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オリンピックと競技活動⑤競技引退後
前回までさんざん経済的苦労はさせたくないと書いたが、引退後の人生はもっと苦労して欲しくはない。だから求められればキャリアアドバイス程度は引き続き行っていきたいと思う。今でも競技者からのキャリア相談は時々ある。私たちの時代は競技活動だけでなく引退後も少々苦労した。なるべく同じ経験はさせたくないと思っている。
ここでは競技者から人材を扱う大手企業勤務を経て、現在スポーツビジネスに携わる自分の意見を書き
オリンピックと競技活動④協賛セールス
日本の風潮としてオリンピックに出場すれば立派なアスリートとして認められる節がある。知名度が上がり認知度も上がる。よってスポンサー獲得の難易度は一気に下がる。「オリンピック出場」その差を分けるのは、たった100分の1秒、1000分の1m、1ポイントなど…。ほんの少しの差でガラリと変わる。しかし、多くの選手にとって、競技人生の中、最もお金が欲しい時期は、初めてのオリンピックに行く前の4年間。初めてオリ
もっとみるオリンピックと競技活動③:時代とともに変わるスポーツ協賛の価値
スポーツ協賛の価値は常に変化(進化)している。
かつては広告やPRが目的だったスポーツ協賛は、今ではさまざまな目的やビジョンで活用されるようになった。
変わるスポーツ協賛獲得の条件
10年くらい前まで選手の認知度は競技力に比例し、協賛獲得率が伸びた。5年くらい前までは競技力に加え、SNSなどの使い方やアウトプットの早さと量が肝となった。
今は単に競技成績やSNSでの発信すれば良い時代ではなくな
オリンピックと競技活動②:お金に苦労した時代
今回は、実業団やプロは除いた話になる。
私の時代はとてもお金に苦労した。
シーズン終わりには、ざっと次のシーズンに必要な活動予算を計算してみる。家賃、光熱費、栄養、用具、合宿、移動費、通信、etc…
営業
必要な金額を集金するため、電話帳の「あ」行から電話をかける。アポ取り…撃沈。アポに行って…撃沈。
営業経験もない無名な競技者のアポ取り成功率はほんの数%だった。
活動計画や予算、協賛メニ
オリンピックと競技活動①:4年分の活動資金
次の4年北京オリンピックが閉幕した。次のオリンピックを目指すアスリートにとって新たなタームの始まりである。
「4年」それはオリンピックを目指す競技者にとって果てしなく長く、そして短い時間の単位である。
まず最初に言っておこう。私はオリンピックには行っていない。行っていないが、オリンピックを夢見て競技活動を行っていた一人として経験談を書きます。
私の場合、お金以上に怪我に悩まされオリンピックも行っ