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良質なコンテンツとは。

ユーザーが求めている良質なコンテンツの基準が完全に“モノ”から“ヒト”へと移り変わりました。

今までは“モノ”へのストーリー性(ウンチク)が重視されていましたが,今ではその“モノ”をつくっている“ヒト”へのストーリー性が重視されています。

企業でいうとその企業の社長のストーリー。(前述の 田中 修治 オンデーズ社長は完璧にそれを理解し,実践しておられるように感じます。そして時代を読みきれなかった 石川 康晴 ストライプインターナショナル社長…笑)

圧倒的に供給過剰の,“モノ”が溢れかえったこの時代への欲しいと思わせる基準が“ヒト”になったのも非常に納得ができる現象です。

なぜならその“ヒト”は,世界に一つだけの…

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あかんあかんw いや,あかんくもないけど…。

はい,これはブランドの定義も“モノ”から“ヒト”へ変わったと言い換えることができるでしょう。

SNSの嗜好においてもそれは顕著で,今まではInstagramのリア充感溢れるファンタジーの世界に憧れる価値観から,その人の個性がより生々しく,ダイレクトに表現されるYouTubeへと移行し,さらにその中でも強く自分を曝け出し,個性を打ち出したヒトたちが大きな共感を得てたくさんのフォロワーを集めています。

Instagramから派生したインフルエンサーブランドの寿命もそう長くはないでしょう。(“ヒト”と“モノ”の質,実体が伴っていないことが大きな要因かと。)

(エガちゃん曝け出しすぎ。でもサイコー。)

そもそも私たちクリエーターは恥ずかしがり屋さんの陰キャのため,それ故に自分の代替品として,メッセージやコンセプトを落とし込んだ“モノ”を作り,そこに自己を投影してきました。おそらくですが芸能人の方々も,ある種ユーザーが求める虚像(モノ)を自分の肉体というフィルターを通して表現していたんだと思います。

テレビもその虚像のコンテンツを発信するモノでした。

ファッション,アパレル業界も同じことがいえるでしょう。

その全ての虚像たちがインターネット,SNSの登場によって暴かれ,衰退しています。

私たちは今までどこかの大きな企業や力のある人が見せたいモノ,都合のいいモノを疑うことなく見せられてきました。そのフェイクな世界から徐々に目が覚め,その揺り戻しにより,より私的で,よりリアリティーのあるモノ(個性)を求めているのです。(とはいえ,未だに与えられた情報のみを疑うことなく鵜呑みにし,思考停止している人もホントに多いですが…。)

ラファエルさんはその象徴的な仮面とグレーのスウェットのセットアップ,それにわかりやすいラグジュアリーなブランド品で装飾し,一見個を隠したような表現方が人気のYouTuberです。ですが,スケールが大きく他の人には真似できない斬新な動画を配信し,鋭いツッコミと巧みな話術の面白さが魅力のラファエルという圧倒的な存在感は彼にしか出せないことでしょう。

つまり結局は“ヒト”の魅力が今一番必要とされており,ついにはあの世界の村上隆までもがラファエルという存在を完璧に表現(ブランディング)している彼の個性と,彼らYouTuberに魅了されてしまったのです。

早速『ワンチャン』を使うあたり,さすが世界の村上隆ですw

しかしこのハマりようですが(ハマってからラファさんたちと実際に会食するまでに1ヶ月,ここの“はやさ”もさすがですね。),私もここ1,2年はYouTubeにバカハマりしているのでとても気持ちがわかります。

同じクリエーター,表現者として,今のYouTuberの方々は最先端の思考で未来を予測し,自己表現(アート活動)をマネタイズしています。

しかも何かモノをつくるでもなく,人によってはiPhone一台で,さらにはたった一人で大きな収益を生み出し,多くのフォロワーを生み出すカリスマへと変貌を遂げています。

企業側から彼ら個人へ案件を依頼するという逆転現象も起きており,もう決して彼らは社会から無視できない存在となった証拠とも言えるでしょう。

いよいよ『いい“モノ”』,『オモシロい“モノ”』をつくる時代から,『いい“ヒト”』,『オモシロい“ヒト”』が評価され,収益化できる時代へとなりました。

また,そんなヒトがつくりだすモノへの需要のほうがますます高まっていくはずです。

もうただモノをつくればいいという時代は完全に終わりました。

私たちクリエーターや職人たちもこの変化についていけるのか,はたまた取り残されて消えていくのか。これからが正念場です。

(村上隆さんもYouTube初められそうですよね。同じ京都住み〈京都では私のほうが先輩です!笑〉としてもめちゃくちゃ期待しております☺︎)

私もただモノをつくることに必要性や意味を全く感じなくなってしまった今日この頃です。本当に私の思考を理解し,私のつくるモノが欲しいと思うヒトにだけそれを届ける。そういった無駄の無い高尚なモノづくりのシステムが構築できないのかをもっと考えていきたいとともに,もっと皆さんに私の思考(個性)を知ってもらえる方法を模索したいと思っています。

『いい“ヒト”』『オモシロい“ヒト”』がきっちりとつくられた『いい“モノ”』『オモシロい“モノ”』を,『いい“ヒト”』『オモシロい“ヒト”』へ提供する!

これが極めてミニマルで,理想の流通経路ですよね。

そしてこういう表現ができるリック・オウエンスもやっぱりなかなかの強者です…笑

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先日横浜アリーナで無観客ライブを行なった『BAD HOP』の『YZERR』くんも全身リック・オウエンスだったのが印象的でした。

彼らも自分たちの信念や個性をしっかりと打ち出し,昨今の混乱した情勢から生じたピンチを現代的なアプローチによって打破しようとしています。

ホリエモンまで巻き込む求心力…。

以上! 皆さんもこれから起こりうるさらなる激動の時代に備え,より『いい“ヒト”』,『オモシロい“ヒト”』を共に目指していきましょう!!!

『いいひと。』繋がり。懐かしすぎる…。


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