カンボジア日記第154号(私のチームに足りないこと)
សួស្តី!
カンボジアでサッカー指導をさせてもらう中で、私のチームには技術云々ではなく、
「ファイティングスピリット」
が足りていないと感じます。
試合に絶対に勝つんだ、目の前の相手に絶対にやらせないという気持ちが不足しています。
今日のU19との練習終わりの紅白戦では、数人の選手が足が痛いだなんだと言い訳ばかりで内容どうこうの問題ではありませんでした。
サッカーに取り組む姿勢、練習を全力でやり抜こうとする姿勢が弱すぎます。
今までも感じていたことではあったのですが、協力隊としてカンボジア人の生活や学校の様子を見ている私としては、前提を理解できていた部分があったのでこのような態度になってしまうことは仕方ない部分はあるなと感じていました。
なぜなら学校でも先生がそもそも来ないことが当然のようにあり、子どもたちは疑問も持たずに次の授業まで休憩していたりするからです。
怠惰な姿勢を見せる大人がカンボジアの社会にはたくさんいるので、そのような人たちに幼い頃から指導されている彼らがピッチの上で献身的に仲間の分まで戦うなど難しいだろうなと思っていました。
また、カンボジア人は基本的に優しい人が多く、良くも悪くも競争に向いているとはいえない民族だと感じます。それはカンボジアリーグで戦う友人も感じており、「こいつは戦えるな」と感じるカンボジア人の選手は少ないと言っていました。
今までは前提を理解しようとした部分もあったのですが、このままでは組織として向上していかないので、まずはピッチ内の振る舞いとして常に100%の姿勢で取り組むことをとにかく追求していきたいと思います。
私が彼らに合わせるのは簡単ですが、彼らの成長を本当に望むのならば、叱咤激励しながら、彼らが練習や試合で自分の力を出し切れるように私も毎日の練習で100%の力を注いでいきたいと思います。
彼らとの関係は築けてきているので、私も妥協なく日々取り組んでいきたいと思います。
腹も立ちましたが、改めて振り返ると前に進んでいくのに良いきっかけだったなと感じます。