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マネジメントとリーダーシップ

こんにちは。はじめまして。

ここ最近、マネジメントやリーダーシップ関係の本を読んでいて
「マネジメントとリーダーシップの違いってなんだ?」
と思ったので、頭の中の整理もかねてまとめてみました。

なお、参考にした本は最後にまとめて紹介します。

マネジメントとリーダーシップの違い

『両利きの経営』にはこのように書かれています。

マネジメントは確実に列車を定時運行させるのに対し、リーダーシップは適切な目的地に列車を確実に向かわせる。

この言葉やこれから紹介する本の内容から僕は

マネジメント:車本体
リーダーシップ:運転手

だと思いました(列車の話から車の話に切り替えてしまって申し訳ないですが)。

マネジメントはメンバーのスケジュールや業務調整、メンタルコーチング、情報の提供、チーム文化の提供などが当てはまるでしょう。

対してリーダーシップはチーム文化の醸成、戦略や作戦の実行が当てはまるでしょう。

マネジメントによって個々のメンバーがメンタル的にも立場的にもベストな状態にあり、各個人の力を発揮しやすい時にリーダーシップが発揮されます。

しっかりとしたマネジメントがあり、それを土台にリーダーシップが発揮されるのです。

またマネジメントはマネージャーもしくはリーダーの仕事だと思います(どちらで呼んでいるかは会社やチームによって変わります)。

それに対してリーダーシップは各メンバー一人一人が発揮することができます。

マネージャー(リーダー)がメンバー1人1人に車を提供し、メンバーはその車を走らせて同じゴールを目指していきます。

時には道の修正をし、あらぬ方向へ行かないように手助けするのもマネジメントです。しかし、どの道を選んで進むかを決めるのはメンバー1人1人の判断です。

片方だけでは進めない

マネジメント、リーダーシップの両方がそろってこそその会社、チームは前に進むことができます。

車だけでは動くことができません。必ず運転手が必要です。

運転手だけでは目的地に早く着くことはできません。車が必要です。

また徒歩では時間がかかりすぎますし、途中でリタイアしてしまうかもしれません。

車と運転手の両方がそろってこそ前に進めます。

リーダーシップよりもマネジメントを重視する会社やチームの方が少なくないように感じますが、それだけでは前に進むことはできません。

ランボルギーニを持っていても運転手がいないとただの飾りですよね?

運転手の技量が伴っていないとランボルギーニもエンストしてしまいますよね?

それと同じです。

特にこれからはリーダーシップが特に大切になるでしょう。

しかし、マネジメントという土台がしっかりできてこそリーダシップが発揮され、活かされるのです。

文化の提供・醸成

企業やチームの雰囲気、つまり企業やチームの文化はその発展のためには大切です。

『恐れのない組織』には以下のように書かれています。

リーダーの仕事は、最高の仕事をするためにすべての人が必要とする文化をつくり育てることだ。

個人的にはこの文化をつくるのはマネージャー(リーダー)、育てるのはメンバー全員なのではないかと思っています。

マネージャー(リーダー)が率先して文化を提供していきます。そのためには自分がお手本をみせていく必要があるでしょう。

ではどのような文化を提供すればよいのか。『恐れのない組織』では、

・ミスを隠すことなく共有することができる。
・ちょっと気になったことも上の立場の者に気にせずに話せる。
・建設的に反対したり気兼ねなく考えを交換し合ったりできる。
などなど

と書かれています。

そしてこの文化をよりメンバーが実践していけるようにしたり、そのような場を設ける(ミス報告や対策のミーティングを行うなど)のはマネージャー(リーダー)以上に各メンバーのリーダーシップなのだと思います。

提供されたものは実践し、醸成していかないと意味がありません。

車も乗り回すことによって運転が上手くなります。

恐れずに一歩進んで目的地により早く確実にたどり着けるようにするのは各メンバーの仕事なのです。

マネジメントとリーダーシップの学び方

『プロフェッショナルマネジャー』では「リーダーシップは歩みながら学ぶほかない」と書かれています。

個人的な意見になりますが、マネジメントはある程度型が決まっているのに対して、リーダーシップは型が決まっておらず自ら学んでいかないといけないのだと思っています。

もちろんマネジメントも人相手である以上完全に型が決まっているわけではありません。

ケースバイケースで適宜修正したり、新しいものを導入したりしないといけません。

しかし、車の作り方はある程度市場にあふれかえっています。

それに対して運転技術は実践して上達するしかありません。
目的地までどの道を行くのが良いかは経験してみないとわかりません。

こう考えるとマネジメントはある程度型があり、それをあてはめつつ適宜修正・改良していくものであるのに対して、リーダーシップは自分で試行錯誤して醸成していくものなのではないかと思います。

最後に

ここまでマネジメントリーダーシップについて書いてきましたが、実際に考えを整理して書いてみると被っているところも多く明確にこの2つを分離することはできないのだと感じました。

しかし、マネジメントあってこそのリーダーシップだというのは間違いないと思っています。

そしてその2つがベストな状態でそろってこそ真の成長というものが約束されることでしょう。

最後に『プロフェッショナルマネジャー』から引用して締めくくろうと思います。

これらの言葉を見るとマネジメントはいかに良い最適な車を提供すればよいか、リーダーシップがいかにあきらめずに道を理解しながら目的地まで進めばよいのかがわかるかなと思います。

マネジメントは生きている力だ。それは納得できる水準 ーその気があるなら高い水準ー に達するように、物事をやり遂げる力である。
リーダーシップは物事を遂行するように人々を駆り立て、答えを出さなくてはならないと感じるがゆえにそれをやり続け、満足できる結果を得るまでやめないように駆り立てる情念の力である。

参考文献

■両利きの経営

■恐れのない組織

■プロフェッショナルマネジャー



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