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「味わいからプロセスに向かうとき」

バリスタを始めたところ、いいものをたくさん飲みなさいとそのときのマネージャーに言われました。

いいワインがあれば、お裾分けしてくれてわからなくてもいいから、飲んでみなさいと。

当時パナマゲイシャが台頭してきた時代だったので、抽出して余ったものをくれたり。

とにかく、スペシャルティコーヒーと云われるものをたくさん飲んでいたように思います。

自分の味覚を鍛えるためにそれしか飲まない!刺激物は食べない!とかいろいろルールを設けていました。

しかし、焙煎士としてカッピングやプロファイルを作る中で、見えてきたのは、もっと視野を広く、いいものはどうしていいのか。悪いものはなぜ悪いのか。そして、それをどうすればプロセスに落とし込めるかということでした。

失敗したものを飲んで、おいしくないというレッテルを貼るのではなく、それを次に活かせばいいんですね。
そうすることで、次はその失敗をしなくなるですね。ちゃんとその失敗を認識していたら。
正に実験ですね。

もったいないこともあるけれど、そうすることで、そこから味わいを分析し、プロファイルを確認することでなぜそういう味わいになったのかを認識することができます。

そのためにいいものを飲んで、何が正解かを学ぶ必要はもちろんあるんですが。
次のステップはそれ以外のものを飲んでみること。
それはどういうプロセスでできたのかを考えてみることで、その修正は早くなるように思います。

人一倍失敗してるからこそ見えてくるものがあるなと改めて。 *写真は先日の @vervecoffeejapan さんのケニア

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