若林勇太 スポーツプロデューサー/元スピードスケーター

スポーツプロデューサー|スケート指導者|早稲田大卒|カナダで競技活動3年。29歳競技引退しリクルート入社。3年目で全社年間MVP獲得(第57期)。その後広告代理店を経て、現在スポーツプロデュース業傍らスケートスクールやスポーツイベント等を主催。日本氷上スポーツ学会理事

若林勇太 スポーツプロデューサー/元スピードスケーター

スポーツプロデューサー|スケート指導者|早稲田大卒|カナダで競技活動3年。29歳競技引退しリクルート入社。3年目で全社年間MVP獲得(第57期)。その後広告代理店を経て、現在スポーツプロデュース業傍らスケートスクールやスポーツイベント等を主催。日本氷上スポーツ学会理事

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最近の記事

スピードスケート新戦国時代

今日からスピードスケート界は新たなる戦国時代に突入する。 新時代に向けて公式情報サイトも公開した。 今日その新時代が幕開する。 第29回全日本スピードスケート距離別選手権。 大会情報は以下 大会第2日目の22日(土)は小平奈緒のラストレースでもある。 前売りはお陰様で完売した。当日券はまだ買える。 NHK BS1に生放送します。 セイコースポーツリンクではライブタイム記録を確認することが出来ます。 是非時代の変わり目をご覧ください。 短距離種目は刹那の時間で繰り

    • アスリートと写真家が織りなすアートワーク。

      アフロスポーツ松尾憲二郎さんの報道写真展に行ってきた。 こうした作品が生まれることもスポーツの魅力である。 作品に触れることで、私たちも仕事のヒントを得ることが多々ある。 私は写真の専門家ではないが、写真を見るのは好きだ。 リアルタイム性と同時性の価値が高いスポーツにおいては、やはりその醍醐味は競技場で生で体験することだろう。一方で、写真や映像などの記録はある種の作品であると私は思っている。 記録には個性が生まれる。写真が伝える情報に、それを見る人それぞれの想像が加える

      • アイススケートをやると得られるメリット

        なぜお前はアイススケートを普及させたいか? なぜスクールなどやってるのか? 友人や元同僚等によく聞かれます。 よくぞ聞いてくれた!と、思い返答します。 その答えは、これから子供にスケートをやらせたいと考える保護者にとって参考になるかも!と思ったので書きます。 (※殴り書きしますので、漏れがあれば後日書き足します。技術的なことも精神的なこともとりあえずごっちゃ混ぜで書きます。予めご了承ください。) スケートを行うことで得られるメリット ・成長出来る ・心が強くなる ・

        • オリンピックと競技活動⑤競技引退後

          前回までさんざん経済的苦労はさせたくないと書いたが、引退後の人生はもっと苦労して欲しくはない。だから求められればキャリアアドバイス程度は引き続き行っていきたいと思う。今でも競技者からのキャリア相談は時々ある。私たちの時代は競技活動だけでなく引退後も少々苦労した。なるべく同じ経験はさせたくないと思っている。 ここでは競技者から人材を扱う大手企業勤務を経て、現在スポーツビジネスに携わる自分の意見を書きたい。 もしあなたが競技者なら 競技引退後の進路選択は可能な限りあなたの価値

        マガジン

        • オリンピックと競技活動
          5本
        • スケート競技普及と発展
          6本

        記事

          オリンピックと競技活動④協賛セールス

          日本の風潮としてオリンピックに出場すれば立派なアスリートとして認められる節がある。知名度が上がり認知度も上がる。よってスポンサー獲得の難易度は一気に下がる。「オリンピック出場」その差を分けるのは、たった100分の1秒、1000分の1m、1ポイントなど…。ほんの少しの差でガラリと変わる。しかし、多くの選手にとって、競技人生の中、最もお金が欲しい時期は、初めてのオリンピックに行く前の4年間。初めてオリンピックに行く前が最もお金を必要としながら、最もお金を集めるのが難しい時期なので

          オリンピックと競技活動③:時代とともに変わるスポーツ協賛の価値

          スポーツ協賛の価値は常に変化(進化)している。 かつては広告やPRが目的だったスポーツ協賛は、今ではさまざまな目的やビジョンで活用されるようになった。 変わるスポーツ協賛獲得の条件 10年くらい前まで選手の認知度は競技力に比例し、協賛獲得率が伸びた。5年くらい前までは競技力に加え、SNSなどの使い方やアウトプットの早さと量が肝となった。 今は単に競技成績やSNSでの発信すれば良い時代ではなくなった。社会課題や組織課題、人々のニーズや動向を知る必要がある。 これはリクルー

          オリンピックと競技活動③:時代とともに変わるスポーツ協賛の価値

          オリンピックと競技活動②:お金に苦労した時代

          今回は、実業団やプロは除いた話になる。 私の時代はとてもお金に苦労した。 シーズン終わりには、ざっと次のシーズンに必要な活動予算を計算してみる。家賃、光熱費、栄養、用具、合宿、移動費、通信、etc… 営業 必要な金額を集金するため、電話帳の「あ」行から電話をかける。アポ取り…撃沈。アポに行って…撃沈。 営業経験もない無名な競技者のアポ取り成功率はほんの数%だった。 活動計画や予算、協賛メニューをまとめた資料を常に持ち歩いていた。 法人向けには1口数十万円から。金額に

          オリンピックと競技活動②:お金に苦労した時代

          オリンピックと競技活動①:4年分の活動資金

          次の4年北京オリンピックが閉幕した。次のオリンピックを目指すアスリートにとって新たなタームの始まりである。 「4年」それはオリンピックを目指す競技者にとって果てしなく長く、そして短い時間の単位である。 まず最初に言っておこう。私はオリンピックには行っていない。行っていないが、オリンピックを夢見て競技活動を行っていた一人として経験談を書きます。 私の場合、お金以上に怪我に悩まされオリンピックも行っていないどころか、最後は代表選考会にも出れていない。それを前提に踏まえて興味ある

          オリンピックと競技活動①:4年分の活動資金

          指導者の影響力

          今シーズン、うちのクラブでは、アイスホッケー(以下、ホッケー)の選手移行率が例年に比べて低かった。一つの要因として、近年ホッケー出身の指導者が減っている。が、やはりホッケー指導者の影響力はいつの時代も大きいと感じる。 日光スケーターズクラブ 日光スケーターズクラブでは、ホッケー、フィギュアスケート、スピードスケート競技の垣根を超え全般的に初心者を対象(一部のコースは上級者)に指導している。スケート靴のタイプに関わらず、スケート入門への第一歩として生徒達を迎え入れている。

          スケートスクールを通して子供達が得た財産。今シーズンのスクール全日程終了。

          今シーズンの日光スケーターズスクール、全日程が無事終了しました。 参加してくれた生徒のみんな、そして毎回送り迎えいただいた保護者の皆さん、ご協賛いただいた皆さん、ご協力いただきました日光市ならびに施設関係者の皆さん、有難うございました。 コロナ禍で参加人数に上限数を設けなければならない中でも各回満員に近い申込を頂けたことに感謝です。 私たちはシーズンを通してスケート指導を行っていますが、願っていることは子供達の「成長」です。 スケートが上手になることが全てではありませ

          スケートスクールを通して子供達が得た財産。今シーズンのスクール全日程終了。

          スポーツプロデューサーという仕事

          私はこの3年間、スポーツプロデューサーとして仕事を行なって来ました。まだまだひよっ子の自分が、名だたるプロフェッショナルが存在するこの分野において、自分の経験を語るのは早すぎますが、未熟だからこそ自分なりの目線で感じたことを書きます。これからスポーツビジネスを志す若き野心家たちの参考になれば幸いです。 私は主に冬季スポーツイベントのプロデュースを行って参りました。 プロデューサーとは 「誰にも頼まれてないのに世の中に求められるものを創る。」それがプロデューサーの最大の役

          広告とは?

          東京オリンピック開催にあたり、広告の役割について今一度考えさせられる。そこで、原点に戻るべくアドミュージアム東京へ。 ここには広告の歴史が展示されている。 江戸時代から明治時代、瓦版から新聞、ラジオ、テレビ、インターネット。 明治維新、戦争、高度経済成長、環境問題、様々な局面で広告はその効果を発揮してきた。 広告には日本を変える力がある。 物を売ることも出来れば、人を戦場に送ることも出来る。人の心を動かし、世界を変える力がいあるのだ。 展示物には、クリエイター達の

          「アスリートファースト」とは?

          「アスリートファースト」 今、その言葉によって多くの国民の気持ちや不安の矛先がアスリートへ向けられてしまっていることを、各界のリーダー達は深く理解した方が良いかも知れない。 国民の為のスポーツが、いつしか国民の不満や不安要素になってしまっているのは何故だろう? 「アスリートファースト」とは何だろう?答えは書きません。僕もわからないから。 スポーツ界に生きる我々皆で考えて行きたいテーマです。 その言葉が使われたあらゆる場面でのケースから読み解くと、 「アスリートを優先して

          「じゃあ、何しようか?」の1年に。

          本日、誕生日を迎えました。 また一つ歳をとった自分。 新しい歳を迎えた自分、今度はどう生きようかな? と考えた。 で、決めました。 「じゃあ、何しようか?」を考える一年。にしようと思います。 と言うのは、ここ最近自分自身、何かとコロナを理由に判断や意思決定を先送りにしてしまっていた節がありました。自分に甘え、何でもコロナのせいにしていた。 この一年さまざまなところで障害が発生しました。 人に会えなくなったり、現場に行けなかったり。 施設使用禁止になったり、イベントが

          聖火リレー、応援ありがとうございました!

          応援いただいた日光市民の皆さん、サポートいただいたスタッフの皆さん、ありがとうございました。 おかげさまで楽しく走ることが出来ました。 本来であれば、この時期日光市はお祭りのシーズンです。国内外から多くのお客さんにお越しいただき、楽しんでいただきたかったのですが、あいにくの状況ですので、SNSやニュースを通して少しでも地域の魅力が伝わればと思います。 聖火リレーは誰の為にやるのでしょうか?スポンサーの為でしょうか?ランナーの為でしょうか? さまざまな議論が飛び交う中、その

          聖火リレー、応援ありがとうございました!

          最近考えていること。スポーツ界の『格差』を無くしたい。

          僕は競技を引退して以来、スケート界を変える為に時間と労力を捧げてきた。 若い選手たちがお金に苦労せず、十分なトレーニングと食事が出来るように。 スケートで飯が食える世界に変えたくて。 スケート界の発展その手段が強化と普及だった。目標はオリンピックでのメダリスト輩出、競技人口の増加。それに伴う市場の拡大と地域活性、教育、経済、文化の発展。全ては相関しあい繋がっている。 そして、ここ数年間のうちにスケート界は大きく前進したのではないだろうか。 多々課題はあるものの、少なく

          最近考えていること。スポーツ界の『格差』を無くしたい。