感情を溜めておくために、パッと線を引くみたいに言葉を置くんです。
12月1日(土)19:00-22:30に、下北沢にある『BOOKSHOP TRAVELLER』にて【本屋の未来を語らない】というイベントを開催します。
本や本屋に関わる2人のトークライブ、パフォーマンスや展示など、普段とは一味違う知的で不思議な本屋さんが表れます。
この連載ではトークライブに出る木村と、パフォーマンスで出演する國立、日菜子の3人がインタビューのような、雑談のような、お互いの人柄を知っていく様子をまとめました。
木村:今日はイベントに向けて、2人のことを教えて欲しいというか、2人がどういう人かを知ってもらったうえでパフォーマンスを見てもらえたら、単に見るよりももっと感じるところがあるんじゃないかなと思って、ちょっと集まってもらいました。
國立・日菜子:はーい、お願いします。
木村:基本的には話したいことを話せばいいと思うから、会話の流れるままに好きなように話して。あとで頑張って編集するってスタイルでいきましょう。2人はそもそも表現することをどう思うというか、表現ってなんなんだろう、みたいな大きいところから聞いてみようかな。
國立:何か、詩とかって書いたことあります?
木村:ないなぁ。作文とかは学校で書かされたけど。あとはこういうブログとか。うん、詩ってないなぁ。
國立:あ、ほんとに。まあ私も書きたくて書いてるわけじゃないんだけど。
木村:そうなの!?笑
日菜子:笑
國立:いつの間にかそうなってるだけというか。。
國立 照(Kunitate Shou)
映像舞踊家 & Art Design演出家。
プロジェクション映像とパフォーマンスの融合で
物語を語る活動を東京メインで行ってます
日菜子:それがすごくないですか?
木村:どういうこと?仕事で依頼が来てるとか?書いてくださいって。
國立:そうじゃなくて、例えば自分で何かものを作ったりとかしてるとき、感情とかを文章にしようとするととても長くなるじゃないですか。
木村:うんうん。
國立:それをパッとわかる形で自分の中に留めておくために書くんです。絵で言うなら Drawing って言って、形をただとらえるだけの線をパッと描くのに近いんですけど。
木村:うん。
國立:そんな感じでただ言葉を置いていく。すると詩みたいになってるってだけなんです。
木村・日菜子:へえぇ~~。例えばどういうのとかある?
國立:例えば、、なんだろう。『怒り』って書くと1つの言葉になるじゃないですか。それをそうじゃなくて、例えば『鉛を飲んだような気分だ』と書いておく。
『怒り』だけじゃ込められない怒りの感情をためておきたくて。そういう感覚的なものをパッと書いてる。
木村:へえぇ~
國立:そうするとなんか、詩的になるのかな、わからないけど。これがだんだんと歌詞になったりとか、作品になったりとかって繋がってて。
日菜子:うんうん。
國立:私の創作の核の一つが、言葉だったりとか、映像を見たときの、、、なんだろう、一枚絵みたいなものが見える時があって。それを表現するために物語や映像にしたり、踊ってみたりとかを使い分けてるかな。
木村:ほえ~、なるほどなぁ。
國立:なんか頭の中を話すのって難しいですね。笑
木村:それはでも、何となくわかるよおれも。自分の中にあるものを表現したいっていう感覚っていうのかな。おれの場合は頑張って文章で書いちゃうけど。どんだけ長くなってもめげずに書いちゃうタイプ。
國立:そうなんだ。
木村:そうそう、だから大学ノートとかあるじゃない。あれとか一気に見開き全部びっしり書いちゃったりとかする。
國立・日菜子:へぇ~。
木村:長さがどうとかっていうか、自分が満足するまで書くんだけどさ。それで書いて終わったら、そのまま閉じて棚に封印しちゃう。笑
木村 悠貴(Kimura Yuki)
フリーランスの企画マン。プロダクト開発から出版プロデュース、独自コンテンツ作りなどモノ、サービス問わず「企画」の仕事をしてます。
ソウルフードはうどんです。
國立・日菜子:www
國立:そうなんだ、封印しちゃうんだ。
木村:そう、封印する、辛すぎて。笑。自分で書いたんだけど、辛すぎて読めないからさ。
國立・日菜子:あぁ~。。
國立:私レポートとかそういう感じだった。
木村・日菜子:あはは。笑
國立:めっちゃ頑張っていろいろ調べたりとかして書くんだけど、書いてて文字数が多くなりすぎちゃって、あとで自分でも読むの嫌になっちゃったりとか。
日菜子:私、自分の気持ちとか感情とかをノートとか日記とかに書く人ってすごいなと思ってて。
木村:あー、なるほどね。
日菜子:自分で隠しておくために文章を書くってことに、意欲がわかないんですよね。
田所 日菜子(Tadokoro Hinako)
" Projection Performance CG designer " プロジェクションパフォーマンスCGデザイナー。座右の銘は「やりたい事全部やる。」
木村:なるほどそうかぁ。
日菜子:だからSNS、Facebook とかに書いちゃう。後から読み返して「恥ずかしい!」と思って消しちゃうんだけど。笑
木村:へええ~~。
國立:それFacebook じゃなくて、それこそノートにやればいいんじゃないの。?
日菜子:いや、なんか、人が見てると思わないと書けない。人に聞かせたいと思って書くから。
國立:ってことは発信したいんだね。
日菜子:「私の怒りの気持ちを聞いて!」みたいな感じ。でもいざ書いて投稿しても、「何をこんなに荒ぶってたんだろう」とか思って消しちゃうんだけど。
木村:うんうん。
日菜子:ひどい時とかは、それこそ投稿して2秒ぐらいで、公開から鍵投稿に変えちゃうんだけど。でもなんか「誰か見たかもしれない」っていう気持ちが、慰めになるっていうのかな。
木村:そうかぁ、なるほどなぁ。おれは例えば大学卒業した直後とか、フリーランスになりたてのころに書き始めたかな。
國立:あ、そうなんだ。
木村:そう、特におれはなしくずし的にフリーランスなったからさ。何というか「どうしよう、まじで不安しかない。。」みたいなさ。笑
日菜子・國立:あはは。
木村:いやいや当時は笑えなかったんだって。笑。とはいえさ、やらないといけないことがあるじゃない、その日に。それで机の前に座って取り組もうと思うんだけど、そうすると頭の中で不安とか恐れみたいなものでいっぱいになっちゃって、何も手につかないんだよ。で、それを何とかしないといけないと思って、全部書いててさ。
國立:あー、そういうのか。
木村:そう、そうするとなんかスッキリするじゃない。言葉にすると安心するというか、ちょっと俯瞰できるから。でもそうやって書いた内容ってちょっと辛すぎるからさ。笑
國立:あー、そうだね。
木村:で、それをこう封印して、棚にしまってある。
日菜子:あ~、なるほどなぁ。でもなんか、すっごい理性的だと思う。
木村:そうかな?
日菜子:私とかだったら、そういうのも含めて「ちょっと見て!」って言いたくなっちゃう。
【私の才能が「それはつまらないよ」って語りかけてくる】
につづきます。
お知らせ
12月1日(土)19:00-22:30に、下北沢にある『BOOKSHOP LOVER』にて【本屋の未来を語らない】というイベントを開催します。
詳細はこちらのイベントページへ
https://www.facebook.com/events/295415874645620/
イベント名【本屋の未来を語らない】
▶概要
どんな未来になるか語っても、予測することはできません。どんな未来を作りたいか考えて、そのために行動する。
本屋さんの未来は自分たちで作ることができます。トークライブやパフォーマンスや展示など、普段とは違った本屋さんを作るイベントです。
▶日時
12月1日(土)19:00-22:30
▶タイムテーブル
19:00open
19:30start
19:30-20:00 第1部トークセッション
20:00-20:10 休憩/交流
20:10-20:50 第2部 パフォーマンス
20:50-21:05 休憩/交流
21:05-21:45 第3部 パフォーマンス
21:45-22:00 休憩/交流
22:00-22:15 第4部 パフォーマンス
22:30-23:00 交流
22:30 close
※途中参加・途中退出可能です。
※タイムテーブルは当日変更になる可能性があります。
▶内容
1.トークセッション
BOOKSHOP LOVER 和氣さん×korekore木村さん
2.パフォーマンス
イベントページ内で随時告知していきます。
3.展示
イベントページ内で随時告知していきます。
▶参加費
一律3,000円(1ドリンク付き)
パフォーマンス参加、展示参加、一般参加全て一律料金になります。
▶会場
BOOKSHOP TRAVELLER
▶住所
東京都世田谷区北沢2-26-7アパートメントストア1F
▶参加募集
(1)パフォーマンス出演
1組あたり最大10分になります。
参加費は参加人数×3,000円が必要になります。機材はスピーカーのみご利用頂けます。
(2)展示
絵画、写真、イラストなどジャンル、テーマを問わず募集しています。
出展スペースは90cm×90cm目安、点数はスペースに収まれば何点でも大丈夫です。
販売可能、販売手数料なしになります。
展示に必要な機材(釘、金槌など)は各自持参でお願いしています。
細い釘、虫ピン、押しピンは使用可能です。(太い釘は使用できません。)
▶ポスターデザイン
大鐘ハル(HRQ RECORDS)
https://twitter.com/haru9pic
▶主催
劃桜堂(かくおうどう)