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映画「ルックバック」感想♪1分弱

※ねたばれありです
藤野は周りから才能を褒められ、
すぐ隣にいる才能に挫折を味わうが、
努力すれば結果を出せる少女

京本はただ漫画が
好きで好きな辿々しい少女

京本は常に藤野の背中ばかりみて、藤野は自分についてこれば全部上手くいくと 突っ走る。
一日中書いても完成しない漫画と言うものに、書いても何の意味もないと言い、
わかっているのにそれでも書くしかない。

藤野は京本が殺されたのは自分のせいと。
私があの時漫画を描いて京本と顔を合わせなければ
京本は家から出ることはなく、
死ななかった。
でもそれは違うと京本が四コマ漫画で伝える。
京本は藤野の背中を追うことで今まで見えなかった
景色を見してもらい、
さらに絵が上手くなりたいと、
夢まで持たせてくれた。
京本は書いても書いても完成しない漫画でも藤野が
いればそれは豊かな思い出になる。

いつだって藤野は京本の先頭に立って、京本の背中を
見たことはあの時しかなかったけれど本当は
最初から、先にいたのは京本で私は京本に
並びたくて、
追い越したくて、
認めてくれたから漫画を続けた。
藤野は書いても書いても完成しない漫画でも京本が
いればずっと好きでいられる。

だからこの話にハッピーエンドがあるとすれば、
2人が出会うのは少し後で
大学のキャンパスに通り魔がきて京本が
襲われるところを藤野がお得意の空手で
やっつける。
そこでもやっぱり2人は漫画を描いており、出会う。
そして2人で漫画を描こうと。

漫画はフィクションであり、何にでもなれる。
なりたいもの、あぁすればよかったこと、全て描ける。
いつも漫画を描くのをやめそうになる時、藤野は京本に背中を押される。

[ラストシーン]
死ぬ気で漫画を描いている藤野の背中は
寂しそうには見えない。
漫画を描き終え部屋を後にする姿はとても
寂しそうに見える。
一日中書いても完成してくれない漫画は
やはり2人に必要なのである。

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