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普通と鬱の境界線
朝の通勤電車、窓から見える景色を眺めながらふと考えた。
私は今日、朝起きた時に「動けない、無理だ」と心が悲鳴をあげていた。朝7時30分、1時間後にはメイクを終えて家を出なければ間に合わない。
新しい生活が始まって、未だにこのリズムに慣れない。薬の影響でいつまでも眠気が残る。そして体が動かない。やっとの思いで見つけた解決策は、寝起きに1本の栄養ドリンクを飲むこと。
これがなかなか効くんだな〜。なぜかすっと動けて、一日のやる気をみるみる出してくれる。
私は最近、鬱と普通の境界線があやふやになる。鬱で動けない日は、玄関に横になり、何もせず1時間過ごしたこともある。トイレに行くのも赤ちゃんみたいにハイハイして、やっとの思いで用を足す。そんな日々を過ごしたこともある。
一人暮らしの時は、食料を買いに行く気力がなくて、ゴミを舐めたことだってある。
だけど今はどうだろうか。
抗うつ薬のおかげで鬱が良くなり、鬱かな?と思った時には混合状態だと診断される。
双極性障害と診断されてから、あらゆる薬で治療を始めた。多少効果は見られていると思うが、普通との境界線がどんどん見えなくなってきた。
今日は無理だなって感覚で分かっても、それは甘えなのか、ただ憂鬱なだけなのか判断するのが難しい。
誰だって仕事や学校は行きたくない。だけどみんな何だかんだ行く。行ける。でも私は行けない。行かない。
この違いってなんだろう?
何度も自問自答を繰り返す。休むということが当たり前になってきて、これでいいのだろうか。人間として、社会人としておかしいのでは?
私はまだ、最適なライフスタイルを見つけられていない。この訳の分からない、予測不能な障害とどう付き合っていくべきか。
いつ正解を見つけられるんだろう。
とにかく今は、なんもしたくない。