Yuta Kurimoto (グラフィック・アートディレクター)

東京生まれ・ミラノ在住(11年)デザイナー・アートディレクター。 トラベルトレーニング…

Yuta Kurimoto (グラフィック・アートディレクター)

東京生まれ・ミラノ在住(11年)デザイナー・アートディレクター。 トラベルトレーニングガイド「Doors」はプロフェッショナルの為、センスを鍛えるおすすめスポットをデザイン・アート・建築・ファッション・文化・食をテーマに独自に特集。

最近の記事

イタリア・ミラノ:美センスを磨くガイド<外飲みアペリティーボ編>

都内でも夏でも外飲みはヨーロピアンで現地の人からすると当たり前の文化。それをミラネーゼとともに雰囲気でも味わえるようにいくつか紹介しよう。 Bar Basso 1947創設の老舗中の老舗。ミラノで知らない人はいないBar Bassoは今ではイタリアでお馴染みNegroni Sbagliatoの生みの親である。ミスから始まったこのカクテルはぜひこのお店で試してもらいたい。XLサイズもおすすめだ。デザインウィーク中はこのエリアで渋滞が起きることでも有名。 Via Plinio,

    • イタリア・ミラノ:美センスを磨くガイド<スタイリッシュバー・レストラン編>

      イタリアは特に老舗、古く良きレストランやバールが愛されている。個人的にはそういう場所に惹かれるが、近年でミラノは特に良い建築家がレストランの改装やリノベーションを行いとても魅力的な空間になっている。その中でも印象的な場所をいくつか紹介させていただく。 Da Giacomo 1958年オープンの老舗レストランが1989年にロケーションの移動が決まる。その際にRenzo Mongiardinoというクラシックなインテリアが特徴なイタリアを代表する建築家に内装をコミッションをした

      • イタリア・ミラノ:美センスを磨くガイド<デザインショップ・デコラティブ編>

        日本にあるブティックやデパパート、セレクトショップのセレクトは正直トップレベルである。ヨーロッパではニッチな商品でも日本特に東京で見つからないことはない。フラッグシップストアより東京にあるお店の方が品揃いがいいや売上はいいは当たり前である。その中でもミラノにあるお気に入りのセレクトショップやブランドのお店を以下紹介していきたいと思う。好き好きあるかもしれないが今回はミニマルやスカンジナビアのスタイルよりか、イタリアやフランスなどデコラティブなスタイル主に紹介していきたい。

        • イタリア・ミラノ:美センスを磨くガイド<デザインミュージアム編>

          ご存じの方も多いかと思うが、ミラノでは毎年4月(もっと昔は9月)に世界最大のデザインウィークが行われる。Salone del Mobileでは世界各国の家具、ライティング、バスルーム、キッチンブランドが1年で最大のビジネスチャンスのためにこの1週間にかけて展示を行う。生産地の多いイタリアは毎年、展示ブランドの数では他の国を圧倒している。 このミラノの街にはマエストロ(達人)と言われるデザイナーが昔から数多くいる。デザイナー、建築家、グラフィックデザイナー、画家、詩人など数多く

          ¥980

        イタリア・ミラノ:美センスを磨くガイド<外飲みアペリティーボ編>

          イタリア・ミラノ:美センスを磨くガイド<ブックショップ編>

          本はあると開くものである。スタジオや友人の家にお邪魔するときに、何気なく置いてあった本やカタログを手にしてなんとなくいいなと思った経験はあるのではないであろうか。ネットでオーダーした本を2ページ開いてその場に重ね読んだ気になっている知人がいる。下の本までわざわざ取っては読まないが、その辺に置いてある本は必ず取ってパラパラと読んでいる。 本というのはネットのアルゴリズムや人気記事とは違いインスピレーションには最も適していると思う。友人の家はここでは紹介できないので、ブックショ

          イタリア・ミラノ:美センスを磨くガイド<ブックショップ編>

          イタリア・ミラノ:美センスを磨くガイド<建築家Piero Portaluppi編>

          イタリアやローロッパの街を歩いていて感じるのは、街並みの雰囲気が綺麗やバルコニーの大きさなど外見の美しさではないだろうか。Googleマップのサタライト映像を見てもらうと分かるのは、一つ一つのアパートの中に巨大なプライベートスペースがありエントリーウェイを抜けると想像を超える空間が存在している。 レオナルド・ダヴィンチが最後の晩餐を描いていた時に泊まっていたことでも有名なCasa Atellaniは1922年に建築家Piero Portaluppiによりネオバロックスタイに

          イタリア・ミラノ:美センスを磨くガイド<建築家Piero Portaluppi編>

          イタリア・ミラノ:美センスを磨くガイド<入門編>

          これまでに通い続けたり試しに行ってみたり友人などに連れて行かれたまたは招待されたミラノのガイドを紹介していきたい。 美術館 Fondazione Prada 2015年にオープンしたプラダ財閥OMA建設のモダンアート美術館。Jeff Koonsなど有名なアーティストの作品もそうだが、魅力といえば大規模に展開されている美術館建築である。2018年にTorre(タワー)部分も公式オープン。ディテールも素材の扱いも素晴らしく、目を離さず見学をしてほしい。チケットを購入すると、Ga

          イタリア・ミラノ:美センスを磨くガイド<入門編>

          目次

          はじめに イタリア ミラノ 入門編:美術館、食事などベーシックなおすすめを紹介 建築家Piero Portaluppi編:ミラノを代表する建築家・インテリアデザイナー特集 ブックショップ編:デザイン、建築、グラフィック、アートを主に扱うブックショップ デザインミュージアム編:美術館、スタジオ、ショールーム、他 デザインショップ・デコラティブ編:セレクトショップ、ホームデコールショップ、ライフスタイルショップ、他 スタイリッシュバー・レストラン編:モダンな建築の

          はじめに

          日本らしきブランド・企業を作れば海外にウケる。それは間違っていると思う。京都をそのままパリに持っていっても一部のファン層はできるかもしれないが、長続きはしない。レストランもメニュー改善をシーズンごとにすることと同じだ。グローバル社会で相手の事を理解するということは大切だと思う。そして相手の文化に浸透する。世界各国の文化のいいとこ取りをしてきた日本はそれが得意なはずである。 ここ20年で日本人旅行客が急激に減り、ヨーロッパ旅行が高価な出費化していくことを肌に感じる。デジタル化