どん底専業主婦からの転機と未来へのヒント vol.01
「自分の人生のどん底はどこだろう」と考えることはないだろうか?
思い返せば、私のこれまでの人生のどん底は専業主婦だったあの頃だと断言できる。
" つまみ食いキャリア " の私は、これまで何度か専業主婦として家庭のことに専念していた時代があるが、そのどれもが自分にとって底の時期だった。
▼ " つまみ食いキャリア " についてはこちらをどうぞ
1度目の底は、1人目の出産後。産後うつだったと今は思う。
産後の赤ちゃんとの暮らしがこんなに大変だなんて…本当に想像以上だった。
妊娠中はネットで溢れる "誰かの出産体験記" や "子育て日記ブログ" に夢中になり、育児本も片っ端から読んで「赤ちゃんと幸せに穏やかに暮らす」未来を描いていた。
だけど・・・もちろんそれは甘かった。
出産体験記には授乳があんなに痛いなんて書いてなかったし、赤ちゃんは母乳を飲むのが生まれながらにして上手なものだと思い込んでいたが現実は違った。少しでも目を離せば命を守るのさえ精いっぱいの新生児との生活は、どんなに体験記を読んでも到底想像の範囲を超える大変さだった。
毎日の寝不足が限界を超えて、常に頭はぼんやりとしていたし、「朝起きるのが辛い」レベルではなく、常に寝ていた。赤ちゃんと同じ生活。こんなに何もできず1日が過ぎるなんて、自分はダメな母親だ・・・といつも感じていた。
「体重が増えないのは良くない」「増えすぎても良くない」「夜寝かせすぎると良くない」「母乳育児は良い」「おしゃぶりは良くない」──。
ネットの情報にある「こうしなければ(こうした方が良い)」「ああしなければ(ああした方が良い)」が、容赦なく母親の私ひとりにのしかかってきた。
責任感の強い私は、当時、うまくできていない自分を責める気持ちが更に募るばかりだった。
健診で皮膚の湿疹を指摘されると、自分の作品に落第点をつけられた感覚にさえなった。
母親の免疫力を受け継いでいるといわれる小さな月齢の我が子がどこからもらったのか風邪を引いてしまったのだが、母乳以外初めて口にしたものが風邪薬だった時にはとても落ち込んだ。
自分の行動の何が良くなかったのかを徹底的にネットや育児本で調べ上げた。
とてもナーバスになっていたし、完全に自分を失い、他人の評価に敏感になっていた。
自分が頑張れば済む話ではない、自分だけが頑張ってもどうにもならない状況というのが存在することをその時初めて知った。
そんな完璧主義な私は、同時に自分のキャリアにも不安だった。
いつか正社員になれたら・・・と思いながら働いていた職場は妊娠を機に辞めていたが、保育園に預けられることが決定してまた再開した。
周りの友人は正社員でバリバリと仕事をする中で、非正規雇用の自分は周りよりも更に頑張らなくては!はやく正社員にならなければ!と気ばかりが焦った。
周りはただでさえ睡眠不足の私を気遣い、更に自分を追い込むのでは?と仕事をすることに反対したが、
結果、仕事をすることが産後うつ状態だった私を救うことになった。
保育園に預けると、こんなに小さな赤ちゃんにも個人差がある・個性があるということに気がついたのだ。突破口はココだった。
小柄な子、大きな子、喃語をいつも話している子、いつ見ても寝ている子、いつも鼻水を垂らしている子、よく泣いている子、自分の親じゃないのにニコニコしてくれる子、歩き出すのが早い子、ずっとハイハイしている子・・・
保育園にはいろんな子がいた。
(そして、いろんな親もいた。挨拶さえろくにしない親もいた。送り迎えでスッピン・パジャマ姿?の親も居た。そんなに全部頑張らなくてもいいんだ・・・と思えたことも良かったかもしれない。)
保育園で他の子を毎日見るようになり、赤ちゃんでも個人差・個性があることに気づいたことで、自分も自分の子どもの個性も愛おしくなった。
─ 育児書やネットには書いてない、自分オリジナルの子育てをしよう!
そう思わせてくれたキッカケになった。
結局のところ、親・子どもとみんな状況が違う。小さくても個性はあるし、発達段階も全然違う。他人の断片的に自分たちを見る目を過度に気にすることはやめて、自分たちが最良だと思える子育てをすれば良い。子育ての情報は見ても、取り入れる・取り入れないは状況次第。自分で判断。
そして、子を思って出した結論は、すべて正解。
そう考えるようになってからは、肩の力が抜けた。
今では、このような経験も専業主婦の時期がくれたものとして意味があると思えるようにもなった。自分オリジナルの子育てでいいんだ!と思えたことも、どん底の時期を経験していたからこそである。
経験すべてに意味がある・・・!
読んでいただき、ありがとうございました!
次回は、『どん底専業主婦からの転機と未来へのヒント vol.02』
2回目の底についてやその出来事での気づき。そして、フリーランスで仕事をするようになったキッカケを書いてみようと思っています。
同じように家庭の事情で働き方に悩んでいるママに、少しでも共感してもらえる・役に立つ投稿ができればと思っています!
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