気まぐれ読書感想文#2 ソシオメディア株式会社 著「オブジェクト指向UIデザイン 使いやすいソフトウェアの原理」を読んで。
システム会社で事業企画推進・UXリサーチ・データ分析などをやっていますYusuke Miyamaruです。
業務で気になったことや、ビジネス・デザイン・データサイエンスなどの本について気まぐれに読書感想文を書いていきます。
今回読んだ本はこちら↓
1.どんな本?
この本は使いやすいソフトウェアを生み出すための「オブジェクト指向UIデザイン(OOUI)」という考えについてわかりやすく書かれた本です。
「UIデザイン」と書かれているので画面設計の話がメインかと思いがちですが、実のところデータモデリングについて深い示唆を与えてくれる本となっています。
自分自身の業務にてスマホアプリのUI・UXデザインを任された際に、メンターからおすすめされ購入に至った本です。
2.どんなことが書かれている?
この本の重要なポイントは、大きく3つあります。
①タスク志向UIからオブジェクト志向UIへのマインドチェンジのキモは「名詞(オブジェクト)」→「動詞(タスク)」の順で設計すること
②ソフトウェアのデザインは「プレゼンテーション」「インタラクション」「モデル」の3種のレイヤーで構成されること
③「モデル」→「インタラクション」→「プレゼンテーション」の順でUIを構築していくこと
意訳にはなりますが、
1.ソフトウェアで動く対象物となる「名詞」をオブジェクトとして捉える「モデル」レイヤー、
2.オブジェクトとビュー(情報表示のまとまり)を紐付ける「インタラクション」レイヤー、
3.オブジェクトをどう動かすかという「動詞」を実現できるように、ビューを画面(UI)に落としレイアウトする、「プレゼンテーション」レイヤー
という3段の流れを踏むことで、使いやすいUIをデザインできるという理解です。
3.どんなことに応用できる?
本書の中でも触れられていましたがこの世の多くのUIはタスク志向UIでデザインされた使いにくいUIが多くあります。
ビジネスにおけるサービスの提供方法も、サブスクリプション形式が主流になる中で顧客に長く使ってもらうことの重要度は日に日に上がっています。
こうした状況下で、使いやすいソフトウェアを提供できている事業体は非常に高い価値を持つと考えています。
ですので、使いやすいソフトウェアを構築することでビジネスをグロースさせるミッションを与えられた事業推進を行っている方、UI・UXを考慮したソフトウェアを構築したいエンジニアなどにおすすめできる良書となっています。
また、こちらの内容を社内のデザインの関するLT会で発表した資料もありますので併せてご覧いただければ幸いです。
所感は以上です。。。