ディズニーキャラクターから学ぶ、人付き合いがラクになる方法 6

6.なぜディズニーと交流分析を掛け合わせたのか?

 今回、交流分析を紹介するにあたり、大人気アニメーション映画のディズニー&ピクサーの作品(以降「ディズニー作品」で統一)を例に用いることにしました。その理由はいくつかありますが、一番の理由は、交流分析を楽しみながら分かりやすく学べるからです。

 交流分析は心理療法の一環ですが、心理療法と聞くと数多くの心理学や医学用語が出てきて「難しい」、「専門的すぎて分からない」というイメージを抱かれがちです。そのため、自己探求や人間関係の改善という現代人の悩みを解決するヒントとなる交流分析は、あまり知られていません。具体的なデータは分かりませんが、私もメンタル不調で会社を休職して、心療内科に併設するリワークセンターに通うになってから交流分析を知るというように、交流分析の一般社会での認知度は、かなり低いと思われます。

 そこで、日本人の多くが知っているディズニー作品の場面、キャラクターたちを交流分析の用語を解説する際に例で用いることにしました。

 国内に2つのディズニーテーマパークが運営され、公開した映画は軒並み大ヒットを記録するなど、世界屈指のディズニー好きの国である日本では、小学生向けの漢字ドリル、計算ドリルにディズニーキャラクターが登場する等、ディズニー作品とコラボした学習教材が数多くあります(最近では、プログラミングが学べるオンライン教材にもディズニーと関連したものが発売されています)。

 その中で、最も売れていると思われるディズニーの学習教材が「ディズニー英語システム」です。0歳児からディズニーキャラクターたちと一緒に楽しく英語を学べる「ディズニー英語システム」は、発売から40年以上経った現在でも多くの家庭から購入されています(2022年、お母さんたちの投票で選ばれる「マザーズセレクション」で大賞を獲得。2019年から4年連続で大賞獲得)。また、幼児期に同教材で学習し、その後英語を使う職業に就かれた方や海外で活躍する方も多くいます。

このようにディズニーの学習教材は、その作品の世界に入り、キャラクターたちと一緒に楽しみながら学べるものとなっています。子どもが楽しめるということは、それだけ教材の内容が分かりやすいものになっているとも言えます。ディズニーの学習教材は、分かりやすく楽しく学べるため、継続して学習することができ、それに伴って学んだことが記憶に定着しやすくなります。

 このことは子どもに限った話ではなく、大人にも同じことが言えます。「難しい」と思われる交流分析に、ディズニー作品やキャラクターたちを例に使うことで、子ども向けの学習教材と同様に、楽しくそして分かりやすく学ぶことが出来ると思いました。分かりやすく楽しく交流分析を学ぶことは、記憶への定着に大きく繋がり、「難しい」というイメージのある交流分析が、簡単に自分の知識になると思われます。

 ディズニーキャラクターたちが登場する楽しくて分かりやすい「ディズニー交流分析」で、現代人の多くの人が悩む自己探求や人間関係の改善を解決するヒントを学んでみてはいかがでしょうか。

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