イタリア・ミラノ：美センスを磨くガイド＜スタイリッシュバー・レストラン編＞
イタリアは特に老舗、古く良きレストランやバールが愛されている。個人的にはそういう場所に惹かれるが、近年でミラノは特に良い建築家がレストランの改装やリノベーションを行いとても魅力的な空間になっている。その中でも印象的な場所をいくつか紹介させていただく。
Da Giacomo
1958年オープンの老舗レストランが1989年にロケーションの移動が決まる。その際にRenzo Mongiardinoというクラシックなインテリアが特徴なイタリアを代表する建築家に内装をコミッションをした。35年も時が経つが、トレもフレッシュかつディテール、色合いなどは本当に素晴らしいと思う。今のレストラン内装デザインの元になっているミラノインテリア界でも有名な代表作である。
Via Pasquale Sottocorno angolo, Via Benvenuto Cellini, 20129 Milano MI
LùBar
起業家一家Bonaccorsiの子供たちがシチリアの食をテーマに2017年にオープン。メインルームがインパクトがありとても清々しい気持ちになる。料理もとても美味しくアペリティーボにおすすめだ。
Via Palestro, 16, 20121 Milano MI
Campari Bar "Camparino"
Lissono Associatiが2019年にカンパリソーダで有名な歴史のあるこのミラノのバールをリノベーション。トラディショナルなカフェ文化を崩さず１階をデザイン。2階のエリアはフルリノベーションを行った。最後の晩餐をも思い描けるのではないか。
P.za del Duomo, 21, 20121 Milano MI
Trattoria del Ciumbia
今年2024年にオープンした注目のレストラン。23時を超えると地下では音楽が流れだしディスコ化するパリでよく見かけられるエンタテイメント溢れるロケーション。設計はミラノを代表するインテリアスタジオDimorestudioである。60年、70年代のミラノからインスパイアされてデザインされたらしい。家具一つ一つかなりこだわっているとても素敵な空間だ。
Via Fiori Chiari, 32, 20121 Milano MI
Moebius Milano
2019年オープンのこの700m2というものすごいスケールの元倉庫がレストラン兼バールに姿を変えた。設計はフィレンツェの建築家スタジオQ-bicである。オープンスペースに2階も吊るされておりとても不思議なデザインになっている。
Via Alfredo Cappellini, 25, 20124 Milano MI
Beefbar
イタリアの40年代と60年代をモチーフに真のイタリアエステティックを追求してできたこのバール。元大司教座だったロケーションに立てられていて、Potraitホテルの一部でもある。
Corso Venezia, 11, 20121 Milano MI
The Bar at Ralph Lauren
ラルフローレンの新店舗とともにオープンした隠れ家的なカフェ・レストラン。表も素敵で天気がいい日にはもってこいである。
Via della Spiga, 5, 20121 Milano MI
Sant Ambroeus
NYCをベースとするイタリアのホスピタリティーグループが力を入れて2023年に老舗Sant Ambroeusをフルリノベーション。ミラノを代表するカフェのリノベーションはパリをベースに活躍するイタリア人建築家Fabrizio Casiraghiによるものである。前も紹介したPortaluppiのVilla Necchiにかなり影響を受けたとインタビューで答えていた。
Corso Giacomo Matteotti, 7, 20121 Milano MI
Bar Luce
世界的映画監督Wes Andersonが2015年に自身のテイスト溢れるバールをプラダ財閥の美術館オープンとともにデザイン。映画をご覧になられた方ならわかると思うが、ノスタルジックな世界観はとても斬新である。
L.go Isarco, 2, 20139 Milano MI
Yapa
Lamb and Lionsによってデザインされたモダンな創作料理系レストラン。ミラノには珍しいこのミニマルなテイスト。
Viale Monte Nero, 34, 20135 Milano MI
Via Stampa
スカンジナビアのゆったりさを落ち着きを感じさせられるレストラン。ワインのメニューも豊富で料理はクラシックなミラネーゼ。ビンテージ家具はとても素敵だ。
Via Stampa, 8, 20123 Milano MI
