運命を変えそうなアンプレスと出会った
数ヶ月ぶりの友人と会った。
神田という渋めの場所で待ち合わせ。
都会らしいビルが生えまくる区域から少し奥に進むと、そこは昔ながらの情緒が仁王立ちしているような日本家屋が待ち構えており、そして迎え入れてくれた。
明らかに時間の流れが緩やかであろう外観の甘味処へ入り、看板メニューの揚げまんじゅうを口一杯頬張る。
大変美味しかったのだが、横の席のおじさまが一人で大層にこにこしていたのが気になって仕方がなかった。
あの甘味には人を笑顔にする魔法がどうやらあるらしい。
そして今度はその甘くなった口を喫茶店の珈琲で均す、
という鶴瓶師匠が犯人の回の古畑任三郎みたいなことをすることにした。
(※古畑は甘いものとしょっぱいものを行き来します)
珈琲目的で初めて立ち寄った珈琲ショパン。
そこで出会った名物「アンプレス」。
これがまあ、美味いのだ。なんとも絶品。
それを書きたいが為に今日の日記は存在していると言っても何ら差し支えない。
甘さとしょっぱさが上品に、それでいて優しく口の中で広がっていく味わいはまるで「もののけ姫」のラストで大地に緑が戻っていくような感動を覚えた。
人見知りの筈だけれど美味しさのあまり、僕はマスターに感謝を述べた。
すると僕が口にしたアンプレスはその日最後の一食だったらしく、「 ついてたね。 」とマスターは言った。
『また必ず食べに来ます。』
そう告げて僕は店を後にした。
この出会いは後に僕の運命を大きく変えることとなった。
、という展開になるほどまた行きたい。
おわり