マガジンのカバー画像

きになるきじ

32
運営しているクリエイター

#つんくnote

真のファンを増やせ! 身内、知り合いに甘えるな!

真のファンを増やせ! 身内、知り合いに甘えるな!

現在から遡って僕が大阪のアマチュアバンドマンだった35年前。最も大きな違いは、アナログからデジタルへの変換です。

映画もコンサートも、今の時代はインターネットやアプリを使って、24時間いつでもチケットが買えますよね。

しかし、僕らの学生時代は、完全にアナログでした。コンサートのチケットを予約するために、専用電話番号に繋がるまで何度もかけたものです。その後、だんだんとチケットぴあのようなチケット

もっとみる
AIに絶対に負けないために、プロの作曲家・作詞家がこれからすべきこと。

AIに絶対に負けないために、プロの作曲家・作詞家がこれからすべきこと。

AIは作詞も作曲も「出来る」昨今、何かと耳にする言葉として「ChatGPT」がありますよね? 僕みたいなおじさんがやいやい語るより、みなさんの方がよく知ってるとは思います。

一応、ざっくり説明すると、今までも「餃子の作り方を教えて」とか、「甲子園球場への行き方」など、調べたいことを検索するためにパソコンやスマートフォンを使ってきましたよね? これが40年前なら何か一つ調べるにも辞書や電話帳をパラ

もっとみる
凡人が勝つためには、結局「好き」が必要。さらにもう一つ欠かせない大事なことは?

凡人が勝つためには、結局「好き」が必要。さらにもう一つ欠かせない大事なことは?

我が長女ももうすぐ15歳。辻や鞘師がモーニング娘。のメンバーになった年齢を随分と上回りました。そんな彼女が言います。「アメリカにもたくさん2世や3世の歌手や役者がいて、活躍するんだよ」と。
 
彼女は「アメリカでも(日本の感覚と同じように)『親の七光り』でなんとかなってしまってる人が結構いるんだって」という世間の噂を鵜呑みにして、僕に伝えようとしている感じです。
 
どうやら、学校で彼女の友達から

もっとみる
「プロ」になるために必要なのは、たった2つの心構え。

「プロ」になるために必要なのは、たった2つの心構え。

シャ乱Qのメンバーとして、4年弱のアマチュア期間を経て、プロになりました。が、すぐプロとしてヒット曲が出たわけではありません。アマチュア時代にも、上手にやれない時期があって、ヒット曲が出せるようになってから学んだことがたくさんあります。

それらを自分なりに言語化し、モーニング娘。をはじめとしたハロー!プロジェクトのメンバーにも口頭で伝えてきました。今日は彼女たちに伝えてきた「プロの話」を、ここで

もっとみる
セルフプロデュースで絶対にハマる落とし穴の話

セルフプロデュースで絶対にハマる落とし穴の話

僕は音楽プロデューサーとして、曲を作り、歌詞を書き、楽器を使ったレコーディングもします。

時には、ミックスダウンをするためにスタジオのコンソールを自分で操って曲を仕上げたりもしました。さらには振り付けのアイデアを出したり、衣装の方向性なんかも決めます。

シャ乱Qが売れてからは、バンドのプロデューサー名が「シャ乱Q」自身となりました。

デビュー後、売れる前まではサウンドプロデューサーやレコード

もっとみる
普通の人が輝くための7つの方法

普通の人が輝くための7つの方法

これまでにこのnoteで「庶民」とか「平凡」って言葉をよく使ってきましたが、「普通」という言葉って本当に難しいな〜、って思っています。「普通」の定義ってなんだろう? って話です。

たとえば、誰かが「私はごく普通です」と話すのを聞いた時、「普通だからそれで良い」とも取れます。ちょっと良い大学に行ってたとしても「いえいえ、普通の大学です」と答えると、「謙虚な人だなぁ」と捉えることもできます。

一方

もっとみる
米津玄師「KICK BACK」をきっかけに振り返る、「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」 のフレーズが生まれた理由。 

米津玄師「KICK BACK」をきっかけに振り返る、「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」 のフレーズが生まれた理由。 

テレ東で10月11日24:00より始まったアニメ番組「チェンソーマン」。

このアニメ番組の主題歌を米津玄師くんが担当していて、その曲「KICK BACK」の一部にモーニング娘。の「そうだ!We're ALIVE」の歌詞やフレーズが使われています。

経緯に関しては以前の僕のコラム「米津玄師氏の担当の方から連絡がありました。」の中で解説させてもらいました。

アニメ「チェンソーマン」、当然14歳の

もっとみる
 米津玄師氏の担当の方から連絡がありました。

米津玄師氏の担当の方から連絡がありました。

 
 米津玄師氏の担当の方から連絡がありました。
「モーニング娘。の「そうだ!We're ALIVE」のフレーズの一部を使用させていただきたい。」
と。
 
僕は、これまでに2000曲ほど発表してきたということもあって、楽曲のカバー申請や著作物の一部使用許諾申請などは頻繁にあります。
これは非常にありがたいことです。
 
たいていの場合は、ライブ音源としての使用だったり、アルバルの中の1曲であった

もっとみる
伸びる人の条件5つ!

伸びる人の条件5つ!

今日は、長い間プロデューサーをやってきて、気がついたポイントをいくつか伝えたいと思います。これから芸能やエンタメの世界を目指す方、どうぞ参考になさってください。

もちろん、そのアーティストが持ってるそもそもの能力ってのは大事です。歌がうまい。ダンスがうまい。演技がうまい。美しい。高身長。手足が長い……などは持って生まれた才能ってやつですね。
 
こういうのに加えて、「性格」というのも、実は才能の

もっとみる
僕が考える、「アイドルの定義」。

僕が考える、「アイドルの定義」。

アイドルの定義って、世間では何度も何度も議論されている話題だとは思います。

過去でいうと、The Beatlesはアイドルか。昨今でいうと、BTSはどうなのか。日本のモーニング娘。やAKB48はわかりやすい部類ですが、PerfumeやEXILEはどうなのか。大塚愛ちゃんや、ジュディマリのYUKIちゃんはどうだったのか、などなど曖昧です。

で、僕の定義は「『アイドル』は結果論」。

ようするに、

もっとみる
伸びるアイドルグループが大切にしていること

伸びるアイドルグループが大切にしていること

良いチームについて思考を深めるために、日本のエンターテインメント界で数々の人気グループを生み出し続けているつんく♂さんにスペシャルインタビュー。音楽家・エンターテインメントプロデューサー、作詞家、作曲家としてつんく♂さんは、「伸びるアイドルグループ」をどう捉えているのでしょうか。

オールマイティに何でもできるメンバーが存在しないこと日本におけるアイドルのなかで「伸びるアイドルグループ」の条件をあ

もっとみる
新時代の芸能オーディション必勝法! 重要な「5つのポイント」教えます。

新時代の芸能オーディション必勝法! 重要な「5つのポイント」教えます。

僕はこれまで、モーニング娘。をはじめとするハロー!プロジェクトのメンバーを中心に、色んなオーディションの審査員を経験してきました。そんな中で学んだこと、理解したこと、疑問に感じたこと、うまくいく人の特徴などを話してみたいと思います。
 
昨年はオンラインで映画ヒロインのオーディションも行いました。芸能界でもオンラインのオーディションや面談が増えていると思います。ということは、これまでの「面接必勝ガ

もっとみる
2022年4月のひそひそ話。「こだわりやプライドは本当に必要ないのか? 改めて考えてみた」

2022年4月のひそひそ話。「こだわりやプライドは本当に必要ないのか? 改めて考えてみた」

「プロデュースをする」「作品を作る」うえで、クリエーターやアーティストは何にこだわるべきなのか。

僕が運営する『つんく♂エンタメ♪サロン〜みんなでエンタメ王国〜』の中でも、参加者から「なぜ、こだわりが必要ないのか」「実際、つんく♂さんもこだわってるでしょ?」という質問がありました。

自分の中でも、改めて「本当はどうだろうか?」と、ちょっと考えてみたんです。

たしかに、町のガンコ系ラーメン屋の

もっとみる