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日常に瞑想を

瞑想を学びながら日常に活かすことで、
まずは自分の心の器が広く大きくなり自由になってゆきます。
そして、その先に周りとの調和が生まれてゆくことがとても心地よいのです。


最初私たちは、瞑想を始めたり学びを深めたいと感じるとき、
自分の中に問題を抱えていたり、自分の心を持て余していたり、仕事の質を上げたい、であったり、少なからず自分に矢印が向いていることが多いのではないでしょうか。

それでいいと思うのです。
瞑想を深めると言うことは、
自分の本当の幸せに気づくことであり、
自分とは何なのかについて知ってゆくことだから。


自分自身をどう見るか。
自分を構成しているものは何か?


性別
職業
社会的地位
どんなパートナーを得ているか
稼ぎ
外見
家族
国籍
性格
常に流行に乗っている
人気者
人気がない
友達がいない
暗い
怒りっぽい
よく泣く
激しい

すぐ思い浮かぶことしてこうしたものがあるかもしれない。
しかしはたしてこれらが”私”を構成するものでしょうか。

”私”の奥にいるとされる【本当の私】は、
・肉体
・コンディション(身体の状態)
・感情や心
これら3つを剥いでゆないと見えて来ないのです。

全ての苦しみはこの”私”を正しく見えていないからだとヨガや仏教では言います。

”私”への見方が間違っているとき、
必要以上に自己に執着し、他と奪い合い、エゴが膨らんでゆくことになる。


この表面上の”私”を満たすことが、本当っぽい幸せとなります。
ただ、この本当っぽい幸せは満たされることがない。

例えば、
流行に乗るオシャレな私こそが私だと思っていたら、
新作を手に入れた瞬間、幸せで満たされるはず。
しかし流行においていかれないように、新しい新作が出ればそれを買い続けないといけない。

私自身も昔、自分の外見が好きになれず、身体の隠すためにロングスカートばかりを履き、
睫毛エクステをし、コンタクトで黒目を大きくし、コンビニにゆくにもバッチリお化粧。
すっぴんと嘘を付き、好きな人が寝静まってから、
黒目を大きくするコンタクトを外す、という徹底ぶり。
でもその頃は、そうすることで自分の価値を守っていたのです。


でもこれってだんだんしんどくなるのです。


奥底で、自分の本来の価値を信頼してあげることが出来ず、
自分を大切にすることから自ら遠ざかっていたのかなと感じます。


それに対して本当の幸せは、
私には何も付け足さずとも、すでに幸せで満タンだから大丈夫。
どんな自分もOK!いい感じ!と
自分を認めて許して愛してあげられている状態。
何かで自分を補充する必要がないから幸せはずっと自分と共にある。
減ったりしないもの。


そうなってゆく一つの方法として、瞑想で脳から変えてゆくのです。
思考のクセ、物の見方を変化させてゆくのです。


私たちを苦しめる思考のクセは5つあるとされています。
①間違った認識
②無意識な先入観
③いい思い出に基づく執着
④悪い思い出に基づく嫌悪感
⑤死への恐怖心

これらを変えてゆくのはとても大変です。だからこそ、
長い期間をかけて、持続的に、真剣に瞑想を続ける必要があるのです。

瞑想を続けることで、集中力が高まり、変性意識状態になってゆくとされています。
変性意識状態とは意識と無意識の境界線はいつもより薄れている状態。

それにより、脳の中の地図のような内部表現というものが書き換えられやすくなり、
価値観の変化が起きたり、新しい価値観もすんなり受け入れられたりしてゆくのです。思い込みを捨て去り、常識にとらわれないこと。
動じない強くしなやかな心を作るために、あるがままの自分を受け入れられる脳にしてゆくこと。


脳の中で感情に影響を受ける扁桃体が、強い感情(ストレスやトラウマになるような)をキャッチしたとき、
それを海馬がエピソード記憶として長期記憶してしまうというメカニズムがあります。
これがトラウマや、④や⑤を作る原因にもなりますね。

扁桃体と海馬は連携して動いているため、動じない脳を作ってゆくには、
・強い扁桃体を作ること
・扁桃体の暴走を鎮めるセロトニンの活性化・生成
が大切だとされます。


まず扁桃体を強くする(動じなくさせる)には、
・自然を感じること
・感情を吐き出すなどのストレス発散
・鏡を見て笑うことで脳をプラスな方へと騙してみる

セロトニンを活性化・生成するには、
・たんぱく質を取ること
→たんぱく質の構成成分である必須アミノ酸(トリプトファン)がセロトニンになる
・日光を浴びてセロトニン分泌のサイクルを正しくする


セロトニンは別名幸せホルモンと呼ばれ、ノルアドレナリン(闘争や逃走)やドーパミン(快楽)の働きを制御し、
バランス良く私たちに幸せを感じさせリラックスさせてくれるホルモンです。

瞑想によって、扁桃体の過活動を縮小することができるのです。
そしてセロトニンの第一人者である有田博士は
瞑想がセロトニン神経を活性化させるとの仮説を立てています。


瞑想は脳科学や生理学でこのように効果は説明は出来ますが、
たとえ説明出来なくたって、
瞑想を続けることで実際に自分の体験として起こることが
あまりにも素敵なのです。


人生を生きやすく、
自分は自分で癒やすことができると知ることができるのです。

そして自分の足で、自分の人生をしっかりと歩けるようになる。
そうしたときに初めて、本当の意味で大切な人を大切に、
大切な人たちを心から愛せるようになるのです。

瞑想は座らなくたって出来ます。
本当に色々な種類の瞑想があります。
歩きながら、電車に乗りながら、仰向けになりながら、
自分に合う、ずっと続けられると感じる瞑想をまず見つけることが大切かなと感じます。


どうかこれを読んでくださった方も、良き瞑想に出会われますように。


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