけど、それってなんでなんだろ?
もしかして、そう教育されたからってだけなんじゃないか?」

と少し恐くなった。

これから自分が進む道を、一度立ち止まって考えてみたい貴方に。



ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち / ポール・グレアム


「ハッカー(この本の中でハッカーという言葉は、"良質なプログラムを書く人"という意味で使われる)と画家は、とても性質が似ている」

と言ったような話から、良質なものづくりを行う人達についての考察が、グングン広げて書かれている。

いわゆる"オタク"と呼ばれる人々がモテないのは何故か
良質な仕事をしたいけど周りから邪魔される事態をどう乗り切るか
富を生み出すとはどういうことか

など色々な角度からの考察があり、とても面白かった。

中でも1番好きだったのは

タブー(それを考え語ることにより、世の中から危険視されてしまうようなこと)とは何か

といったような内容が書かれた章。

ものづくりや物事を深く考える事が好きな人に読んで欲しい。


表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 / 若林正恭


お笑いコンビ オードリーの若林さんが書いた旅エッセイ。
若林さんがキューバを旅行した際の体験が綴られる。

過去に本書の読書感想文を投稿したのだが、私の記事の中では群を抜いて閲覧数が高かった。
それだけこの本への関心が高いと言うことだろう。

単なる旅エッセイで留まらず

・資本主義と社会主義の違い

とか

・自分が感じている「なんとなく満たされていない感じ」が何処から来るのか

とか、心の中の色んな所を刺激してくる。


日本がわかる経済学 / 飯田泰之


前段の「表参道のセレブ犬と~」を読んで、経済学について調べてみようと思い、手に取った入門書。

ものすごく分かりやすく「マクロ経済学」の入口を学ぶ事が出来る。
(経済学は、大きくマクロ経済学とミクロ経済学に分かれるらしい。)

私は学生時代、暗記科目が苦手で社会の授業は寝てばかり(先生ごめんなさい)だったし、世の中のニュースにも疎くて経済のニュースなんてほとんど意味が分かってなかった。

本書を読んでから、ニュースを聞いて「お、アレか!」となる事が増えたり、政府が行う「金融政策」とか「経済政策」とかについて何故それを行うのか考察出来るようになった。

私と同じように「なんか世の中よく分からんな」と思っている人が読むと、「なるほど」となる部分が多いと思う。


あなたを天才にするスマートノート / 岡田斗司夫


タイトルが、なんだか怪しいですが(笑
前段でも紹介した岡田斗司夫さんの本。

この本では、岡田さんの実践する発想用ノートの取り方が紹介されている。

私自身プライベート用のノートを持っており、これまで色んな書き方をしてきたのだが、本書で紹介されているノートの使い方はかなり参考になった。

noteの執筆アイディアを纏めるのにも使えるかも。

ノート書くの好きな人とかに読んで欲しい。


たいていのことは20時間で習得できる 忙しい人のための超速スキル獲得術 / ジョシュ・カウフマン


自称学習オタクの著者が色んな学びに手を出した結果体系化された「超速スキル獲得術」を知ることが出来る。

この技は、

学びたいと思っているスキルについて、本質的な部分をあらかじめ見抜いてから練習をする事で、
「全く経験のない状態」
から、
「そこそこ出来る状態」
になるまでを、20時間でやる。

といった趣旨の技である。

生きていると身につけたいスキルというものに、かなりの頻度で遭遇すると思う。

「忙しさ」や「完璧にそれが出来るようになるまでの時間」を理由に、全くスキルの習得に取り組まないのではなく、そこそこでも良いから出来る状態になれるなら、それはとても楽しいんじゃないかなと思う。

本書では、前半で超速スキル獲得術の解説を行い、後半はその技を使って著者が色んな学習に手を出す様子が書かれている。

「スキルを身につける」スキルを身につけたい貴方に!!


数学する人生 / 岡潔(森田真生 編)


天才数学者 岡潔さんの講演や随筆を、森田真生さんという方が纏めている。

数学者の本というと固い内容を想像されるかもしれないが、この本はそんな事はなく、数学についての知識が無くても読める。

この本で取扱われている主題は、岡氏が数学を通して向き合った「情緒」だと思う。

情緒について語る時に松尾芭蕉の句が多用されており、芭蕉や岡氏のフィルターを通して「世界の有り様」を感じ取れる。

ゆっくり時間をかけて読みたい名著。
私は今30歳そこそこですが、自分がもし爺さんになったら、この本を再読したいと想う。


日本残酷物語1 / 監修:宮本常一  他

あまり公に語られない、過去の日本の暗い部分について、地方に伝わる様々な話が纏められた本。

昔から気になっていたが、日本に住んでいると日本の「良い所」ばかり見聞きする。
私には外国で生まれ育った友人はほぼいないので、あくまで推測なのだが、日本人って日本好き過ぎだろって思う。

貧しい山村の民が村ぐるみで山道を通る旅人の追い剥ぎをしたり、海辺の民が遭難した船の積荷が浜に流れ着くよう祈願したり。

貧しさがある所には、当たり前に残酷さがある。

そういう歴史も押さえておきたい方にお薦めします。


夏みかん酸つぱしいまさら純潔など / 鈴木しづ子


俳人 鈴木しづ子さんの句集。

もう、もうね。
格好良いの一言に尽きます。

こんな風に世界を切り取れたらなって想う。
(こんな感性を持っちゃったら、きっと生きるの凄く大変だろうけど。)


熱帯 / 森見登美彦


コチラは小説。

森見登美彦さんの本は「夜は短し歩けよ乙女」の頃から大好きで、森見さんの著書はほぼ読んでいるのですが、本書はこれまでとは又違った雰囲気がある。

「熱帯」という、誰も読み終えたことがない奇書を巡ってストーリーが展開していく。

冒険小説によくある展開、みたいなものが沢山盛り込まれていて、なのにドンドン引き込まれてしまう。何でだろ。

久しぶりに「あー小説って面白いな!」と想った。


無慈悲な8bit  / 山本さほ


コチラは漫画。

ゲーム好きな女性の日常が綴られる。
ゲーム好きな人なら、何も考えず笑えるんじゃないかな。

山本さほさんは別作品の試し読みをnote上で公開してるので、作風を知りたい方はそちらを訪ねて見て下さいな。


最後に

いやー、長かった(笑

書いてる側がこんなに長いと思ってるんだから、読んでくれている貴方は、さぞ長いと思われたでしょう。

貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました!
何か少しでも、貴方の琴線に触れる所が有ったら嬉しいのですが、、、


最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

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