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kana58kana
境界を越えし者
人間とは、相手のことが気になる生き物である。
いや、気になるどころでは済まない
相手に依存していると言ってもいい。
少なくとも日本は「空気を読む」 「周りに合わせる」
このような他者を過剰に意識するという文化が、根強くある。
このような教育を昔からされ、このような世の中で暮らし続けると、どうなるだろうか。
常に周囲の顔色を伺い、自分の感情を押し殺すクセが付くのである。
自分がどうしたいか
より
相手がどう思うか
が大事になってしまう。
特に神経症を発症する人は、他人軸の人が多いのではないだとうか。
相手がどう思うかばかりを考えていると、自分を見失ってしまう。
相手にこう思われたんじゃないか・・・
あの発言、まずかったのではないか・・・
もしかして嫌われたのでは・・・
そういった、一人反省会を開催する人も多いと思う。
相手がどう思うかは、相手の領域である。
もしかしたら相手はなんとも思っていないかもしれないし、
こちらの事を好意的に思っているかもしれない。
つまり、相手がどう思うかまで想像し、こう思ったに違いないと決めつけるは、相手の領域に踏み込み、相手の領域を侵害しているという事なのでは。
自分と相手の境界線を意識し、越えないようにすることが、
健全な精神を保つのに大事なのかもしれない。
そんなことを考えていた10月末。
それにしても時の流れが速すぎませんかね・・・
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