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発達障害と寿命の話

ASDとADHDを併発している発達障害当事者の結城凛と申します。

今回は発達障害と寿命の話を深掘りしてみたいと思います。


ASDは短命?

よく引用される報告に、スウェーデンのカロリンスカ研究所のデータがあります。それによると、ASDの人は、健常者に比べ平均的寿命が18年も短いというものです。

何故このようなことが起こるのか、当事者目線で考察してみました。

理由①感覚過敏

ASDの人は感覚過敏の人も少なくありません。
触覚、視覚、聴覚が過敏なため、健常者には気にならない光や音が耐え難いものとなります。

日常を送っているだけで心身にに大きなストレスをもたらしてしまいます。

理由②学校や職場に適応出来ない

ASDはコミュニケーション能力が低くて抽象的な表現の汲み取りが苦手です。そのため学校や職場で馴染めない、いじめの標的になってしまうなど対人関係の問題を抱えがちです。

表面的には問題がなさそうに見える受動型ASDの傾向がある人は過剰に環境に適応しようとしてしまい、結果としてストレス負荷をかけてしまうということがあります。

表面的に見て問題があってもなくても、ASDの人にとって対人関係に関するストレスはかなりのものなのです。

私の場合は恐らく受動型ASDで「発達障害があるようには見えない。」と言われますが、ずっと人といることが苦痛で、1人の時間がないとすぐに体調を崩します。

理由③反芻思考

ASDの人は記憶力が高く、過去の失敗を鮮明に覚えていたりします。内向的な人は自分の発言や行動と周りの人の反応を振り返っては反省するということを繰り返します。そして失敗の反省を繰り返すことで自己肯定感は低くなり、未来への不安も追加されます。

毎日このようなことを考えていると当然ストレスも日々蓄積されます。

因みにASDの中でも他責思考の人は反芻思考によるストレスはないものの、周りをカサンドラにさせてしまったりするので良い傾向かというとそうではありません。

理由④ストレスによる二次障害

幼少期から精神的な問題を抱えやすいため、ストレスによる二次障害の弊害を受けやすいです。

うつ病や双極性障害、アルコール依存症などの精神疾患、過敏性腸症候群、自律神経失調症など。

特にアルコール依存症は寿命を縮めやすい疾患です。

理由⑤精神疾患と自殺

うつ病や双極性障害などの二次障害の精神疾患によって希死念慮を生じ、自ら命を絶ってしまう人もいます。これにより健常者に比べると自殺率が高くなり、これが平均寿命を引き下げにつながっています。

因みに知的障害のないASDの自殺率は健常者の9倍、ASDとADHD併発の自殺率は健常者の約13倍と言われているそうです。

健常者に比べるとかなり高い割合ですが、ASDとADHDが併発していると自殺率が跳ね上がる理由としてASDの長所とADHDの長所を互いが打ち消し合ってしまったり、両方の特性があることで自分の考えに矛盾が生じてしまい、自己肯定感が低くなるからだと考えています。


二次障害の有無が寿命を左右する


ASD=寿命が短いというよりは二次障害によって短くなる確率が上がると考えた方が良いでしょう。

そのため二次障害の有無が寿命を左右すると言っても過言ではありません。

では二次障害にならないためにはどうすればいいか。

当事者目線の見解は"とにかくストレス負荷を減らす"ことです。

そのためには早めに自分の特性を知る。

自分がどういうことにストレスを感じるのか、何が得意で何が苦手なのか。

とにかく自己分析をすることが鍵となります。

自己分析は自分と向き合って独学でしても良いと思いますし、自分を客観視することが難しければ心療内科などで知能検査を行うのも手です。その際は必ず発達障害を専門で診てくれる医師のいる精神科や心療内科を探しましょう。

そしてストレスを避けるといっても日常生活を送る上で避けられないこともあると思います。

その際はストレス負荷がかかったことを認め、早めに休息をとることが大切です。

発達障害の人は疲れに鈍感なことが多く、また客観視することが苦手なため自分がどんな状況なのか分かりにくいため無理をしてしまいがちです。

あとは人と比べないことも大事です。
他の人が動けているのに自分は…、と劣等感を感じてしまうこともあるかもしれませんが、気にしなくて大丈夫です。

特にASDの人は刺激に弱いことが多いため、自分の体力を過信せず、とにかく休息を心がけましょう。


そしてもし心身に不調をきたした時は早めに精神科を受診しましょう。

心の不調は不眠から始まることが多いため、少しでも寝付きが悪くなったらすぐに精神科の予約を取りましょう。

何故なら精神科の初診の予約は数ヶ月待ちというところがほとんどだからです。さらに発達障害を専門に診ている精神科となると病院が限られるため、余計に予約が取りにくい傾向にあります。

仮にうつ病になってしまっても早い段階で対応出来れば完治することも可能です。

とにかく早め早めの対応。これ大事。

あとは自分の特性が今の環境と合っていないと感じたら早めに転校・転職する潔さも大切です。

そんな気軽に環境を変えられないと思われる方もいるかもしれませんが、その結果重篤な二次障害を抱えてしまっては元も子もありません。

大丈夫、自分に合うところは必ずあります。
焦らずじっくり自分の居場所を見つけていきましょう。


無理をしないことが大切

ASDが短命と言われている理由として二次障害による自殺が平均寿命を引き下げているとのことでした。

上記でも書いたように
・とにかく無理をしない
・自分の長所と短所に向き合い、改善出来るところは改善していく
・自分に合った環境に身を置く
・心身の不調を感じたら休息する、必要があれば精神科の受診を検討する

これが大切ですね。

特にこれから就職の時期を迎える発達障害の人たちは一度知能検査を受けることをおすすめします。

知能検査はIQだけでなく、自分の傾向を知ることができるので、適材適所な職業に就きやすくなるからです。

これも発達障害あるあるなのですが、自分を客観視することが苦手なので理想を追い求めて自分に合わない職種に就きがち😅


あと無理をしすぎて二次障害になり、どうしても働けなくなったら障害者手帳や障害年金といった自治体などからの経済的支援に頼るのもありです。


完璧を求めずほどほどに。
頑張れる時に頑張る。
休む時は休む。

ゆるりと生きていきましょう。

そうすれば個人差はありますが、結果として発達障害の人も短命にならないと思うのです。

以上が私の考察でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました😊




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