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数学は何のために勉強しているのか

「数学は論理的思考を鍛えるためにある」とか「数学は問題解決能力が身につく」と昔から言われていましたが、大学生になる以前は正直よくわかっていませんでした。
しかし、大学のレポートで文章を書く際に構成を気にしていたのですが、そうしたことを気にするようになってから文章の構成と数学を解く時の構成が似ているなと感じられるようになりました。
今回は何のために私たちは小学生から数学(算数)をしているのか分からない方や前述のように数学が論理的思考や問題解決能力を身につける訓練をしているということへの納得がいかないという方に少しでも「なるほど!」と思っていただきたく、私なりに言語化しました。


そもそも論理的思考力・問題解決能力とは

論理的思考力とは、全体像を把握しながら物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる力です。

ロジカルシンキング(論理的思考力)とは?鍛える4つの方法|グロービスキャリアノート (globis.ac.jp)より引用


つまり、「状況・問題の把握」「問題解決までの階段を1段1段飛ばさず登っていく」という意味です。
 
なぜ、数学は論理的思考力を鍛えると言われているのか
では、ここで数学が論理的思考力を鍛えると言われているのかお話しします。
例題として数学の簡単な問題を見てみましょう。


この答えに至る為に私たちはどのように考えたでしょうか。
まず、2つの事を考えたと推測します。
・面積を求めるためにどうするのか
・現状何が分かっているのか

 
これを抽象的に考えると、
・ゴール(目標)の把握
・現状を知る

となります。
 
このように考えると現状からゴールまでのギャップがあることが分かります。
 
先ほどの問題に戻ります。
この状況を理解したうえで次のように考えたと推測します。
・面積の公式を使おう!
→(底辺×高さ)÷2
 
すると次の問題が発生します。それは、
・底辺が分からない
ということです。
 
なので、次はどのようにして底辺を求めるのかということで、現状の情報と条件を利用して
・ピタゴラスの定理を使う
ということになります。
 
これによって、底辺がわかり、三角形の面積を求めて答えに至るということになります。
 
これを抽象的に考えると、
・現状を把握したうえで、与えられた情報と自分の知っている知識をどう組み合わせてゴー ルまで辿り着くのか
ということになります。

以上の数学の問題を例にして解答までの一連の流れをまとめると、
・現状とゴールを認識する
・現状とゴールとのギャップを埋めるための情報と知識の活用で新たな事実を生み出す
・答えに繋げる

ここで先ほどの論理的思考力の定義を振り返ってみましょう。

論理的思考力とは、全体像を把握しながら物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる力です。

ロジカルシンキング(論理的思考力)とは?鍛える4つの方法|グロービスキャリアノート (globis.ac.jp)より引用

まさに、この数学の問題で行っている作業が論理的思考力の定義と当てはまっている事が確認できると思います。
数学の問題での解答までのプロセスは体系的ですし、飛躍もありません。
これが、数学の正体であり、論理的思考力と同じだという事ができます。
このことから、数学が論理的思考力を養うためのものであると言えます。
ただ、論理的思考力の訓練のために数学というものを学んでいますが、論理的思考力というものに概念化すると文章を書く際にもこのような思考力を働かさなければなりません。
自分の意見が正しいと主張するためには、現状から目標(この場合、自分の主張が正しいというものが目標となります)までに様々な文献やデータを活用するでしょう。
この状態こそ、飛躍なく筋道を立てて、結論に至るというわけですから論理的に考えるという事になります。

数学はその他にも、因数分解であったり、四則演算のようなものを概念的に理解すると、因数分解というものは最小単位まで与えられた状況を分解していく作業であり、ビジネス用語でいうMECE(モレなくダブりなく)でビジネスや考える時に役に立ちます。

また、四則演算における+-×÷というものは、アイデアを考える際に役に立ちます。アイデアというものは何かと組み合わせるか、分解するのかということで生まれていきます。

まとめ
今回は数学が論理t的思考力を鍛えるものということを理解しようという内容でした。
ここでお伝えしたい事としては、数学というものを通して、数学的な考え方といった概念的な理解まで抽象化するとあらゆる場面で活用する事ができます。


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