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メモを取るのが苦手な人は、使うアイテムを見直してみませんか

こんばんは。ゆうです。

先にお伝えしますが、長いです。
4000文字超えです。
お時間に余裕があるときにどうぞ笑。

子どもと仕事の話をしていて、最近話題になることが大体同じなことに気づきました。

「新人さん(年齢は問わない)がメモを取っているけれど、必要な答えを探せない」

と、いうこと。

こういうタイプの方、いますよね。
教える側は、ヘコむ。
メモを取っている新人さんは、焦る。困る。
そして途方に暮れる。

でも、落ち込んでいられない場合の方がほとんど。仕事、覚えて欲しいですし。
覚えたいですし。

ちょっとした工夫で「いい方向」へ変わる可能性があることなので、しばしお付き合いいただけたら幸いです。

いま人材育成でここにお悩みの方は、自分が試してみると「!」ってなると思います。
基礎の基礎から、始める勇気が大事。
そう、今回は、「基礎の基礎」を語ります。

変わるために少しの時間は必要ですが、変わります。きっと。

最初に、メモが苦手な人の使っている文房具をチェックしてみてください。
ご自身がそうだと認識のある方も、どうぞ。

①A5以下のノートや方眼ノートを使っている
②B5の背綴じまたは中綴じの方眼または罫線ノートを以下略
③インクペンを使っている

もし、上の3つに当てはまるなら要注意。
できたら、使えるメモを作るためにアイテムを見直してみませんか。

アイテム変更その①
B5またはA4のルーズリーフ
◎無罫線
△罫線あり

アイテム変更その②
シャープペンとペンタイプの消しゴム

さっそく理由をまとめていきますね。
(ここからが長いよ)

まずアイテム変更その①から。

そもそも、メモが苦手な人に小さいノート、入れ替えができないノートは向いていません。
うん。みんな薄々気づいているはず。

小さいノートは持ち運びに便利だけれど、書きにくい。背綴じ、中綴じのノートは破きたくても破きにくい。
「このページ、汚くてテンション下がるけど」をずっと持っていることになってしまう。それは避けたい。

そもそも、書いたことを探せないと意味がないことを踏まえて、メモが苦手な人が使う1冊目の容量は少ないに越したことがないのです。
この条件だと、足したり減らしたりできるルーズリーフが適しています。

日付(時間)、項目、内容を大きく見やすく書き、探しやすい「形式」を見つけるトレーニングから入ると次に進みやすくなります。

「わかる」きっかけを作りやすくる。
その環境としても、サイズ感は大きく、自由度の高いものを選ぶと外れません。

「書く」作業の進み具合には個人差があるので、とにかく様子を見るしかない。「書いてるな」で満足してしまうと後々教えた側が後悔する世界線です。
放置せず、書いているところを見てみましょう。
「書けた?」って声かけ、重要なのです。

皆様がどうかわかりませんが、私はメモが苦手な人で、美文字の人に会ったことがありません。大体、読めませんでした。
皆様はいかがですか。

字が雑、または小さい場合、読めるかどうか確認することもあっていいと思います。
そもそも読めないとメモとして意味がないので、見やすく「読める字」で書いてね、と前置きする必要もあります。
書く時間は余裕を持って取ってあげてください。

なぜなら、教えたあなたがわかるかどうかが大事な基準ですから。

「先輩を待たせている…!」という緊張感はあまり好ましくないので、適宜時間を取り、お茶でもしながら一緒に書くくらいのスタンスがよいかもしれません。
(あと、マニュアルがあれば尚良し)
実務になったとき「あ、やっておいてよかった」に繋がります。
仕事について聞かれる回数、激減するので。
何回聞いてもらってもいいけれど、備えあれば憂いなし。

もし、A5の5mm方眼ノートとかであれば、「それは他で使おう!」と明るく伝えてあげてください。
(すでに使っていた場合は、要検討)
(あとでまたこれについて触れますね)

方眼がダメな理由は、文字以外の線がそもそも多すぎるから。
視界に入る情報がうまく探せない人は、罫線も迷子の理由になる場合が多いように感じています。
正直、何人もそういう人に出会いました。
どのページに書いたかもわからないのに、自分で塗り潰したマス目を追ったり。
結局、塗り潰したマス目がたくさんあり過ぎて、どれがどれやらでした。
もういいよ、と言うまで続くメモ内捜索。
見守るのも、ほどほどに。

本当にメモが苦手な人には、無罫線が1番おすすめです。
日付などと一緒に書いたことすべてをひとつの丸や線で囲ってしまえば、単体として目に入れやすくなるからです。

そこに自分が書いた(読める)文字や記号しかなければ、それだけを追える。

メモが苦手な人は、自分の書いた文字を読むことにも苦手意識があるように感じるので、まず自分の書いたものを見て、読むに慣れ、メモを追うトレーニングが必要なのかもしれません。
これは年齢を問わない気がします。
その点からも、罫線なしのノートをちょっと試してみて欲しいのです。

思い出してください。
あなたが最初に絵や文字を書いた紙は、落書き帳とか、カレンダーの裏とか、チラシの裏とかで、罫線のないものではありませんでしたか。

書いたものをしっかり捉える意味でも、ただの「白紙」は有効だと思っています。

順を追ってノートを変えていく場合は、無罫線→罫線あり→方眼の流れが理想かと。
子どもの頃に辿った順が、やっぱり最適解なのだなと思います。

さて、今度はアイテム変更その②
実際に「書く」道具です。

シャープペンで、芯は「B」〜「2B」
消しゴムはできたらペンタイプを

インクペン、ダメ、絶対。
理由は書き直しが大変だから。
二重線、塗り潰し。最終奥義の修正テープ!
モチベーション、だだ下がりしませんか。

綺麗なはずのノートに、二重線やら塗り潰しやら、あちこちに引かれた修正テープの跡。
増えるごとに、読みにくさ倍増。

修正テープ自体は大変ありがたいアイテムなのですが、メモに慣れ、そもそも書き間違いが少なければ有用と思うので、書き間違いが少なくなった、丁寧な字を書けるようになったとなるまで使うのは保留するといいと思います。
そう、修正テープはインクペンでのメモに慣れた人向けのアイテム。

何より、失敗しちゃった……というネガティブな感情が生まれる跡は、少ないに越したことないですから。

その代わり、シャープペンならどうでしょう。
間違えてもスッと消して、書き直せる。
芯を「B」〜「2B」としたのは、柔らかい芯だと消しゴムで消したときに跡が残りにくいので、ノートの汚れを最小限に抑えられるという利点からです。

間違っても「F」とか選んじゃダメです。
筆圧もあると思うけれど、ほぼくっきり跡が残ってしまう可能性大。
ちなみに、私のシャープペンの芯は「2B」です。背伸びしない。

ノートが汚れない、汚れにくいはメモを取る上で「丁寧なメモを残そう」というモチベーションを保つことに繋がります。

「できた」と思える成功体験が容易に繰り返される。これは、使えるメモを残す近道なのだと考えています。

無理をさせてモチベーションを下げてしまうより、さっと消して正しいメモを取れることの方がよほど重要ではないですか。

「社会人がシャーペンかよ」
ではなく
「今はシャーペンがいいんじゃない?」
と声をかけてあげるのが優しさと思います。
そして、ここでも言いますが「書く」時間は十分にお願いします。

ちなみに、ペンタイプの消しゴムを推す理由は「ペンタイプ」だから。
持ち方ひとつではありますが「書く」認識が続くので、慣れた頃にインクペンに移行しやすいように感じています。

普通の消しゴムでゴシゴシ書いたものを消すのは、残念な気持ちが強まって落ち込みませんか。何でだろう。あの感覚。
メモが苦手な人は、その部分にも苦手意識がある感じ。眉間にシワを寄せて消しちゃう。

ペンタイプだと消せる範囲が狭いので、「ここだけ消す」という、小さなアクションで済む。あまり大きく落ち込むこともなぜか少ない。
これ、モチベーションの維持に意外と大事なことだと思います。

メモが苦手なことに対して「なぜ、なに、どうして」を突き詰めたりはしませんが、「できる」ように誘導することは「できる」ので、コミュニケーションの一環だと思ってやってみてください。
あくまでも、余裕があれば。になるかもしれませんが。

会社の備品に理想的な文房具があればそれが1番ですが、無罫線のルーズリーフはなかなかないかもですね。

さて、方眼のノートを使い始めてしまっていた場合。使ってもよいです。
ただし、「書く」道具をシャープペンに変えてみましょう。

理由は先に説明した通りなのですが、「消せる」ことで生まれる心の余裕を侮ってはいけないのです。
途中からで構わないので、シャープペンで書いた後の気持ちの変化が感じられたら何よりです。

インクペンを使い切りたい気持ちをグッと抑えて、シャープペンに持ち替えて心を軽くすると、ノートの使い勝手が確実に変わります。

消せるから雑な字を書くんじゃない?と思うかもしれませんが、「読める字で書く」「焦らず書く」を徹底すると、あまり時間はかからず変化があると思います。

ちゃんと書き終えるのを待ってくれる。
その実感は、新人さんにはとてつもなく大事な感情なのですよ。

ちょっとした補足
付箋は?と言われそうですが、メモが苦手な人に付箋はハードルが高いものでしかない気がします。

何のメモかわからなくなる。
どこに貼っておけばいいのかわからない。
そもそも無くす。

このトリプルコンボを喰らうと、教えている側としてそれこそモチベーションが保てなくなりませんか。

とにかく、
1.1ページ書くことに慣れる
2.書いたメモをすぐに探せる
3.自分なりのメモの形式ができる
上の3点ができるようになるまでは、付箋は控えた方が無難です。

使うなら、付箋より見出しの方がオススメです。ここに「このメモ」があるよ!って主張してくれますから。

カラーペンも、何色も使わない方が見やすくなります。
始めは好きな色を1色、見出しの色に使うくらいでちょうどいいのではないでしょうか。

色を増やすのは、慣れて清書ができてから、少しずつ色を増やすといいかもです。

(清書後にたくさん色を使って迷子になる人も出ますので、油断大敵)
(仕事のメモは塗り絵じゃないよーっていうのを、サラッと伝えられるといいかもです)
(何気にむずいですけども)

ご自身がメモの達人なら、見本を見せてあげてもいいと思います。
書き方の参考はあればあるだけいいので、「とっておきだぞ?」とメモについての時間でメモ自慢をしてもいいと思います。

メモ好きを増やすための貢献にもなりますね。

さて、見直せそうなこと、ありましたか。
あったらいいな。

長くなりましたが、お付き合いくださった皆様、ありがとうございました!

手帳会議の季節でもあるので、書くなら今かなぁと思いつつ何日寝かせたことやら。

通年人材の採用がある会社もありますし、年度が変わらないと新人が来ない会社もあります。

みんな、新人には伸びて欲しいと思っています。伸び悩めばいいのになんて人は、いないと思います。

出だしで新人さんが躓くことがないように、本当に些細なことではありますが、頭の片隅に「note書いてるひとが、こんなこと言ってたわ」くらいの記憶で大丈夫ですので、お役に立てるときがあれば幸いです。

お試しあれ〜。

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