大手高級ブランドの、「音象徴理論」を駆使したブランドネーム開発の戦略とは

ブランドネーム開発の戦略

世の中には、高級ブランドがいくつも存在している。

そこで僕は、各ブランドの「ブランドネーム開発の戦略」について研究をしてみた。

今から、僕が適当に選んだブランドを二つにグループ分けしていく。

どのような基準で分けているのかを是非考えてみてほしい。

グループ①
・エスティーローダー
・Dior 
・CHANEL

グループ②
・GUCCH
・Tommy Hilfiger
・PaulSmith

どうだろうか。

おそらくほとんどの方が、

グループ①はコスメブランド
グループ②はアパレルブランド

という分け方をしたのではないだろうか。

もちろん正解である。


しかし、今回このように分けさせてもらったのは、決してコスメとアパレルの違いだけではない。

「音象徴理論」

「音象徴理論」という理論がある。

この理論を簡単に説明すると、単語の最初の発音を工夫することによって、対象の人間のその単語に対するイメージをコントロールすることができるという理論である。

では、音象徴理論でいう「最初の発音」を2つに分けて説明していく。

①前舌母音
→(i、e)のような音。発音する際に、舌が前方にあることから、前舌母音と呼ばれる

②後舌母音
→(a、o、u)のような音。発音する際に、舌が後方にあることから、後舌母音と呼ばれる。

主にこの2つだ。そして、

前舌母音→「軽さ」や「強さ」を強調する

後舌母音→「重厚感」や「高級感」を強調する

このような意味合いがそれぞれにあるのだ。

この知識を持った上で、先ほどの質問にもう一度チャレンジしてみてほしい。

コスメブランド→前舌母音

アパレルブランド→後舌母音

という風に分けていたことがお分かり頂けただろうか。

したがって、DiorやCHANELなどのコスメブランドは「軽さ」や「強さ」を。

そして、GUCCIやPaulSmithなどのアパレルブランドは「重厚感」や「高級感」を、それぞれブランドの売り出し方としているのだ。

これが、「音象徴理論」を駆使したブランドネーム開発の戦略である。

まとめ

これは何もコスメブランドやアパレルブランドに限ったことではない。どの会社名にも、商品名にも、この「音象徴理論」を駆使したブランドネームの戦略は採られており、そのような視点で見てみると、とても興味深くはないだろうか。

この知識は、つい昨日私が経営学の授業を受けた際に、先生が用意してくださった資料の一部に取り上げられていたテーマだ。

たったその時だけの勉強で、ここまでの規模で興味を持つことができる。

学ぶことの重要性をかみしめるきっかけとなったのであった。

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