目に見えないものの原価、そして想像力
ボランティアでやっているわけではないから、仕事としてやる以上やることが増えたり拘束時間が増えれば金額は増える、逆に金額はこれでと言われればそれに合わせた時間と内容でやる。
気持ちの面で全力でやることには何も変わりない。
これって普通のことだと思うんだけど、それに対して「金額によってそうやって手を抜くんですね!」と言われても…ねえ。
レストランで1500円の単品ランチを1000円に値切った上に、「ドリンクとデザートも付けて!」って誰もやらないでしょう。
でも不思議と音楽ってこういう話になることがある(今はそういう人を寄せつけないようにしてるからだいぶ減ったけど)。
原価が無いように思われるのかなあ。
準備とかリハーサルの時間、今の技術を得るまでに使った鍛錬の時間と学ぶためのお金とか。音楽家は誰よりも使っているのにね(もちろん他業種の多くのプロフェッショナルの人たちも含む)。
簡単なアルバイトみたいに、未経験でパッと行って出来るようなことじゃないよ。
大事なのは想像力。
他人に何かを頼むって、そんなに簡単なことじゃないと思う。
分かり合えない人とは離れればいい話なんだけど…こういうのってなんだか悲しいよね。