彼氏を作るのは禁止
虐待サバイバーのゆうかです。
父は私たち姉妹にいつも、男性と付き合うことを禁じていました。小さい子供の頃からずっと、口酸っぱく言われていました。
子供のうちはともかく、中高生にめなると、男性と付き合えないということは、私達は、どうやって結婚すればいいんだろう、と考えていました。
父は、男の100%は女の体が目当てだから、だまされるな、と教えられてきました。とにかく男は悪いものだと教えられました。
父が何を望んでいたのかはわかりません。
けれど、男性については悪口ばかりきかされていました。
私は、それでも、父より悪い男なんてこの世の中にそんなにはいないと、思っていました。
中学生の頃、姉にカレができたようです。どの程度の仲だったのか、詳しくは私も知らないのですが、父が、姉とそのカレが公園で一緒にいるところを、目撃したとかで、姉がひどく怒られていました。
姉が、お姫様抱っこをされていたと、父が怒鳴っていました。
父は、それはもう、ものすごい剣幕で怒鳴り散らしていました。殴られてもいました。
姉がどう感じていたかはわかりませんが、私は、殺されるんじゃないかと思うほど怖かったのです。たしか、そのカレは近所に住んでいましたので、父はすごい剣幕でカレの家に行ったような記憶があります。
その後、姉とカレがどうなったかわかりません。けれど、今思えばが、姉はその後も何度か、浮いた話がありました。
けれど、私は、そんな父を見てしまった恐怖で、誰かとお付き合いすることは、絶対にしないと固く決意しました。殺されたくなかったので。
それに、父の思惑どおり、私には男性への恐怖感と嫌悪感がしっかり植え付けられてしまっていました。
普通に片思いの好きな人はいました。
けれど、お付き合いはしないと固く決めていたので、告白したことはありませんでした。
おかげで、私は初めて男性とお付き合いを始めたのは、大学4年生の21歳と、周囲よりはだいぶ遅くなりました。
結婚した今でも恐怖感と嫌悪感と戦っています。
その話はまた別の機会に。