予報官の心掛け
どうも、数年前レッドブルをストロー飲みしていた後輩をダサいと否定しましたが、さっき池袋で同じ飲み方をするメンズがいて、結果彼は最先端だったと思ったたなかです。
#そういうことではない
#感心することではない
勤務終わりに
気象予報士の諸先輩方とお話しする機会がありました。
その中で
「藤原咲平さん」(以下:博士)
という名前が挙がりました。
うっすら記憶してただけで
正直、どなたか存じておりませんでした。
博士は明治〜昭和時代を生きた
天気予報の大先輩で超一流の予報官だったそう。
今でいう
気象庁長官の「中央気象台長」を担い
また「気象大学校」を創設した偉人です。
そんな博士は生前
「予報官の心掛け」というものを残しました。
「予報官の心掛け」は文字通り
気象予報官たるや云々を書いているのですが
どうもその枠を超えて
胸に刺さる言葉ばかりだったので
きょうは、それを紹介します。
1.学問の進歩を取り入れ、時世に遅れないこと。
2.予報の不中の原因を探究すること。他人の予報も注意して、他山の石とすること。
3.判断力に影響するから、身体を健全にすること。
4.精神的の心配事も判断に影響するから、精神を健全にすること。
5.予報期間中は、他事に携わらぬこと。遊戯にこってはいけない。研究は当番以外の時に行うこと。
6.睡眠不足の時は、よい予報が出せない。
7.酒を飲んでいる間はかえって頭が明晰になったように感ずるが、それは実は妄想である。
#これが1番スキ
8.自分の前に出した予報に引きずられないこと。
9.自分の力の範囲を確認し、その埒外に出ないこと。
10.世間の気持ちを斟酌すべきだが、迎合してはならない。
11.非常に稀な場合を狙って、予報に奇跡を願ってはならない。
12.自分の発見した法則、前兆を買いかぶるな。
抜粋すると以上です。
博士は
「正しい判断の妨げをするものを心得ておく必要がある」と述べています。
いかに「私信、不健康、うぬぼれ」が
不要であるか。
ギュッと、兜の緒を締められた気持ちです。
#こいつは事あるごとに締められている
読者の皆さまは
何かグッときた言葉はあったでしょうか?
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