わたしは今日、素敵な歌になった。【side B】
偶然、入ったWebデザインスクールで、
偶然、同期になった。
毎日どの席に座るかどうかは自由なので、
いつもバラバラだったりするのだけど、
その日は偶然、隣の席になった。
その子が「実は聞いてほしいことがあって」って、伝えてくれたことはわたしにとっては心躍るような「果実」で、全力で応援したいと思ったし、何よりその子にぴったりだと思った。
そしてその子の話しを聞いているうちに、なんだかとっても自分と似ていることに気づき、ああわたしもその子にとっての「聞いてほしいこと」に値するものが、わたしもあるなってことに、「気づいた」。
だから、言うのも恥ずかしかったけど、でもきっとその子も同じように恥ずかしかったと思うから、わたしも声を小さくしながら、「実はね、」って、ほんとうのほんとうの気持ちを、聞いてもらった。
それから沢山の大切な話しをするようになり、授業中はあまりに制約条件が多いので、授業前にごはんへ行くようになり、頻度はそんなに多くないのだけど、毎回とても情熱溢れる時間となった。
たぶん、わたしたちのテーブルだけ熱さが異常なんじゃないかと思うくらい。笑
それくらい、わたしたちが秘めてきた想いはここ最近のことなんかじゃなかったし、もう何年も何年も前から、大切に大切に、少しづつ積み重ねてきたもので、だから最高に、尊かった。
そして、わたしはその子の話しを聞いて、その子のまんなかをみながら感じたことをすべて伝えて、受け取ってくれて、そしたら面白いことに、その子もわたしの話しを聞いて、わたしのまんなかをみながら感じたことを何倍にもして返してくれて、わたしも受け取った。笑
この現象はとても面白くて、お互いのエネルギーが交わり合うほど、お互いの人生が現実的に進んでいく。
だからもうこの時には、偶然だなんて微塵も思わず、この出逢いはこのタイミングで「必然」だったんだと、気づいた。
2回目ごはんに行った時
その子が創った大切な歌を初めて聴かせてもらった時に、AirPods越しに感じるものは魂からの想いで、その瞬間に鳥肌が立って涙が溢れてきた。
なんて素晴らしいものを秘めている子なんだろつって思ったし、それは表面上からはきっと見えるようなものではなく、でもだからこそ、いちばん大切なところで何よりも濃く、深く、強く、凝縮されながら形成されてきたものだと思った。
4回目ごはんに行った時
わたしのことを
数分間の比喩エピソードで表してくれた。
途中からこれがあまりに大切なことを伝えてくれてると気づき、慌てて後から聴き直せるように、iPhoneでボイスメッセージをとった。笑
“人生のキッチンが出来上がって、
これからはようやく、
オリジナルのレシピで
フルコースをつくるんだと思う”
その前後の文脈もぜんぶが素晴らしいのだけど、ここで伝えるとしたらそんな感じ、ほんの一部。
わたしはその時に何か言葉では到底言い表せないような、素晴らしいプレゼントをもらった気持ちになり、実際そうだった。
ほんとうにわたしたちの間にきっと「モノ」はあってもなくてもよくて、ただ目の前の人のまんなかを見つめて、そしてじぶんのまんなかから発する「想い」があれば、それが何にも代えられない最高のギフトになることを知ったんだ。
それは資本主義社会のまんなかには、きっと到底存在しないものかもしれないと思ったのだけど、あれから数日経ち、いまようやく、「まんなかにこそ存在している」と気づくことができたのは、きっとわたしの人生にとって大きな意味を持つ。
そう、きっと、
まんなかにこそ、存在している。
言い換えるとそれは、どんなモノもサービスも、企業も、最初はたったひとりの見えない「強烈な想い」から始まり、その血肉が目に見える「カタチ」となり、「コトバ」となり、血液として流れ、受け継がれ、世の中に存在しているということ。
だからそのモノやサービスや、企業の「まんなか」を見ればみるほど、どんな「人生を賭けるほどの想いがあるのか」がみえてくるんだ。
そう、これだけ資本主義社会に対しての強い違和感を感じ、そこに身を置きたくないと思い、離れ、でも必要だと知り、そんなわたしにとって「敵」のような存在のまんなかをみてなかったのは、そう、わたしの方だった。
個人も企業も、原型は一緒なのだと思った。
「資本主義社会とじぶんを切り離してるのは、ゆうかちゃん自身」
その子が何回も伝えてくれたことの意味が、いまようやく、頭だけじゃなくこころで落とし込まれたように思う。
少し話が逸れてしまったけれど、そんな風にしてわたしたちはお互いから沢山のことを学び、気づき、吸収し、そして欲しいと思ったものを、自分のものに取り込んでいく。
まさにそんな過程を「成長」と呼ぶのだと思うし、人から学ぶのも、本から学ぶのも、ほんとうに変わらない。現に、Webデザインスクールに通う前と、もうすぐ卒業する今とでは、全く違う領域を生きていると感じている。(面白いことに、デザインスキルよりも、全く別のところの成長が著しい。笑 でもそれが結局、わたしたちが求めていたことなのだと思い、腑に落ちる)
その子がみる「わたし」は、わたしにはみえない「わたし」で、新しい「わたし」を見つけてくれることがほんとうに嬉しくて、
昨日電車に乗る直前に開いたLINEで贈られてきた曲と、メッセージ。
聴いた瞬間にまた鳥肌が立ち、人の想いが振動する瞬間の美しさに、ただただ、感動が止まなかった。
その瞬間に感じたよろこびをボイスメッセで贈りたくなり、声にしたのだけどすぐきた電車の音にかき消され、しょうがなくLINEの文章を送った。
そして一日かけて何回もリピートし、あたまで感じ、こころで感じ、からだで感じ、魂で感じて。わたしはその「世界観」を自分の中にインストールしたくてたまらなかったんだと思う。
実際には、最初からわたしの中に存在しているものなのだけれど、あまりに透明で、気づかなくて、だからその子が輪郭を描き、色を塗ってくれた。
その「作品」があまりに素晴らしくて、わたしはうっとり飽きることなくみつめているし、なによりこれが自分の中に埋め込まれていたものだと思うと、ほんとうに自分のことが素晴らしく思えてくるのだった。笑
そして、ああわたしたちの仕事は
その人の目の前にある「透明な宝物」に
気づかせること。
簡単にはみえなくなってしまったそれに
決して褪せることのない色を塗り、想いを吹きかけ、愛を注ぎ、リボンをかけて、プレゼントすること。
そんな生き方がしたいと思った。
“
みんな黒毛和牛が美味しいって信じ込んでいて、絶対にいい!美味しい!って言われている価値観だとしても、それは3万円もするけど、ほんとうにそれは3万円も払う価値があるものなのかなって。疑問を持つ。
でもふとした時に隣をみたら、100g100円の鶏肉を使ったソテーがあって、それを食べてみたら、感動するくらい美味しかったの。それで、なんでこんなに美味しいんだろうっておもって、絶対じぶんでもつくってみたいと思って、つくってみるの。
ある人は、フルコースのメインを食べて、もうお腹いっぱいでデザートまで食べきれないんだけど、でもどんなにお腹いっぱいでも、デザートまで食べるの!
そこで、お腹いっぱいの人が食べれるようなデザートってなんだろう?それをつくってみようと思って、つくってみる。
それって、一回じぶんで食べてみて、その理由を知って、どうやってつくられてるかもじぶんでつくってみて知って、その試行錯誤が、資本主義という社会でできるのか、well-beingっていう世界がどんな世界なのか、スピリチュアルって感覚もそうだし、それをずっと、じぶんというからだで、知りたかったんだとおもう。
例えば、最初からwell-beingの価値観で生きてたとしても、でもそしたら、資本主義という社会をみて、なんでそんなに苦しそうにしながら生きてるんだろうって、でもなんでそこに集まってるんだろうって、それがわからないから、わたしもそれ知りたいんだけどって、たぶん行ってたとおもう。
そうなった時に、一回ぜんぶ自分で試したい。料理ってものは、これまでそれができる唯一の方法だったと思う。じぶんでつくれて、なんでこれ美味しいんだろうって、からだによいものは、どうやってつくったらいいんだろうって。なに食べたら、じぶんもっとよくなるんだろうっていう。自分が疑問に思うこととか、こうやったらいいんじゃないかって思うこととか。それを試せるものが、料理だったんじゃないかって。食べることって、生きることに直結するから。だから、それが絶対に必要なものだって、思ってたと思うんだけど。
だから、手放せなかったんじゃないかなって。
でも、でもね。それをぜんぶやりつくして、もう料理でやることもぜんぶやったから、やっと人生というキッチンが出来上がったから。これからは、次のフェーズに移って、これまでのそれをぜんぶ使って、オリジナルのフルコースをつくる、そんな段階なの。
で、いちばん伝えたいのは、
.
.
.
“
半年後に、曲が完成するみたい!
わたしもそれまでに、目標ができたの。
だから今日学校で、休み時間に伝えようと思う。
いつもありがとう💐
今日はどこでどんな世界をみて、
そこで何を感じて、何を想うのか
何に喜び、何に心を痛め、
何を愛しいと想い、何を手放したいと想うのか。
そんな「生きる」をシェアし合うことができる居場所。
チャレンジする道で傷ついた翼を休めたくて、
エネルギーを充電できる居場所。
透明なしあわせに、色を塗れる居場所。
自分で名前をつけてあげれる居場所。
それを素晴らしいねって
ちゃんと理解できる人がいる居場所。
じぶんのまんなかを、生きれる居場所。
もうじぶんから逃げないでいれる、
そんな居場所を。
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