人を傷つけない仕事場3 悩んでいるあなたへ
人間の悩みTOP3というのは、「お金、健康、人間関係」と、どこかで読んだのですが、お仕事っていうものは、その3つが絡み合っていると思いませんか?皆さん基本的にお金をもらうために(お金)、体や頭を使い(健康)、人と関わって(人間関係)いるものです。例外的にこのような職種じゃない人もいるとは思いますが、大抵の人のお仕事はこの3つが関わってくるのではないかな?と思います。
なので、お仕事のことで悩むというのは、特別なことではなく自然なこと。と断言してしまうのは乱暴ですが、実はそんな面もあるのではないかな?と思い始めたんです。
悩むのは自然なこと。と今言いましたが、では、自然界での悩みとはなんなんだろう?と考えたんですね。なぜなら人間というのは、結局のところ「動物」なんですよね。ということは、自然の中にヒントがあると、私は最近思っているんです。自然の中では悩みなどないようですが、悩みとは問題や困難というネガティブな事を表すものと仮定して、自然界でネガティブなことってなんだろうと考えてみたんです。
そうやって考えてみると、自然界での悩み(ネガティブなこと)っていうのは、「循環が悪くなること」という仮説が立ったんです。
循環が悪くなると、草木が育たない、動物も育たない。例えば、ある日流れの良い川に木が倒れてきたりなんかして、水が流れなくなる。そうすると、下流の生物は生きにくくなるということが予想できます。私は都会っ子なので、自然のことにあまり詳しくないので、「川が流れなくても生きていけるよ」っていう自然に詳しい方がいたら、ぜひ助言していただきたいところなのですが、水が流れなくなると、ドブ臭くなってよくない状況になるっていうのは、地元、目黒川の悪臭で体感しているので多分この仮説はあっているんです。
ということは、こんな仮説が建てられます。「この自然界(地球上)に生きる上で「循環」いわゆる「流れ」がちゃんと無いと物事というのはうまく機能しない。」
これは私も最近やっと気づき、目から鱗だったのですが、うまくいっていない事というのは、「循環」していないんですね。例えば倒産する会社などはそうですよね。お金の流れが悪くなり、お支払いの金額と頂いた金額が滞ってしまう。逆にうまくいっている会社は、お金の流れがよく、お支払いの金額も頂く金額もうまく循環しています。健康もそうですよね。ちゃんと食べてちゃんと出さないと不健康になってしまう。私は躁鬱なのですが、それも循環がうまく行ってない(行きすぎちゃう)からなのです。
ビジネスの世界ではgive and takeという言葉がよく使われると思うのですが、それも「循環」です。
では、この仮説を人間の仕事の悩みに置き換えてみます。お金をもらうために(お金)、体や頭を使い(健康)、人と関わって(人間関係)いる中で、循環が滞るとはどういうことか?
まずお金。出した分の力やサービス、自分の時間と貰えるお金の循環が悪いと悩む。うん。合っていると思う。重労働や長時間労働でもその分ちゃんとお金がもらえないと滞ってしまう。
次に健康。自分の体(頭脳も体の一部として)を使った対価として、貰えるものの循環が悪いと悩む。うんうん。これは、体力的なものかな?仕事の疲れをちゃんと癒せないブラック企業などは循環が悪い。頭脳の部分で言えば、いわゆる「やりがい」と言われるものだと思う。
最後に人間関係。うーん、これは少し難しい。。だけど私の体感としてコミュニケーションというものも循環だと思っていて、それが滞ると人間関係が悪くなると思う。会話はキャッチボールと言うけれども、そういうことなのかな?こっちが投げた言葉に対して、球が返ってこなかったり、違う方向に行ってしまうと、うまく循環していかない。うん。
では循環をよくするにはどうするか?=悩みをなくすにはどうするか?
川の流れの例えに戻して考えてみると、流れを邪魔する木をどうにかするというのがまず思いつく手段。それにはいろんな方法がある。人をたくさん集めて木を動かすこともできるだろうし、もっと水を流して木を流すこともできるかもしれないし、重機を使ってどかすこともできるだろうし。。うん、色々ある。それが難しそうなら、木を避けて違う流れを作ってしまうこともできるかな。でも、それだと今までの流れとは変わってしまう。変わってもいいということであれば、循環が良い環境に変えることもできる。
悩みを「どうしよう」と思っているのではなく、「どう解決しよう」と考え始めると、もう悩みは悩みじゃなくなる。解決に向かうしかなくなる。
さて、ここまで悩みについてバーーーっと書いてきましたが、このシリーズは、「人を傷つけない仕事場」というタイトルです。では、仕事で悩まないことがなぜ、「人を傷つけない仕事場」作りになるのか?を最後に。
まず、悩むというのは、あなた自身が傷つく。そして、嫌な気持ちになる。結果、その嫌な気持ちというのは、どうしても伝染してしまう。さらには、あなたが本質的にそういう人間じゃないのに、悩み、それに伴うストレスという病に犯されているばっかりに、周りの人に嫌味を言ってしまったり、嫌な行動をとってしまう。そうすると、自分だけではなく人を傷つけてしまう。そうやって循環が悪いばっかりに悪循環というものができてしまう。(今書きながら上手いこと言ったなと思っています 笑)
ファッション業界で8年あまり働いている間に、このような光景を沢山見たし、恥ずかしながら自分自身もそのような悪循環の行動をしてしまっていました。今振り返ると、本当にその時に傷つけてしまった人たちには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。正直、夜中に「あれ、自分最低だったわ!」と思い出してはのたうち回っています。当事者の皆様、本当に申し訳ございませんでした。だからこそ、自警の意味も込めて、この記事を書かせていただきましたし、皆さんにこんな過ちを犯して欲しくないです。
今回の記事では、ずらずらと理屈を並べましたが、結局、「循環がいい」というのは「気持ちがいい」というのと同義語だと思います。「人を傷つけない仕事場」は「気持ちが良い仕事場」。私は1人のビジネスパーソンとしてそんな仕事場で働きたいし、みんなに働いて欲しいと思うのです。