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子供の所有物を勝手に処分
虐待サバイバーのゆうかです。
ある日、私が保育園から帰ってきたら、家がスッキリしていることに気づきました。
両親が子どもたちのおもちゃを大量には処分したのです。
大好きだったぬいぐるみも、よく遊んでいたカラフルな積み木も、姉妹でごっこ遊びしたお医者さんセットも、お絵かき帳も、もう何を捨てられてしまったのかわからないほど、色々なものを大量に捨てられたのでした。
私は、母に
「え、お母さん、いつ捨てたんですか?」
(ちなみに両親には敬語でした)くらいしか言えませんでした。
母は淡々と
「もういらないんじゃない、片付けたのよ」
と言うだけで、それ以上何も言ってくれませんでしたし、私も言えませんでした。
母も父のDV被害者でしたので、父の言うがままに母は片付けたのかもしれません。
父はその場にはいませんでした。
私は今にも泣きそうでしたが、あまり泣いたり騒いだりしたら、父に伝わりそうで怖かったので黙りました。
外に遊びに行くふりをして、ひとりでこっそりゴミ収集場に行きました。
捨てられたおもちゃは、そこにありました。袋に入れられ、大量に捨てられていました。
本当は取り戻したかったのですが、持って帰ったら、父にばれ、怒られると思ったので、ひとつも持ち帰れませんでした。
悔しくて情けなかったけれど、私はその感情を自分の中に押し込むしかありませんでした。誰にも伝えてはいけない感情なので。
目の前に、たくさんあるのにひとつも持って帰れなかったことに、後でとても後悔しました。積み木のひとつくらい、こっそり持ってればよかったとあとで後悔しました。
子供が使っているおもちゃを、なんの承諾もなしに、親だからという理由だけで、処分するなんて許されないと思うのです。
それは、私が自分の子供をもってから、確信にかわりました。親のお金で買ったものだからといって、子供が使っているものを勝手に処分していいはずはないと、思うのです。
もしかしたら、これは虐待にはならないのかもしれませんが、勝手に子供の所有物を捨て、それについて有無を言わせない、そのことが普通のことではないこと、親だからって子供の所有物を勝手に処分していいとは限らないこと、を全く考えなかった両親には、本当に失望します。
しかも、我が家の場合は、暴力と暴言による恐怖で支配され服従関係であったために、子供は意見も言えず、黙って従うしかありませんでした。自分の意見や感情は、自分の中に閉じ込めて。
今では本当に異常だったと思っています。