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オンライン授業について思うこと

コロナ禍でオンライン化が進んだもののひとつ


コロナ禍でオンライン化が進んだもののひとつに「授業」があります。

以前パート先の大学生に
「オンライン授業、どう?」と聞いた時は
「講義の1分前に電源つければ良いからめっちゃ楽です!」と答えていました。

では、小学校~高校ではオンライン授業は普及しているでしょうか?これは、地域によって異なるようです。

今回の記事では、私がオンライン授業について思うことを書きたいと思います。

※今回の記事においての「オンライン授業」は、予め録画・編集をしたものを視聴するスタイルです。
リアルタイムで配信する授業とは異なります。


結論から書くと、義務教育では学科・実技の授業がありますが
「学科はオンライン授業で良いのでは?」という考えです。


高校時代の話



私が高校生(もう20年近く前)の時、土曜日に「サテライト授業」というものがありました。

サテライト=衛星

ビデオ(古い…)を見て学習する時間(授業)です。
私は文系だったので、古典と英語ゼミ(勉強のコースだったので英語だけで3種類ありました)がサテライト授業でした。
もちろんその授業も、他の科目と同じようにテストがありました。

当時から思っていたことは、
「学科はもうビデオ(オンライン)で良いのでは?」
「もし欠席しても後から見返せるから楽!安心!」

そして、古典においては有名な「マドンナ先生」こと荻野文子先生の授業を受けることが出来たので

「日本の中でも教えるのが上手と評判な先生にビデオ(オンライン)を通じて教えてもらえるなんて、なんて便利な世の中なんだろう!」と感動していました。



また、
「世界はIT化がどんどん進んでいるし、授業もそのうちサテライト授業のようなものが一般的になるだろうな」とも考えていました。


現実はそうはならなかった

しかし、現実は違いました。

現実が私の予想と違ったことで、衝撃を受けた出来事があります。

「東日本大地震」です。
東日本大地震の3月11日、私はこれから大学四年生になるという年でした。
震源地付近は津波被害に覆われ、学校は全壊…
そんな様子を神奈川県からニュースを通じて見た時に

「今年受験生の子どもたちは
”今年受験生なのに、授業(どころか学校)がない…”
”センター試験までに間に合うかな…”
と、さぞかし不安だろう」

「ああ、授業のオンライン化が進んでいたら、こんな時でも(避難所などで)授業が受けれるのに!」。
自分の無力さを感じました。


さらに時はまた10年ほど経ちます。コロナ禍に突入した時です。

「今年受験生の子どもたちは
”今年受験生なのに、(緊急事態宣言で)授業がない…”
”センター試験までに間に合うかな…”
と、さぞかし不安だろう」

「ああ、授業のオンライン化が進んでいたら、こんな時でも(自宅などで)授業が受けれるのに!」


全く同じことを考えていたのです。20年近く経て、オンライン授業は普及していませんでした。

コロナ禍に突入した際、ハーバード大学はあっという間に授業のオンライン化したというニュースを見た時には
「さすが、海外は教育に投資するのが早い!」と感じました。あれ?日本は…


オンライン授業について私の考えるメリット・デメリットを書きます。

オンライン授業のメリット


非常時に対応出来る可能性


上記のように「非常時」に対応出来る可能性があるということが、最大のメリットです。
災害(地震大国の日本だからこそ)、世界的感染症…
インターネット環境と機材があれば、授業を受けることが出来ます。

欠席時


体調不良で欠席したときも、後から見ることができます。

不登校の子どもも授業が受けられる


いじめや病気で不登校の子どもも、他の子と同じように授業を受けることができる。
「なぜ、いじめられた側が授業を受けられないという不利益を受けなければならないのだろう?」
いじめが原因の不登校の話を見るたび、私はそう思います。
オンライン授業であれば、せめて学習だけは進めることが出来ます。

「黒板が見え辛い」も防げる


私の経験談なのですが、中学1年生のとき数学の先生になぜか嫌われていて、黒板を隠されていました(直接言っても改善されなかった)。
故意ではなくとも、利き手の関係もあり必然的に「見え辛い側」が出てくることへの防止にもなります。

筆記が遅い子どもにも対応


書くスピードは人それぞれですが、もし書くのが遅い子でも
「今書きそびれたとこは後で誰かに聞こう」が(いじめなどで)出来なくても、「後で見返そう」ができること。

学級崩壊に対応?


「おしゃべりがすごすぎて授業が全く聞こえない…」
「自分はちゃんと授業を受けたいのに周りが騒ぎすぎ…先生が注意しても全く聞かない…」

私が高校生のときは勉強のコースだったのでこんな状況はありませんでしたが、
中学生のときは授業中にヤンキーのクラメイトが大声で歌を歌ったり、先生を揶揄したり、注意しても
「マジうるせーーーーwwwギャハハ!」
となったことが多々ありました。
当然ながら、注意をする際は一旦授業が止まりますし、自分が注意されていないとはいえ、大人の男の先生が大声を出して注意するのは怖かったです。

真後ろの席のヤンキーが突然焼きそばを食べはじめて先生がズカズカと近付いて激怒したときは、心臓がバクバクしました。

「私は真面目に授業を受けたいのに…」と思った経験があるため、学級崩壊に対応出来る可能性にも期待をしています。

「飛び級」導入のヒント?


例えば、任意のタイミングで学科のテストが受けられるようになれば(漢字検定、英語検定のようなイメージです)、その学科の単位は取得できる、という制度にすれば、早いうちに単位を取得完了しあとは自身の夢のための勉強時間に充てる!ということも可能ではないでしょうか?


先生も人間。調子が悪い時にも対応


先生も人間なので、毎日絶好調!…というわけではありません。
全く同じ授業内容でも、絶好調の日と、絶不調の日では、受ける印象・理解度が変わると思います。
楽しそうに教えるな〜と思った先生は、大人になった今でもやはり印象に残っています。

オンラインであれば動画編集をするので、「この教え方が自分の中で一番良い!」を全生徒に届けることが出来ます。

先生の声の大きさ


また、何らかの身体的な理由で声の小さい先生も編集で声を大きくすることができます
=教室の後ろまで声が届く
=生徒にもメリット

声の小さい先生、生徒から
「聞こえな〜〜〜いwwwww」と揶揄されたことはありませんか?
私は先生の経験はないですが、大きい声が出せない(泣いたら泣き止むまでぶたれた家庭だったのでおそらく肺が弱い)ことで、揶揄された経験はあります。


オンライン授業のデメリット

機能不全家庭では難しい


自宅学習を選択した場合では、虐待、貧困など機能不全家庭ではオンライン授業をまともに受けることが難しいかもしれません。


対処法
そういった家庭のためのネット環境の揃っている場所(寺子屋的なもの?)をつくる

対処法ともしかしたら関係するかもしれない、素敵だなと思う取り組みの記事を引用させていただきます。




「愛がない!」?


日本のイメージですと、
「やはり直接教えることこそコミュニケーション!オンライン授業は愛がない!」

と言われる方もいるかもしれません。
しかし、災害時や不登校問題に一人一人お家に伺って対応出来るでしょうか?物理的に不可能でしょう。

技術を身につける必要がある


動画編集の技術を得なければならないですが、
これは令和という時代柄、やむを得ないことではないかと思います。

現場での認識の差がある


「これが今までのやり方だから」
現場で権威のある人の「これが今までのやり方だから、このやり方でやってね」。
ただ、私は現場を知らないため、「オンライン授業に対して、現場で認識の差があるだろう」は机上の空論ですが…

予算


機材を用意する予算が膨大に必要です。

機材の取り扱い


USB端子に男の子がシャーペンの芯を刺して発火した事件があったのを見かけたことがあります。
中学生くらいからなら、機材の取り扱いについては理解ができるのではと考えていますが、小学生だと難しい子もいるかもしれません。

対処法
プロジェクターに映す方法
個々には機材を渡さない
大学生の講義のようなやり方であれば、(個々に用意するよりは)機材の費用も削減できるかもしれません。


オンライン授業導入で懸念されることや案・意見など

オンライン授業で分からないところはどうする?

これは私が実際に「サテライト授業」を受けた経験からの例ですが、

①授業が50分と仮定すると、40分オンライン授業+10分を質疑応答の時間にする

②午前をオンライン授業にして、午後を質疑応答の時間(先生毎のタイムテーブルを組む)をつくる

※ちなみに「サテライト授業」では、分からないところは各自、先生に聞きに行く形でした。大人になった今考えればこの方法では、休み時間や放課後の先生の時間を潰すことになりかねません。


①②とも、先生の時間に余裕が出来る
テストの丸つけなどの作業ができるのではないでしょうか?(テストをマークシート化して機械で判定すれば丸つけも不要かもしれません)

オンライン授業中について


その授業のうちに動画を見ても良いし、家で見るでも良い、
内職(他の授業の課題をやること。今も内職と言うのでしょうか?)しても良いし、この授業は得意科目だから苦手科目をやるでも良い
普通の授業と同じ扱いです。



場所の選択肢がある


学校でオンライン授業を見るか、家で見るか選択可能
時代は令和。制服がスカートかパンツスタイルか選択可能の学校も増えてきました。私は極度の冷え性だったので、今の時代だったら間違いなくパンツスタイルを選択しています(性自認は女性ですが)。
授業を受ける場所も選択制になる日が来るかもしれません。
選択制だったとしても、私は家庭環境が良くなかったので、学校で見る方を選択するでしょう。

実技(体育・家庭科・美術など)は?

実技は学校で
体育などはオンライン化が難しい(と私は考えている)ので学校で行う

しかし、美術に関しては、私自身フェイクスイーツ(ハンドメイド)の活動をしており、オンライン講座が普及してきているのを見ているためか、
「出来なくはなさそう」という印象を受けています。

私が中学生の時の話ですが、美術の授業で「どちらかと言えば仲が良い方」と思っていた友達から

「課題、私の分もやって提出してくれない?」

と言われたことがあります。
「?、自分の分は自分でやるんだよ?」
と言うとイラッとした様子で別の友達にあたっていました。こういった「ズル」も防げる可能性があります。
(ちなみに、恐ろしい話ですがこの友達は教員志望でした)
※なぜ「可能性」かというと、ズルをする人はどんな手を使ってもズルをする場合があるためです。



学ぶことへの振り幅が大きすぎる


未だに下着の色指定(プライベートゾーンに口を挟むのは人権侵害なのになぜ?)のある学校があることが悪い例ですが、
時代に沿って進歩している学校と、昭和のままの学校とで振り幅がありすぎるイメージがあります。オンライン化が進んでいる学校とそうでない学校、平等になるのは何年後でしょうか。

勉強好きとしては、
「今はオンライン動画で勉強できて、好きな時間に観れて楽〜!分かりやすい〜!最高〜!良い時代!!」と思っています。(大喜び)
時代が変わるにつれてどんな学習環境が出てくるのでしょうか?もっと便利になるのでしょうか?



今回の記事では、オンライン授業について思うことを書きました。
私は先生としての現場を経験したことがないため、もし的外れなことを書いていて不快な気持ちになる先生がいらしたら大変申し訳ございません。

この記事を読んでくださった方は、オンライン授業についてどう思われますか?


2022年5月20日 フェイクスイーツクリエイター ユウミンカフェ

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