42歳の新人広報がスタートアップで挑戦し続けた1年の記録
こんにちは。NEWT 1st ANNIVERSARY CALENDAR 10日目担当の大木優紀です!
私にとって、本当に濃厚な1年でした。思い出し始めたら止まらなくなり、とりとめなく徒然なるままに…この1年間を振り返らせていただきます。
試行錯誤のPR
2022年1月に入社し、まだ、新しい環境に馴染みきっていない4月5日、海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』のローンチ日を迎えました。
コロナの感染状況など、さまざまな社会的要因に左右され、何度も延期の決断をせざるを得なかった先で、やっと決まったローンチ日は、本当にお祭りのようなワクワク感がありました。
このNEWTというサービス、そして、歩み始めた令和トラベルという企業を知ってほしい。この日から、私のPRとしての仕事が本格スタートしました。
テレビ局で働き、長年取材はしてきたのですが、取材をしていただく立場になるのは初めて。立場が、180度変わると見えなくなってしまうものもあります。
どちらの方向に走り出せば良いのかすら決めかねていた時、とてもとても有難い企画依頼をいただきました。ビジネス映像メディアのPIVOTさんが、「大木さんがゼロから、PRを学ぶ企画を作りたい」とオファーくださったのです。
「学ばせてください!!」もちろん即答。
そこから、私個人では到底お会いできないような、PR界の偉人たちに教えを乞う機会をいただいたのです。
「PRとは、Public Relationsの略である」という、初歩の初歩からスタートして、PRとして意識すべきネタのピックアップのコツ。ズバっと言語化することの必要性、そして、気負わずチームの力で進んでいく楽しさ、さらに、ターゲットへの解像度を極限まで上げていくことなど、本当に多くの学びを積み重ねてきました。
中でも、どういうネタだったら、メディアに取り上げてもらい、自社にとって利益を産むのかという点は、どんなPRパーソンにとっても大きな課題だと思います。
社会の関心ごと(世界的燃油高)とNEWTが伝えたいこと(おトクなツアーの販売)が重なったこちらの企画などは、朝のテレビ番組で取り上げていただき、実際にツアー予約や会員数が一気に増えました。これも、まさに、異口同音に教えていただいたポイントでした。
また、スタートアップPRとして「いきなり打ち上げ花火を上げようとせず、小さなタネをまいていく」その大切さも痛感しました。この教えをもとに、ターゲットを絞り、丁寧に売り込んだサステナブルツーリズムに関する記事がメディアに取り上げていただけた時は本当に嬉しかったです。
PRとして、売り込みのご連絡をしても、お返事もいただけないことも、本当に多くて、この辺りはちょっと強くなりました(笑)おそらく、PRの仕事をしている皆さんには、共感いただけるんじゃないかなと思います。逆に、ちょっとしたタイミングの違いで、「ちょうど探していたので助かりました!」と言っていただけることもあって、その時は本当に嬉しいです。
こういう時は、「PRは自己利益で動いてはダメ、他己利益を重視しなさい!」そんな、教えも蘇ります。
一進一退、試行錯誤ばかりで、まだまだPRとしての手応えは、正直めったに感じることはできませんが、じわじわとメディアへの掲載もいただき、Yahoo!ニュースへの記事掲載も年間で42件にのぼりました。令和トラベルやNEWTにご関心をよせていただき、ご掲載いただいたメディアのみなさんには、心底感謝です。
さらに、社内広報という観点で、メンバーを上手く巻き込んでいくのもPRの役割です。ときに大きな声をだし、ときに黒子に徹しながら、社内に最強の令和トラベルファンを作っていく仕事です。この仕事は外には出ませんが、組織としては非常に重要で、この部分について教えていただいた回も目から鱗でした。
そして、PRのゴールは「新しいあたりまえとなるような社会記号をつくっていくこと」それこそ、本当に神の領域で、生涯かけて一度は達成したい大きな大きな夢にもなりました。
D&Iってなんですか?
PRの他に、社内で担うことになったのが、D&Iカルチャーの醸成という部分です。
令和トラベルは、創業以来DIB Promiseというものを掲げており、これを社内カルチャーのコアとして大変大切にしています。”多様性を大切にし、受け入れていこう”という、組織として根幹となる考え方です。この部分の社内認知の拡大を担うことになりました。
当初「男女平等とか?」という程度の認識しかなかったのですが、その奥深さと難しさに直面しながら、今も勉強中です。そして、そもそも、テレビ画面の中で、私は、「女性アナウンサー」という強いバイアスを背負いながら仕事をしていたなという気づきもありました。もちろん、ある側面では…という話ではありますが。
まずは、有識者の方へのヒアリングをしました。教えていただいた本を読んだりしながら、私自身が勉強をしていきます。そして、他社で経験のある先輩にガイドをいただきながら、D&I研修を主催しました。
アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)ってなに?
そもそもD&Iはなぜ必要なの?
社内コミュニケーションで必要なスキルとは?
D&Iがただの綺麗事や偽善ではなく、事業成長のためには、絶対になくてはならない価値観であることに、わたくし自身、腹落ちし、自分が学んだ過程を研修の中に落とし込むように工夫しました。
当然、数ヶ月に一度の単発研修だけでは、なかなか会社のカルチャーにはなっていきません。
下期には、月イチ発行の「令和トラベル通信」なる社内報も発刊。そして、お昼休みに気軽に聞いていただける「Fireside D&I Chat」なるおしゃべりzoom番組も立ち上げ。
「エンジニアの女性比率ってどうして低いんだろう?」
「産休中にリスキリング?岸田首相発言から考える」
など、身近なネタで、メンバーを巻き込みながらトークを繰り広げています。決して、「正解」を出す場ではなく、お昼の校内放送のイメージで楽しみながらやっています。
TikTokに翻弄されて
そして、秋からは、Movie Unitという括りで、NEWT公式SNSのうち、TikTok、YouTubeなどの動画コンテンツの担当もしました。
テレビ局という動画の世界で仕事はしてきたものの、全く世界観が違うものだというのは、もう説明不要かと思います。
担当になった当初は、ずーーっと本当にずーーっとTikTokを眺め続けていました。
そして、なかなか必要な人員が揃わなかったこともあり、自分自身で編集にも初挑戦。
わたくしが、めっちゃくちゃ苦労して、作った作品も実は、アカウント内でお披露目しております。しかし、その動画だけあまり回転していなくて…ちょっとショック受けています(笑)
途中から、動画編集やTikTokを知り尽くしたインターン生が数名加入してくれて、そこからは、快進撃を続けております。
「・・・しか勝たん」とか「〇〇最強」とか、前職でしたら、「正しい日本語を使いましょう!」とダメ出しするところですが、世界線が変われば、「正解」も変わる。日々、若い世代の感覚を学ぶ日々です。
海外旅行への関心が集まるにつれ、検索での流入も増加。まずは、リーチを増やすことを目標に奮闘しております。
YouTubeも同様に、まずは一人でも多くの方に、有益な海外旅行情報をご提供することを目標にコンテンツを作っています。
早朝のオフィスでの撮影は、ずれ込むと、メンバーが出社してくる音が入り込んでいます。その辺り含めて、手作りのチャンネルを温かく見守っていただけたら幸いです。
私が発信を続ける意味と覚悟
この1年、私自身が最も想定外だったのは、自分自身がメディアの取材を受けたり、何かを発信したりするということです。
正直、テレビ局を辞めた時点で、自分の名前や顔を出して何かを発信していくことはあまり想定していませんでした。お声がけいただけることも想定していませんでしたし、それを私自身の役割だとも正直思っていませんでした。
しかし、転職後に石戸諭さんに書いていただいた記事が、本当にエネルギッシュで、力強く背中を押してくださいました。この記事がきっかけで、さまざまなメディアに取材をしていただきました。
PIVOTで企画をやっていただいたことも、メディアの方が私自身のインタビューに来てくださったことも、未経験のPRパーソンとして、唯一、他社にはない強みなのではないかなと、今は、とても前向きに捉えています。令和トラベルを少しでも有名にするために、なりふりかまわず!という気持ちです。
一方、個人の記事が、企業名に紐づいて、メディアに出ることは、大きなリスクもあります。私自身の存在や発言が、会社のイメージに悪影響があるのではないか。「私のことは、バカだと思っても、会社のことはバカだと思わないでください!」といつも思っています(笑)
そして、当然、会社になにかあった時も矢面に立ちます。物事には、必ず、両面あって、その覚悟がないといけないなと痛感する日々です。
個人に紐づく興味関心は、驚くべき速さで、消費されます。あくまでも一時的なもの。自分自身が何をすべき人間なのか、ブレないでいることは常に心がけています。
とにかく、しっかりと令和トラベルと海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』をPRしていきたいと思っています。
さいごに
42歳の新人広報。日々新しい学びの連続であることは、本当に幸せです。
この4月、令和トラベルの3つのValuesは一新しました。
その1つが「LEARN NEW」
ここは、自分自身の得意分野だと信じ、学び続け、2年目を迎えたNEWTと成長を続けていきたいと思っています。
明日のNEWT 1st ANNIVERSARY CALENDAR はiOSエンジニアの松井 一歩さんです。エンジニアと他チームの架け橋になってくれるリベロ的な存在な一歩さん。明日もどうぞお楽しみに!
令和トラベルでは、現在全力で仲間探しをしていますので、少しでもご興味ある方はぜひ採用ページからご連絡ください。
まずは気軽にお話を聞いていただける、ミートアップも開催しています。メンバー全員で温かく迎える準備はできています!
私たちが運営する海外旅行予約サービス、NEWTはこちらから。
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