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【自分は絶対できる】この言葉とても危険ですよ【WOOPの法則】

こんにちは、勇太です。

今回は「自分には絶対できるという自信は、実は危険なものかもしれないよ」 という話をしていきます。

「えっ、自信を持つのって悪いことなの?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、実は「良い自信」と「悪い自信」があることが、「ポジティブ心理学」から判明しています。

なので今回は、「悪い自信を持つと危険だよ」ということを説明していこうと思います。


ポジティブ心理学とは?

あなたは、「ポジティブ心理学」という言葉を聞いたことがありますか?

文字通り、「ポジティブ」という考え方に関する心理学のことです。


エッティンゲン教授という、ニューヨーク大学の心理学教授がポジティブ心理学に関する実験を行いました。

その実験は、複数の女性を集めて全員同じ方法でダイエットさせるという実験なのですが、

事前に、女性にアンケートを取っており、

「自分はダイエットに成功できる」と考えた女性の方が、

「自信がない」と答えた女性よりも、

平均で12キロほど多くダイエットに成功したそうです。

つまり、

「(その方法で)成功する自信がある方がダイエットに成功する」

という結果が出たのです。


と、ここまで聞くと、

「やっぱり自信を持つことは大事じゃないか」

と思われるかもしれません。


でも、ちょっと待ってください、この実験にはまだ続きがあります。


実は、アンケートで聞いていたことはもう一つあって、

それは、

「ダイエットは簡単に成功できるか?」

というものです。

結果は、

「ダイエットは簡単にうまくいく」と答えた女性は、

「ダイエットは簡単にはうまくいかない」と答えた女性に比べて、

平均で11キロほど、減量できなかったのです。


つまり、2つの実験から、

「方法論」に対してはポジティブだけど、

それをこなす「過程」に関してはネガティブな人の方が、

より痩せることが出来たのです。


ポジティブ心理学は危険!!

つまり、

「ポジティブすぎるのは危険」ということです。


「楽観的に生きれば、幸せになる」

とか、

「どんな時でも、前向きに考えろ」

とか、そういったポジティブ心理学って多いと思うんですけれど、

実際は、

「ポジティブに生きるだけでは、結果から遠ざかる」のです。


だから、

「自分には絶対できる」

この言葉はとても危険なんですよ。


WOOPの法則

さて、先ほどまで「ポジティブ心理学では、結果が出ない」という話をしましたが、

その代替案として、「WOOPの法則」が提唱されました。

提唱したのは、先ほどのダイエットの実験を行った、エッティンゲン教授です。

WOOPとは、

「願望(Wish)」、「結果(Outcome)」、「障害(Obstacle)」、「計画(Plan)」

という四つのステップの頭文字をとったもので、この四つのステップに沿って行動していくことで目標の達成率を高めることができるというものです。

「起こりうるネガティブ要因を、先に分析する」という特徴があります。

それぞれのステップについて、解説します。


①願望(Wish)

「自分が成し遂げたい目標を書きだす」というステップになります。

ここで大事なのが、「少し高めの目標を設定する」という点です。


ダイエットだったら、「10キロ痩せる」とか、

副業をやりたいのなら、「月10万円稼いでみる」とかですかね。


簡単すぎず、かと言って、実現できるかどうか分からないような高い目標を設定する必要はないということです。


②結果(Outcome)

願望を決めたら、その願望が叶った時の最高の結果を想像しましょう。


ダイエットだったら、10キロ痩せられたら「昔着ていた服が着られるようになる」「健康になれる」とか、

副業で月10万円稼いでみるだったら、「毎週旅行に行けるようになる」「子供の養育費の足しにできる」とか、具体的に想像してみるのがいいと思います。


③障害(Obstacle)

次は、その目標を困難にしている要因について考えるというステップになります。

これはWOOPの法則の大きな特徴とも言えるステップです。


ダイエットだったら、「ついつい甘いものを食べ過ぎてしまう...」、「運動が続かない...」とか、

副業の例だったら、「平日は仕事で疲れるから、作業できる時間を持てない...」、「続けられるか不安...」などですね。


④計画(Plan)

「障害」にぶつかった時、どう対処するのか考えるステップです。

「甘いものが食べたくなったら、甘い食べ物の匂いを嗅いでごまかす」

「疲れていたとしても、毎日ほんの少しでもいいから、継続して作業する」

とかですね。


ちなみにこの時、「そもそも障害はなぜ起こるのか?」も合わせて考えた方がいいでしょう。

「なぜついつい甘いものを食べてしまうのか?」、「なぜ続かないのか?」などです。

もしも、その根本的な理由を見出せないのなら、「障害」というステップを乗り越えられないかもしれません。

もう一度、「願望(Wish)」から考え直した方が良いかもしれません。


あくまでも大事なのは、自分にできる行動や考えに基づいて計画するということです。

この流れで、成功までのプロセスを考えるのが、WOOPの法則です。

ポジティブ心理学や僕が大嫌いな根性論とは違って、「ネガティブなことまで想定」して目標を達成する、非常に再現性の高い方法です。


出来ないかもしれない可能性と、その回避方法を事前に考えておくことで、成功できる確率はグンと上がることでしょう。


まとめ

ポジティブなのはいいことですが、時にはネガティブに考えることも大切なのです。

なぜなら、ポジティブすぎると、結果が遠のくことがあるからです。


「方法論」に対してはポジティブだけど、

それをこなす「過程」に関してはネガティブな人の方が、

より成果を出せるのです。


そして、その「過程」をネガティブな面からも考えるのが、「WOOP」の法則です。

「願望(Wish)」、「結果(Outcome)」、「障害(Obstacle)」、「計画(Plan)」

という四つのステップに沿って行動していくことで目標の達成率を高めることができるというものです。


「自分には絶対できる」

と過信しすぎるのではなく、ネガティブな側面も考える方が、

成功する確率はグンと高くなるでしょう!!

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