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ディズニーキャラクターから学ぶ、人付き合いをラクにする方法 13

13 FC(自由な子どもの自我状態)編〇FC(Free Child):もって生まれた自然な姿である自由な子どもの自我状態 →天真爛漫で好奇心や創造性に満ちており、感情や欲求を自由に表現します。自由奔放で活動的である一方、自分勝手で行動が制御できず、他者への配慮が欠けるところもあります ・ピノキオ(『ピノキオ』):木の人形の子ども →何事にも興味を示し、悪いことでも「面白い」、「楽しい」と言われると、興味を持って行う。良心役のジミニ―の言いつけを聞くも、楽しいと思うことに

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      12 大人の自我状態 〇A(Adult):大人の自我状態 →物事の事実に基づき、それらを客観的かつ論理的に判断して行動する。感情に惑わされず、合理的に行動します。しかし、冷淡、機械的、打算的な印象を与えることもあります。 ・フラッシュ(『ズートピア』):ナマケモノの免許センターの職員 →仕事をこなすペースはとても遅いが、落ち着いて的確に業務をこなす。ジュディに車のナンバー照会を急かされても、焦らずに自分のペースで業務に取り組んでいた。 ・ハードスクラブル学長(『モン

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        11 NP編〇NP(Nurturing Parent):母親的な役割を担う養育的な親の自我状態 →他人をいたわり、親身になって世話をするなど、親切で寛容的な態度や行動を示します。共感的で周囲に対する思いやりを持ち、人の苦しみを自分のことのように感じ取ろうとする働きがあります。 ・アンディのママ(『トイ・ストーリー』シリーズ):アンディとモリ―の母親。 →二人の子どもに思いやりと優しさを持って接する。アンディにおもちゃをプレゼントする、彼の誕生パーティーを開くなど子ども想

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          10. 細分化した5つの自我状態 CP編 自我状態は3つに分類できるだけではなく、機能的には5つに分けることができます。 〇CP(Critical Parent):父親的な役割を担う批判的な親の自我状態 →自分の価値判断を正しいものとして譲らず、「~しなければならない」、「ダメな奴だ」という批判や非難を行います。自分に厳しく、責任感が強く、リーダーシップを発揮する反面、支配的で間違ったことに批判や叱責を行い、厳しく教育する働きもあります。 ・トリトン王(『リトル・マーメ

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          ディズニーキャラクターから学ぶ、人付き合いをラクにする方法 9

          9.  3つの自我状態とは? 交流分析では、自我状態と言われる思考・感情・行動パターンを包括したものがベースにあります。自我状態は、「親(Parent :P)」、「大人(Adult :A)」、「子ども(Child :C)」の3つに分類されます。 〇P:親的な自我状態 →共感や思いやりなどに加え、罪悪感や禁止などの良心をつかさどる「親の心」の状態です。また、世の中を良く生きていこうと思う心。親的な役割を真似た一連の感情・態度・行動パターンで、過去と深く関連します。 例)ム

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          ディズニーキャラクターから学ぶ、人付き合いをラクにする方法 8

            8. この記事への想い 今回「ディズニー交流分析」を書くにあたって、2つのことを思いながら執筆しました。   1つ目は、交流分析を楽しみながら知ってほしい、ということです。  交流分析は、現代人の多くの人が悩む自己探求や人間関係の改善を解決するヒントになります。それを、ディズニー作品のキャラクターたちの思考や行動を通じて、楽しく学べることができたら幸いです。  2つ目は、この記事を通じて様々なディズニー作品を知ってほしい、ということです。  今日至るまで「ウォ

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          ディズニーキャラクターから学ぶ、人付き合いがラクになる方法 7

          7. 本記事で取り上げる内容とその構成「ディズニー交流分析」では、「自我状態の分析」、「エゴグラム」、「人生脚本」、「時間の構造化」、「やりとり分析」、「ストロークとディスカウント」、「ゲーム分析」、「ラケット感情」、「防衛機制」、「アサーション」を、ディズニーキャラクターたちを例に用いりながら紹介していきます。  また「ディズニー交流分析」では、「本編」と「コラム」の2つに分けて書いていきます。本編では、ディズニー作品の「善」に分類されるキャラクター、すなわち主人公や主人

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          6.なぜディズニーと交流分析を掛け合わせたのか? 今回、交流分析を紹介するにあたり、大人気アニメーション映画のディズニー&ピクサーの作品(以降「ディズニー作品」で統一)を例に用いることにしました。その理由はいくつかありますが、一番の理由は、交流分析を楽しみながら分かりやすく学べるからです。  交流分析は心理療法の一環ですが、心理療法と聞くと数多くの心理学や医学用語が出てきて「難しい」、「専門的すぎて分からない」というイメージを抱かれがちです。そのため、自己探求や人間関係の改

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          5.交流分析が目指すもの 交流分析では、最終的に個人の自律性を高めることを目的としています。自律性を高めると、自分の思考、感情、行動に自分で責任を持てるようになります。この文言だけでは、自律性を高めると自身への責任感が強くなる性格になると思われてしまいます。  しかし、自律性が高まることで、自分自身が本来持っている能力に気づき、その能力の発揮を妨げている様々な要因を取り除いて、本当の自分の能力の可能性を実現して生きることが出来ます。  私たちは、生育過程で様々な思考、感情

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          4.交流分析で学べる事 交流分析は、人の行動や心を理解するために、複数の方法を組み合わせて体系化されたものです。その方法とは、大きく分けると「自己理解」と「人間関係の改善」の2つに分けられます。  始めに自己理解を通じて、自分の行動や思考、性格を知り、自身の自我状態や人付き合いの課題を把握します。自分を知りましたら、他人と自分の交流パターンやセルフコントロールなどを通じて人間関係の改善方法を学びます。  具体的に自己理解と人間関係の改善で学べることは、次の通りです。 〇「

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          3. 交流分析で得られること交流分析は、半世紀以上に渡って世界各地に広がっていきました。しかし、なぜ交流分析が様々なところで幅広く活用されるようになったのでしょうか。その理由は、以下の通りです。 ・自分自身を理解する手掛かりになる ・自分が他者とどのように関わっているのかに気がつける ・自分が歩んでいる人生がどのようなもので、それが一体何によって決められたに気づける ・自分が無意識にやってきた行動、考え方、感じ方の基となっている要因に気づける  交流分析では、自分自

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          2.交流分析とは何か? 交流分析とは、1959年にアメリカの精神科医エリック・バーンによって開発された心理学的な理論です。精神分析と人間関係の理論を基づいており、Transactional Analysis(略してTA。以降はTAで統一)と呼ばれています。アメリカで生まれたTAは、その後アメリカ国内で急速に広がり、そして世界各地に広まっていきました。  日本では、精神科医の池見酉次郎氏が、メキシコで行われたTAのセミナーに参加して学んだことが始まりです。池見氏は帰国後、自身

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          1.はじめに  近年、精神疾患の患者数が増加するなど、精神的な不調を抱える人が多くいます。その原因の最たるものに、人間関係の悩みが挙げられています。私自身も以前勤めていた職場の人間関係によって精神疾患を患いましたが、その際に交流分析に出会ったおかげで、心の不調は回復し、現在は心身ともに健康に過ごしています。このような経験をした私は、人間関係によって精神疾患を患った人、またそのことで悩みを抱えている人たちの力になりたいと思い、対人関係の悩みを解消する心理療法の交流分析を紹介し

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