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2024年ベストセラー総まとめ!今年の本のトレンドを徹底分析
※日販調べ(集計期間:2023.11.22~2024.11.19)
2024年も残すところあと1ヶ月となりました。今年も数多くの本が出版され、その中から話題を集め、多くの読者の心を掴んだ作品が数多く生まれました。
今回は、2024年の年間ベストセラーを総まとめ。どんな本が読者の心を掴んだのか、トレンドを徹底分析していきましょう。
今年のトレンド:デジタルクリエイター発の作品が大躍進
今年の特徴は、YouTubeなどのデジタルメディアで人気を博した作品が多くランクインしていることです。特に1位の『変な家2』、5位の『変な家』、6位の『変な絵』と、人気YouTuberの雨穴氏の作品が上位を独占しています。さらに『変な家』は映画化も果たし、その人気は書籍の枠を超えて広がっています。動画コンテンツでの活躍が、実際の書籍販売にも大きな影響を与えていることが分かります。
ジャンル別分析
1. 怖い系エンターテインメント
『変な家2 ~11の間取り図~』(雨穴/飛鳥新社・1位)
『変な家』(雨穴/飛鳥新社・5位)
『変な絵』(雨穴/双葉社・6位)
これらの作品は、日常の中に潜む「怖さ」を独特の視点で切り取った作品です。特に雨穴氏の作品は、「怖いけど見てしまう」という絶妙な距離感が読者の心を掴んでいます。
雨穴さんの作品は、真実が少しずつ明らかになる過程が読んでいて癖になりますよね。映画より断然、本の方が面白いと思うのは遊花だけでしょうか。
「変な家」「変な絵」ともに漫画版もあるので、活字が苦手な人はこちらから入るのもアリです。
2. 児童書・絵本の躍進
『大ピンチずかん2』(鈴木のりたけ/小学館・2位)
『大ピンチずかん』(鈴木のりたけ/小学館・4位)
『パンどろぼうとほっかほっカー』(柴田ケイコ/KADOKAWA・9位)
『パンどろぼう』(柴田ケイコ/KADOKAWA・11位)
『パンどろぼうとりんごかめん』(柴田ケイコ/KADOKAWA・13位)
特に柴田ケイコ氏の「パンどろぼう」シリーズは、子どもたちの心を掴んで離さない人気シリーズとなっています。
3. フィクション小説
『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈/新潮社・3位)
『成瀬は信じた道をいく』(宮島未奈/新潮社・12位)
宮島未奈氏の「成瀬」シリーズは、現代を生きる若者の心を掴む爽快な物語として支持を集めています。遊花は、以前に『婚活マエストロ』も紹介しています。気になる方はそちらの記事もチェックしてみてください。
また、コミックスにもなっています。現在予約受付中。
4. 実用書・自己啓発本
『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉/ダイヤモンド社・7位)
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(TEX加藤/朝日新聞出版・10位)
『書いてはいけない』(森永卓郎/三五館シンシャ発行 フォレスト出版発売・14位)
『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子/サンマーク出版・15位)
『キレイはこれでつくれます』(MEGUMI/ダイヤモンド社・16位)
『英単語ターゲット1900 6訂版』(ターゲット編集部/旺文社・17位)
『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』(小杉拓也/ダイヤモンド社・18位)
『頭のいい人が話す前に考えていること』は、2年連続ビジネス1位でして、71万部売れているロングセラー本ですので、要チェックです。
今年の特徴
デジタル時代を反映した作品の躍進
YouTubeなどのデジタルメディアでの活躍が、直接的に書籍の売上に結びつく時代になっていることが顕著に表れています。さらに、その人気は映像・コミックスなど、さまざまなメディアミックス展開にも発展しています。シリーズ作品の強さ
「変な家」シリーズ、「パンどろぼう」シリーズ、「成瀬」シリーズなど、続編が次々とランクインしています。実用書の根強い人気
自己啓発や学習関連の実用書が、依然として強い支持を得ています。
まとめ
2024年のベストセラーから見えてくるのは、デジタル時代における出版のあり方の変化です。従来の出版経路だけでなく、YouTubeなどのデジタルメディアでの活躍が書籍の売上に直結し、さらには映像化など多様なメディア展開へと発展する時代になってきています。
また、子どもから大人まで、幅広い年齢層に向けた作品がランクインしていることも、日本の読書文化の豊かさを示していると言えるでしょう。
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