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書評 #60|テミスの剣
真実を救えるか。それが『テミスの剣』のテーマである。真実の追求は司法が果たすべき役割の一つではあるが、法の遵守は真実でなくとも成立し得る。その事実を通じ、法と果ては人間の不完全性が描かれる。
警察、検察、裁判官。多様な視点から冤罪事件とそれにまつわる人々を見つめる。重厚な物語ではあるが、軽やかな展開に身を任せた読者は多いのではないか。逆転に次ぐ逆転。読者もまた、清濁を併せ持った流れの中で価値観を問われる。満天ではないが、最後に差す光に希望の色が滲んだ。
真実を救えるか。それが『テミスの剣』のテーマである。真実の追求は司法が果たすべき役割の一つではあるが、法の遵守は真実でなくとも成立し得る。その事実を通じ、法と果ては人間の不完全性が描かれる。
警察、検察、裁判官。多様な視点から冤罪事件とそれにまつわる人々を見つめる。重厚な物語ではあるが、軽やかな展開に身を任せた読者は多いのではないか。逆転に次ぐ逆転。読者もまた、清濁を併せ持った流れの中で価値観を問われる。満天ではないが、最後に差す光に希望の色が滲んだ。