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出版のための目次作りワークショップってなに?

久しぶりの出版ゼミだね。

大野:半年くらい? ちょっと間あいちゃったね。改めて出版ゼミってなんぞやってところから話してもらえる?

木村:出版ゼミって自己出版のゼミだね。インディーズ出版。AmazonのKDPとかPODっていうサービスを使うと、自分で本のデータを作ればそのまま出版できると。初期投資もゼロで出版できるというサービスがあって、それを使って本を書こうというのが講座だね。

KDP/PODとは?

木村:KDPとはキンドルダイレクトパブリッシングですね。Wordを使ってフォーマット通りに原稿をつくれると、キンドルのマーケットに出せるのよ。自分で書いた本を値段をつけて出版できる。

大野:PODって?

木村:PODっていうのはプリント オン デマンドのことで、例えばみんなもAmazonでポチって買うじゃん? 自分の本のデータをアップしておくと、お客さんがポチッとしてからプリンターが動いて、製本されて届くんだよ。そうすると在庫持たなくていい。だから電子書籍だけじゃなくて紙の本もどっちも出版できるんだよね。

大野:どっちも出せるっていいよね!

木村:しかもどっちも『売り上げからいくら引かれます』っていう形で引かれるだけだから、初期のお金は無料なわけよ。で、売れたら売れただけ入ってくるから、コンテンツ持ってる人は書けさえすれば出せるという状況になってて。おれも本1冊自分で出して、出版のプロデュースで3冊出してて合計4冊の本出したんだ。(1冊は出版社より出版)
ノウハウ的にも技術的にも資金的にも、もう出版することのハードルがもうないじゃん。Wordだけあればできるんだから。

大野:なんかさ。専門的なツールとかいらないの? 出版専門の文章作成ソフトとか。

木村:いらないいらない。パソコンかスマホがあれば。あとはWord。

大野:Wordって、あのWord?

木村:あのWord(笑)あの某マイクロソフトが出してる(笑)電子書籍用ってePubっていうデータなんだけど、それもWordでできるの。最初の設定だけちゃんとすれば。なんも難しいことなくできるので。そうするともう大事なのって『中身の濃い本』をつくることなのね。

大野:中身の濃い本を作るってでも、今までの普通の出版でもそうなんじゃないの?POD/KDPだからって感じでもない気もするけど。

木村:昔は『製本するために何ページ以上必要』って制限があったんだ。だから変な話、カサ増しするために本当は必要ないページも作らないといけなかった。でも電子書籍やペーパーブックならその必要もない。だから余計なページを作る必要もなくて、ちゃんと本の中身の質が高いことがますます重要になるんだよね。

大野:中身の質ね、力を入れるべきことだけに集中できるって感じだね。

木村:どうやったら中身の質が上がるかというと、目次って本にとっての骨格みたいなもんなのよ。みんな積ん読するじゃん。あれって表紙とタイトルと目次みて、はじめにくらいをぱらぱらって読んでいいなって思ったら買うじゃん。
まあそれくらい目次って買われるかどうかに影響するっていうか、そこがちゃんとできてれば面白うだなって思えるくらいの中身が浮き出てくるのよ。

大野:それはそうかもね。本買うときって目次パラパラ見るもんおれも。

木村:文章を書こうってなったときによくやっちゃうのが、まずいきなり書き出しちゃうんだよね。いきない文章ベタ打ちで。たぶん小学生のときの作文がよくないんだと思うんだけど。笑。

大野:それはあるかも。笑。最初の書き出しかたってみんな『ぼくは、〜』だもんね。結論とか途中の流れとかあんま考えずに書かされてた気がする。笑

木村:ちゃんと目次を作り込む。目次をブラッシュアップしてから本文に入ることが質があがるポイントなのね。おれは自分の本のとき、1ヶ月くらい目次だけつくってたのよ。全部で半年が執筆期間なんだけど、6ヶ月のうち1ヶ月が目次作ってた。それくらい目次ってすごい重要なので、目次をちゃんとつくるっていうところに特化してやりましょうっていうのが出版ゼミ。

大野:ちなみにその目次を作るときのポイントっていくつかあると思うんだけど、詳しい内容はゼミ当日にやるとして、ざっくりとキーワードをあげるとしたら何になる?

木村:まず目次だけをみてどういう本になるかわかるようにすること。それくらい目次でストーリーが見えるのが大事だね。コンセプトがはっきりしてないと作れない。あとは目次作りかわかんないけど、目次が完成して本文を書き始めたら目次をいじらないこと。本文書き始めると、『やっぱりここ入れ替えたほうがいいかな』って思ってきちゃうのよ。それは自分は書いてるからそう思うんだけど、読者からすると、最初の目次通りが一番わかりやすい。これは出版社から出すときにもそう言われるのね。目次の言葉を変えるくらいはいいけど、でも順番変えたりとかはダメ。だからそれくらい目次をちゃんと作るは大事。

大野:全体像がわかる目次を作るためのワークショップと、目次を変えないとことかの本づくりのポイントだね。

木村:あとは目次を作る作業って、自分の中にある情報を整理して体系化することなんだよね。その技術を学ぶことをやるよ。

大野:確かに本を自分で書こうと思って、書くときの規則性が自分でわかってるって大事だと思うんだよね。単に自分がいっぱい情報を持ってるだけだと、そもそも扱いきれないし自分でも把握しきれてないと思う。それを自分でどう整理したり認識するかって、ここでしか学べないと思うからすごくいいと思う。

木村:それで今回は、去年この出版ゼミに参加してくれた人の中から、この4月に実際に本を出した第1号の人が生まれたんだ。だからその人にもゲストで来てもらって、目次づくりのワークショップのあとに、色々と話を聞くインタビュー企画もやるよ。

大野:豪華二本立てだね!笑


お知らせ
5月12日(日)13:00〜15:00にAI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座第を渋谷で開催します。

詳細はこちら👉 http://ptix.at/TT3iKa

■イベント概要
AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座
AI時代に力を持つのは、自らの感性、美学、哲学を技術を駆使して形にする “つくり出す人” です。

データやルールがあるものや、そこから導き出せる『正解があるもの』はAIに任せればいい。データやルールのない『感性を元にした、正解のないものをつくり出す人』が活躍していくこれからの時代。

そんな時代に活躍する、アーティスト、デザイナー、パフォーマー、カメラマン。はたまた、料理人やパティシエ、ライターや作家、映画監督に作曲家。そんなアイディアと技術を駆使して『つくる人』たちにとって『著書』は武器になります。 

そんなAI時代に向けて、『つくる人の武器』としての出版講座を開催します。

例えばアーティストなら作品の説明や制作過程をまとめた著書をポートフォリできるのはもちろん、展覧会のグッズとして販売したり、それらをテキストに初心者向けの絵描き講座をすることもできる。
例えばパフォーマーなら自分のパフォーマンス動画を電子書籍にリンクさせて、
写真と動画と文章で作品を紹介することもできる。
 
しかもアマゾンの自己出版サービスを使えば、スマホだけで電子書籍もペーパーブックも出版することができる。どちらも1冊から販売できるから、何冊以上売らないといけないというノルマもなければ、初期費用も無料でリスクもありません。

ゼミ中には目次作りのノウハウを教えるだけでなく、どのような切り口で本にすればヒットする内容になるかの個別相談を行います。同じく出版に向けて努力するクリエイターの仲間ができるのも大きな魅力です。

■対象人物
・『つくり出すこと』をしているすべての社会人、学生
・独自の技術や作品を持つクリエイター
・自分のノウハウを体系化させたい人
・電子書籍やペーパーブックで出版したい人
・ニッチな言語や技術を極めている人(初回ではアラビア語の詩集の出版を目指している方も来ました)

■場所
くるくる Global Hub 
(JR渋谷駅から徒歩5分 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目13−5)
https://goo.gl/maps/Uupo8WvK8tr

■日時
5月12日(日)13:00〜15:00

■料金
・一般5,000円 / 学生3,000円
・リピート参加1,000円

■お申込み方法
peatixにてチケットをお申し込みください。
詳細はこちら👉 http://ptix.at/TT3iKa
※Facebookで参加ボタンを押すだけではお申し込みにはなりません。
https://www.facebook.com/events/408254453097442/?notif_t=event_aggregate&notif_id=1557358349058136

参考note記事
・アーティストよ筆を取れ。出版は爆発だ。

・スマホがあれば出版できる

・10冊売れると10.000円。電子書籍の印税の話


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