イシグロ ユウタ

1997年生まれ、俳優をしています。 インスタグラムもやっています。ぜひ! 得はし…

イシグロ ユウタ

1997年生まれ、俳優をしています。 インスタグラムもやっています。ぜひ! 得はしないと思うけどきっと損もしないはず…… Instagram : https://instagram.com/lshiguro_yuta

最近の記事

断捨離 ≧ 懐古

随分とお久しぶりです。(になってしまった) 先日は出演したテレビ番組を観てくださってありがとうございました! 嬉しいメッセージを頂いて心がホクホクしました。 日頃から応援してくださる方には画面や舞台を通して自分の姿を見てもらうことが一番わかりやすく恩返しになるなと改めて思いましたし、もっと出演して喜んでもらいたいとより一層気が引き締まりました。 引き続き応援してくださると嬉しいです! ▼下は雑文です お時間あれば読んでみてください〜。 ___________________

    • Poor thing(me)

      隣の家の屋根にはまだいつかの雪が残っている どうかこのまま日陰であってくれ どうか綺麗に均されたその大きなまっしろに 好きに小さく絵を描かせてくれ そう思いながら洗濯物を干した 抜け殻の洗濯物は黙々と湯気を放っている 気晴らしに遠くへ行った 遠くと言っても 行ったことのない、少しだけ行きづらいだけの れっきとした東京なのだけれど それでも見た事のない景色は世界の広さを教えてくれた 道の広さは心の広さ、どうやらそうではないらしい 2度目となる哀れなるものた

      • 作戦Z

        異常な残暑が一服し、 秋風がなんとも心地よい。 このままこのままならば、 幸せは増えるのだろうか。 纏う服の長さと厚さが増えてから 朝にめっぽう弱くなった。 アラームが聞こえないのだ。 今のところ被害を生む寝坊をかましたりはしていないが、 このままでは時間の問題だ。 寝坊の話で「時間の問題」というのは少々ややこしい。 よく眠れることはよいことだ。 とくに冬の睡眠には通常よりも幸福を感じる。 しかし、計画通りに起きられないのならば、 睡眠という行為は途端に恐怖の対象へと成り代

        • おかえりなさい

          秋だ。 これを待っていた、心から本当に。 半袖が少し頼りなく感じる、そんな空気____ 心が踊り出す、 口角が上がる、 流れるプールのようにすべてを委ねたくなる。 無性にどこかへ行きたい。 この都合のよすぎる感覚は虚無に近いのかもな、 もうなんだろう、何にもしたくない。 この気持ちよさだけをかき集めて独り占めしたい。 ここぞとばかりに欲望が湧き出ては行き場を失い、 だらしなくぼーっとしてしまう。怠惰のかたまり。 好きな季節と情けなさは総じてハッピーセット。 例年通り、今年も

          砂時計はゆりかごに融けて

          休みの日は時間が遅く感じる 心拍だって緩やかだろうし 珈琲を飲む時間ものびる けれど振り返ってみればいつだってあっという間だ そんなことは言われなくとも分かっている 分かった上で休みにのぼせるのだ 朝、いつもよりも早起きをして 心地のいい音楽をかけながら 制限も際限もない絵を描く 家のクワズイモはまたひとつ家族を迎えていて そのみなぎる緑にまぎれもない養分をもらっている これが休みでなければ僕は天国にいるやもしれぬ 外にでれば工事現場のドリルの音が鼓膜と挨拶する 硬いもの

          砂時計はゆりかごに融けて

          無休の果てに得る至福

          昨日をもって11日間に及ぶ無休生活が終わりを迎えた。 『売れっ子』と呼ばれる人間や『休み』などという概念自体がない人間にとっては何てことのない短距離大股歩きに過ぎないのだろうが、休みが日常である私にとってはそれがあまりに長く、大層愉快な航海のようだった。 今日12(土)が8月初めての休み。 それはそれは満喫をした。 外気浴する赤子の如く、ゆるみにゆるんだ。 目覚ましをかけないで寝られることに幸福感を感じられるのは普段目覚ましをかけている人間だけであり、その蜜を余すことなく享

          無休の果てに得る至福

          5:00A.M.

          寝ぼけ眼にありったけの朝日が沁みる。 窓際に置かれたクワズイモはまたひとつ大きくなっている気がするが、これといった確証は持てない。 ここで一発、顎が外れそうな大きな欠伸がでた。 特別な感じがする、普通の朝。 景気づけに大貫妙子の「4:00A.M.」を流す。 一時間早い世界を生きる大貫妙子の歌はやはり少し景色がズレていて悔しい。 僕の見る景色には夜明け前の闇なんてこれっぽっちも見つからないのだ、こんな思いをするのならもう一時間早く起きてもよかった。 全くもってそんなことはな

          奇妙な文化と轟け音楽

          奇妙礼太郎の音楽に抱かれながら やけくそみたいに冷えた電車に揺られる。 新宿の室外機が吐いた溜息はなんだか毒のように思えて、 気付けば息を止めて早歩きをしていた。 そう云えば日記で僕はいつも早歩きしている気がする。 速度を保ったまま新宿駅に到着してからは 乱れた心拍を深呼吸で整えたかったけれど、 人で溢れかえる新宿ではそんなタイミングが訪れることはなかった。 正確には深呼吸したくなくなったと言うべきだろう。 だって他人の悪い気まで吸い込んでしまいそうじゃないか。 ほどな

          奇妙な文化と轟け音楽

          6月12日、表参道にて

          今日はオーディションがあった。 雨で柔らかく光った表参道を歩く。 会場は何度も足を運んでいるのでもう迷うことはない。 そのときの空は一時的に泣き止んでおり、 傘をささずに済んだことに対し僕は 誰にも悟られぬ程度の密かな喜びを感じていた。 友達が働いている店やこの前テレビで出てきていた店などをチラチラと見ながら、一切止まることなく進む。 きっと僕が大金持ちならいちいち立ち止まり、 そして立ち寄るのかもしれない。 しかしながら現実の僕は全くと言って興味がないので、普段以上の早歩

          6月12日、表参道にて

          ホラーな夢におはよう

          衝撃的な夢で起きた少しさむい朝。 いや、あれは夜の終わり頃と言うべきかもしれない。 なんじゃこりゃ。 追いかけられるとかはあったけど こういうどんでん返し系ホラーな夢は見たことがなかった。 怖すぎて浮き輪の空気が抜けるみたいに僕は萎んだ。 腰だって抜かしていたかもしれないけど、 寝ていたのでそういう表現は封じられてしまった。 わりと壮大な物語だったからメモでも取ろうとしたけれど、疲れたのでやめて少しぼーっとして、また寝た。 今はその選択にちょっぴり後悔している。 あー

          ホラーな夢におはよう

          2023.04.03

          今日、ひとつ仕事が決まった。 コツコツ、コツコツと地道に実績と経験を積むのだ。 自分の軸さえしっかりあれば焦りはない。 マネージャーさんからの連絡が来たとき浮かんだのは 現在どこのチャンネルでも流れている坂本龍一さんの訃報。 中でも印象的だったのは 以前行われた受賞インタビューの際に 「これは“結果”ではなく“次の仕事へのチケット”です」と 淡々と先を見据えた回答をしていた場面。 これは自分も言いたいくらいかっこいいな、、そう思った。 だから今回決まった仕

          3月24日

          今日は朝からオーディション。 昨日の雨の影響で道には桜のじゅうたんが敷かれていて 低血圧な僕をやさしく迎え入れてくれた。 昨日の寝る間際、SNSで自ら応援を呼びかけた。 本来、表舞台を志す者であれば溢れんばかりの勇気やエネルギーを周りに与えるべきなのだが 現状の僕はあまりに非力なため、 開き直ってひたすらエネルギーを貰うことに徹した。 その気持ちを大袈裟に表現すれば 「オッスみんな!おいらにパワーをくれねぃか! 大丈夫!おいらそのうちビッグになって返すからよ!」 という具合

          3月21日

          今日は楽しみにしていたオーディション。 楽しかったな〜〜! でもこういう楽しめたオーディションほど落ちるんだよな〜。まだ分からないけど期待はしない。笑 選んでくれたら嬉しいぜ!くらいで生活します。 そんな今日はちゃんと祝日していましたね。 ものすんごい人の数でした。 オーディションの会場が原宿だった為に 嫌でも人混みを通らざるを得なかったのですが 通りを抜けるだけでHPはゴリゴリと削られていき、 帰った頃には少し痩せたような気がしました。 竹下通りを通り抜ける勇気と体力がな

          久方ぶりにおはようございます

          今日は久方ぶりに撮影に行ってきた。 心躍ったのは仕事が決まった瞬間で、 そこからはキリのない不安の沼を犬かきして時を迎えたという感じだった。 何回も頂いた資料に目を通してイメージを膨らませる。 それに加えて食べ物や花粉症など、いつも以上に色々と気をつけて生活していたもんだから 『もう早くこの日よ来てくれ!でもちょっと準備してるから少し待ってくれ……いや!』というような、目の前でバンジージャンプに怖気ずいていたらそっと押したくなるなんとも煩わしいメンタリティだった。 そして今日

          久方ぶりにおはようございます

          粉々に花に負けた鼻氏

          来たことのない町の駅で 乗ったことのない路線の電車を待っている。 昨日から患った花粉症に苦しまされながら やけに広く作られたホームで待っている。 今日は旧友に会うので色々な意味でむず痒い。 人もまばらなその町では学生とご年配を主に見かけ、 その学生は大抵声が大きく、大抵が活発的だった。 まだ垢抜けていない気がするが、きらきらしている。 やけに歩かされるけれどこの町は好きだと思った。 そんなことを書いている中、見慣れない色をした見慣れた塊が一瞬にして目の前を通った。 映画であれ

          粉々に花に負けた鼻氏

          ひかりに踏み出して

          低血圧、低体温、残っている前日の疲れ。 揉みくちゃ一歩手前の電車に姿勢を曲げる朝。 白い光に目を細めて流し込む天然水は冷たく、 喉越しの音が体全体に筒抜けだった。 おそらく二時間後には鳩が日向ぼっこするであろう駅前のベンチに腰かけ、3分くらい目をつむって太陽の温かさだけを感じて「無」になる。 耳からは普段あまり流れない青葉市子の「いきのこり〇ぼくら」がここぞとばかりにやってきて、この微睡みに近い気分と相性がよいことに気づいた。 早足な朝が昼に向かおうとしている頃の話。

          ひかりに踏み出して